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観葉植物に白カビが発生。知っておきたい原因や対処方法とは

比較的簡単に育てられることで人気を集めている観葉植物ですが、注意しないと枯れてしまう原因の1つに、白カビが挙げられます。今回は、観葉植物に白カビが発生する原因や、万が一発生してしまった際の対処方法について紹介します。

観葉植物に白カビが生えやすい環境とは

「せっかく大切に育てていた観葉植物に、カビが生えてしまった」という状況は、決して珍しいことではありません。きちんと育てていたはずなのに、カビが発生してしまうのはなぜなのでしょうか?

ここからは、観葉植物に白カビが生えやすい環境について説明していきます。

風通しが悪い場所

観葉植物にカビが発生してしまう原因として1番に挙げられるのが、観葉植物の『設置場所』でしょう。観葉植物が置かれている場所が、窓がない部屋や、風通しが良くない日陰など、通気性が悪い場合はかなり危険です。

通気性が悪いと、鉢の中に湿気が溜まってしまい、白カビが発生しやすくなってしまいます。風通しの良い屋外に置く、定期的に窓を開けて換気をするなどの必要があるのです。

日が入らない場所

白カビは、紫外線を嫌う性質があると言われています。そのため、白カビは、日当たりが悪い場所を好むのです。

実は、観葉植物も直射日光を浴びるのを好まない品種が多くあります。明るい日陰や半日陰に置くケースも多いでしょう。そうなると、どうしてもカビが好む環境になってしまいます。

直射日光を避けつつ、風通しが良い場所に置くなどして、土が常に湿っている状況は避けるようにしてください。

暖かい場所

前述したように、カビは湿気を含むところで発生します。本来、冬場は乾燥するのでカビは発生しづらいのですが、土が湿気を帯び、暖房で暖かい状態であれば、たちまち白カビが発生します。

カビが好む条件が整ってしまうと、カビは1年中発生する可能性があるのです。

育て方によっても白カビの原因に

カビが発生しやすい環境について説明してきました。そのほかにも、観葉植物の育て方によってカビが発生しやすい環境を作ってしまうケースがあります。

観葉植物に白カビが発生しないようにするには、どのように育てればいいのでしょうか。いくつかの注意点を紹介するので、チェックしてみましょう。

水のやりすぎによる根腐れ

観葉植物に白カビが発生してしまう育て方の1つに、『水やりによる根腐れ』が挙げられます。『根腐れ』とは、観葉植物の根が腐ってしまった状態のことです。

根腐れの原因はいくつかありますが、主に考えられるのが『水のやりすぎ』です。水を与えすぎてしまうと土の中の酸素が不足し、植物が窒息している状態になってしまいます。根が腐敗すると、そこに白カビが発生するのです。

誤った水やりを続けていると、さまざまなトラブルを引き起こしてしまいます。

水はけの悪い土や植木鉢を使っていた

観葉植物が植わっている土の水分が多すぎると、多湿状態になり白カビが発生してしまいます。土の配合を間違え、水はけの悪い土を使っていることが原因の場合が多いです。

また、プラスチック製の植木鉢や底部に穴が開いていない植木鉢は、通気性に欠けます。土の水はけは悪くないはずなのに多湿気味という場合は、通気性に優れた素焼きの植木鉢に植え替えるのも1つのアイデアです。

有機肥料の配合、肥料のやりすぎ

観葉植物には、元気に育てるための肥料が存在します。しかし、元気な状態を保つために与えた肥料が、カビの発生原因になってしまうこともあるのです。

有機肥料とは、鳥の糞や魚の骨の粉など、天然の成分でできた肥料のことを言います。このような肥料には養分が豊富に含まれているため、植物の吸収量を超える肥料を与えてしまうと、逆にカビにとってのご馳走になってしまうという仕組みです。

肥料にも与える際の適量やタイミングがあるため、与え過ぎには注意しましょう。

白いカビの病気 うどんこ病

土に発生するだけでなく、白カビは観葉植物の葉に発生することもあります。葉っぱに『白い粉のようなもの』が発生している場合は、うどんこ病を疑いましょう。

うどんこ病は、植物がかかる病気の中でもよく知られている病気です。うどんこ病とは、どのような病気でどんな特徴があるのでしょうか。うどんこ病の詳細について紹介していきます。

白い粉のようなものが発生する

観葉植物がうどんこ病を発症してしまったときの判断の1つとして、見た目から判断する方法があります。葉に白い斑点ができていたり、葉や茎にも白い粉のようなものが広がっていたりする場合は『うどんこ病』にかかっている可能性が高いです。

この白い粉のようなものがうどん粉に似ていることから、『うどんこ病』という名前が付けられました。観葉植物がうどんこ病にかかってしまうと、若い枝や葉っぱが変形してしまい、成長を邪魔してしまいます。

糸状菌の特徴

うどんこ病は、『糸状菌』によって引き起こされる病気です。糸状菌とは、糸状の菌糸(きんし)で生活する微生物で、いわゆる『カビ』です。糸状菌は湿気のあるところを好み、日光を嫌い、風による飛散で感染経路を広げていきます。

糸状菌はどんどん繁殖を続けていきますので、観葉植物をいくつも育てている人は注意が必要です。1つでもうどんこ病を発生してしまったら、早急に対処をしなければなりません。

カビが発生したときの対処方法

ここまで、観葉植物に白カビが発生してしまう原因や、白カビによって発症する病気の特徴について紹介してきました。次に、観葉植物に白カビが発生してしまったときのための対処法を紹介していきます。

うどんこ病やカビに悩まされているのであれば、ぜひ参考にしてください。

うどんこ病やカビに効く専用の薬剤を使う

花や植物・野菜類などのうどんこ病・灰色かび病・さび病には炭酸水素カリウムが有効成分の殺菌剤が効果的です。

うどんこ病、灰色かび病の予防効果には使えませんが、発病後の治療に効果を発揮する薬剤で、暑すぎたり寒すぎたときなどの不良環境に対する抵抗性を増すなどの作用も期待できます。

有機JAS規格(オーガニック栽培)にも使える殺菌剤で、うどんこ病やカビに効果的な商品です。

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うどんこ病には重曹スプレー

観葉植物がうどんこ病に感染してしまったときの対処法として、有効とされているのが『重曹スプレー』です。重曹スプレーは、農薬を使いたくない人におすすめの対処法で、アルカリ性の重曹が病気の原因となる菌を死滅させる効果があります。

作り方は簡単です。重曹1gに対し、水を500~1,000mlの割合でよく混ぜます。それをスプレー容器に入れて使用しましょう。重曹スプレーをうどんこ病が発症している部分に吹きかけて対処しますが、重曹の濃度には注意が必要です。

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