クレマチスの肥料への肥料の与え方・頻度とおすすめ肥料
クレマチスを育てるとき、いつどんな肥料をあげるべきか分からない人も多いのではないでしょうか。元気に育てたいなら、肥料は欠かせません。ただしタイミングや方法を間違えると枯れてしまう可能性もあります。クレマチスの肥料のあげ方について解説します。
クレマチスにあげる肥料の種類は?
クレマチスにあげる肥料には二つの種類があります。それぞれ特徴があるため、その違いを知って使い分けることが大切です。『緩効性肥料』と『液肥』について解説します。
ゆっくり長く効く緩効性肥料
肥料は効果の早さによって『緩効性』『即効性』『遅効性』の3タイプに分けられます。クレマチスに与えるのは、ゆっくり長く効く緩効性肥料です。その名前の通り緩やかに効果があらわれ一定期間持続します。
緩効性肥料には、どんな植物にも欠かせないチッ素、リン酸、カリの効果が平均的に続くタイプ、そしてある特定の成分のみ効果が持続するタイプがあります。緩効性肥料を選ぶときには、このどちらのタイプにあたるかチェックするようにしましょう。
即効性肥料は、植物に与えるとその効果をすぐに発揮します。植物の吸収が早いため、肥料の管理がしやすいでしょう。ただし頻繁にあげる必要があり、やや手間はかかるタイプでもあります。
遅効性肥料は、植物に与えてもすぐには効き目がありません。成分が溶けにくい不溶性肥料や、微生物によって分解されてから徐々に効果が出る有機質肥料などが含まれます。
即効性が期待できる液肥
肥料は形状によっても分けることができ『固形』『液体』があります。固形肥料は水やりや雨によって成分が土壌に溶け出し、じわじわと効果を発揮します。
液体肥料のことを『液肥』といい、そのまま植物に取り込まれるため即効性が期待できます。植物に与えた肥料の量が把握しやすいというのも、液肥ならではのメリットです。
万が一多くあげ過ぎてしまった場合も水で流せるため、ガーデニング初心者にもおすすめです。クレマチスには、この液肥を与えるようにしましょう。
クレマチスの肥料のあげ方と注意点
クレマチスに肥料をあげるときには、適切な方法と気をつけるべき点があります。具体的にどのようなことを意識すればよいのでしょうか?クレマチスの肥料のあげ方と注意点について解説します。
生育が活発なときは2週間ごとに液肥を
生育が活発になる3〜6月頃は、水やりの際に液肥を与えましょう。頻度は、2週間に1回程度が目安です。この時期にたっぷり肥料を与えることで、クレマチスは元気に育ちます。
ただし梅雨から8月頃にかけて気温がグッと上がる時期ははクレマチスの吸収力が下がるため、肥料は控えめにすることが大切です。20日に1回程度を目安にしましょう。
液肥の多くは濃縮タイプのため、希釈して使う必要があります。希釈倍数は、液肥のラベルできちんと確認してから使用しましょう。
寒肥、育成期は緩効性肥料を
冬になるとクレマチスは休眠期に入るため、基本的に肥料を与える必要はありません。しかし12月から1月頃にかけては、寒肥として緩効性肥料を与えるとよいでしょう。ここでしっかり寒肥をしておくと、育成期に入ったときにスムーズに育ちます。
3月頃になると新芽が出始めるようになり、クレマチスは育成期に突入します。このタイミングでまた緩効性肥料をしっかり与えましょう。リンやカリウムなどを多く含んだ有機系肥料がおすすめです。
冬、真夏は肥料を与えない
クレマチスは『肥料食いの花』とも称されるほど、肥料を好む植物です。しかし、時期によっては肥料が逆効果となり元気をなくしてしまいます。
その時期とは、冬と真夏です。クレマチスは極端な寒さや暑さに弱く、そのような状態のときに肥料を与えられると消耗に拍車をかけてしまいます。この時期はクレマチスを静かに休ませるつもりで、肥料を与えないようにしましょう。
肥料のやりすぎにも注意を
多肥を好むクレマチスですが、肥料のやりすぎには注意が必要です。つるや葉が無駄に伸びてしまう『徒長(とちょう)』を促すことになるからです。逆に、芽つまりを起こしてつるが伸びなくなることもあります。
さらに、葉や幹が茶色っぽくなって腐り灰色のカビで覆われる『灰色カビ病』の原因になることも考えられます。発病すると周りに広がってしまうため、大きな被害となる可能性もあるでしょう。
おすすめしたいクレマチスの肥料
クレマチスの肥料の選び方は分かっても、具体的にどの肥料を購入すべきか迷う人は多いでしょう。クレマチスを元気に育てるために使える肥料を紹介します。
プロトリーフ クレマチスの肥料
「クレマチスの肥料」は、植物に欠かせない三要素であるチッ素・リン酸・カリがバランスよく配合された固形タイプの肥料です。さらに花や根の成長を促進する3種類のアミノ酸、そして花の色やツヤをよくする13種類のアミノ酸も配合されています。
即効性と持続性のどちらも備えているため、元気なクレマチスを育てるには最適といえるでしょう。たくさんの花を咲かせたい人におすすめです。
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住友化学園芸 マイガーデン液体肥料
「マイガーデン液体肥料」は、即効性のある液体タイプの肥料です。乾燥しやすい土でも、使い続けることで水切れしにくく保水性の高い土に変わっていくでしょう。
チッ素9、リン酸10、カリ5という配合バランスで、土の中の隅々まで肥料効果が行き渡ります。植木鉢の場合は底から流れ出る程度、地植えの場合は灌水するときと同量を目安にしましょう。
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まとめ
クレマチスは比較的育てやすい植物ですが、肥料をあげる時期や量を間違えると弱ってしまうこともあります。そのため、年間を通してどのように肥料をあげるべきか事前に把握しておくことは大切です。
チッ素・リン酸・カリのバランスがとれた肥料を選ぶのがポイントです。肥料をあげるときにはたっぷりと、しかしあげすぎには注意しながら、元気なクレマチスを育てていきましょう。