ユーカリを挿し木で増やす!おすすめの時期と注意したい失敗ポイント

2020 11/18
ユーカリを挿し木で増やす!おすすめの時期と注意したい失敗ポイント

ユーカリは挿し木で増やせる植物です。挿し木は種まきとは違い、比較的簡単に植物を増やせる方法ですが、やり方を間違えると失敗することもあります。挿し木におすすめな時期や、成功させるポイントを見ていきましょう。

目次

ユーカリの特徴

ユーカリの特徴

ユーカリは観葉植物や庭木として人気がある植物ですが、日本で観賞用として広く流通するようになったのは、つい最近のことです。

見た目の美しさにひかれて購入したものの、どんな植物なのか詳しく知らない人もいるでしょう。ユーカリを育てる上で押さえておきたい特徴を紹介します。

成長するスピードが早い植物

ユーカリはフトモモ科の常緑高木(じょうりょくこうぼく)です。オーストラリアやニュージーランドなどに自生しています。

成長するスピードが早く、栽培に適した環境であれば大きく育つことが特徴です。原産地では、70mを超える巨木に成長することも珍しくありません。

どれくらいの大きさに育つかは、栽培環境や品種によって異なります。剪定するとコンパクトに育てられるので、小まめに手入れしましょう。

特徴的な花

ユーカリは銀色がかった緑色の葉や、清涼感のある爽やかな香りを漂わせる樹木として知られます。

葉や香りが注目されがちですが、十分な大きさに成長した株は、開花時期を迎えるとユニークな形の花を咲かせるのです。花の中心部を取り囲むようにおしべが伸び、放射状に咲きます。

開花時期は品種によって異なり、4~5月や9~10月頃に咲くことが多いです。花の色や大きさも品種によってそれぞれ違います。主な花の色は、白・ピンク・赤・オレンジなどです。

ユーカリの木を挿し木で増やす

ユーカリの木を挿し木で増やす

ユーカリを挿し木すると、親木と同じ性質を持つ株を新しく育てられます。自分で増やせば、新しい苗を購入することなく、シンボルツリーや観葉植物などのさまざまな用途で楽しめるでしょう。

1本しか育てていない場合、枯れればそれまでですが、株を増やしておけば長い間栽培を楽しめます。挿し木に適した時期や、挿し穂の作り方を見ていきましょう。

挿し木に適した時期

ユーカリの挿し木に適した時期は『6~7月頃』です。ある程度の気温があった方が、よく発根します。20~25℃程度で発根する植物が多いので、気温が低い時期の挿し木は避けることが基本です。

気温が高くなってきた春頃に挿し木する方法もありますが、春は急に気温が下がることがあるので、初めて挑戦する場合は6~7月がおすすめです。

また、ある程度の湿気があった方が根が出やすいため、梅雨どきを狙ってもよいでしょう。ただし、カビが発生したり腐ったりしないように、ある程度の風通しを確保することが大切です。

挿し木にする『挿し穂』の作り方

挿し穂は挿し木に使う枝や茎のことです。梅雨の頃までに伸びた新しい枝の先端を、『15cm程度の長さ』に切って作ります。茶色い枝は古い枝なので、『緑色の枝』を選びましょう。

切り口が斜めになるように切ると、根が出やすいです。切り口がつぶれたりギザギザになったりしないように、切れ味がよい園芸ハサミで切ります。

挿し穂には、新芽が出る葉の付け根が1節以上必要です。先端の方を少し切り、採取した枝の中間あたりを使いましょう。

大きな葉や、枝の下の方の葉は切り落としておきます。大きな葉がついていると、それだけたくさんの水分を発散するので、根が出る前に水分が尽きてしまいやすいからです。2~3枚の葉が残る程度に葉を取り除きましょう。

挿し木で増やす詳しい方法について

挿し木で増やす詳しい方法について

挿し穂の準備の仕方が分かったら、具体的な挿し木のやり方を見ていきましょう。失敗しないためには、手順を間違いなくこなすことが重要です。挿し穂を発根させるまでの方法を紹介します。

水や発根促進剤につける

挿し穂はすぐに土に挿すのではなく、水を入れた容器に1~2時間挿しておき、吸水させます。

水につけておいた挿し穂の切り口に発根促進剤をつけると、根が出やすいでしょう。発根促進剤は成分に『植物ホルモン剤』が含まれていて、発芽や発根を促す仕組みとなっています。発根に必要な活力を与えながら、太い根を出す手助けをしてくれるのです。できれば、使用した方が成功の確率が上がるでしょう。

樹木だけでなく、草花を増やすときにも使えます。数百円で購入できるので、用意しておくと失敗が少ないです。

清潔な土に挿して半日陰で管理

挿し穂を挿す用土は、粒子が大きめで病原菌がいない清潔な土を使用します。ぐらつかないように、しっかりと挿しましょう。

発根するまで直射日光に当てないように、『半日陰』に置きます。直射日光を浴びると水分が蒸発しやすくなり、発根しづらくなってしまいます。かといって、完全に光を遮ってしまうと光合成できずに枯れてしまうので、午前中だけ日光が当たる場所を選んで置くことがおすすめです。

日当たりがよすぎる場所にしか置けない場合、他の植物の陰に置いたり日除けシェードを使ったりと工夫してみましょう。また、雨や風が強く当たる場所に置くと、挿し穂がぐらついて発根しにくくなってしまいます。雨や風が強い日は置き場所に注意することが大切です。

根が出たら大きめの鉢に植え替える

土に挿してから根が出るまで、2週間程度かかります。萎れることなく『新芽』が伸びていれば根が出ている可能性が高いです。

根が出ているか判断できない場合、1本だけそっと抜いてみて確認するとよいでしょう。発根していたら、通常の苗と同様に用土を入れた大きめの鉢に植え替えます。

また、しっかりと根付くまでは枝が細く弱々しいので、支柱を立ててあげることがおすすめです。風が吹いても倒れにくく、根を守りやすくなります。

挿し木を成功させるポイント

挿し木を成功させるポイント

ときには、園芸に慣れたベテランでも挿し木に失敗してしまうことがあります。特に、土の選び方や水やりの頻度を間違えると、失敗しやすいです。挿し木を成功させるために、あらかじめ押さえておきたいポイントを紹介します。

挿し木の量は多めがおすすめ

ユーカリは、どちらかというと根が出にくい植物なので、失敗を見越して挿し木を多めに用意しておくことが成功の秘訣です。

同じような条件の枝でも、うまく根が出る場合とそうでない場合があります。1~2本の挿し穂では全滅してしまう可能性が高いので、『10本程度』用意しておくとよいでしょう。

同じ鉢に複数の挿し穂を挿して、発根すれば植え替える作業をします。根が出るまでは時間がかかるので、1本ずつやり直していると挿し木に適した時期を逃してしまいかねません。

重要ポイントは土の選び方

挿し木に使用する土は、通気性が良い小粒の『赤玉土』や『鹿沼土』などがおすすめです。挿し木用として販売されている培養土を使用してもよいでしょう。

土は、水はけがよすぎても水切れしやすいですが、保水性が高すぎても切り口が腐って失敗することがあります。

根が出るまでは、『肥料分の少ない土』を使用しましょう。養分の多い土に植えると根が出にくく、失敗しやすいです。また、古い土には病原菌が含まれている場合があるので、必ず新しい土を使います。

根が出るまではしっかりと水やりを

水切れは、挿し木が失敗してしまう大きな原因の一つです。根が出るまで、『土が乾燥しないように管理』しましょう。ユーカリは、根付いてしまえば乾燥気味の土で育てるとよく育ちますが、挿し木を成功させるには水切れさせないように水やりします。

気温が高い時期はすぐに土が乾燥してしまうので、朝と夕の2回、土の状態をチェックしましょう。土が完全に水浸ししになってしまってもよくないので、乾きすぎず湿りすぎない状態を見極めることがポイントです。

目視だと分かりにくいので、慣れるまでは土を指で触ってみて、さらっとしているようなら水やりをするようにしましょう。

まとめ

ユーカリの挿し木を成功させるには、梅雨頃までによく伸びた枝から挿し穂を作ることがポイントです。若い枝の方が発根しやすいので、緑色をしている枝を選びましょう。

挿し穂を挿す用土は、水はけがよく清潔で養分が少ない土を使用します。古い土には病原菌が潜んでいる恐れがあるので使用を避けましょう。失敗を見越して10本程度の挿し穂を用意しておくのがおすすめです。

土に挿した後は半日陰で管理し、水切れしないようにこまめにチェックします。根が出た後は通常の苗と同じように、大きめの鉢に植え替えましょう。苗が弱々しいうちは、支柱を立てて風から守ってあげることが重要です。

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