バラの肥料が必要な時期とは。与え方とおすすめ3選
美しいバラの花を楽しむには、肥料の与え方に注意する必要があります。肥料のやり方を間違えると、うまく育たないことがあるのです。バラを健康的に育てるために必要な肥料に関する基礎知識や、おすすめのアイテムを紹介します。
バラと肥料の基礎知識
バラと肥料は切っても切れない関係にあります。美しく咲かせるには、肥料への知識を深めることが大事です。美しい花を咲かせるために必要な基礎知識を紹介します。
バラは肥料食いと呼ばれる
バラの花は豪華で見応えがあることから『花の女王』として多くの人々を魅了しています。
大きく美しい花を咲かせるには多くの肥料を必要とするため、『肥料食い』と表現されることが少なくありません。適切な時期に肥料を与えて、丈夫に育てることが重要です。
肥料が不足すると花付きが悪くなるだけでなく調子を崩すこともあるので、肥料切れしないように注意しましょう。
肥料の与え方
地植えの場合、元肥が必要です。苗を植え付けるために掘った穴の中に、乾燥牛糞・たい肥・バラ用肥料などを入れて混ぜ、肥料が根に直接触れないように土をかぶせておきます。
地植え・鉢植えともに、花が盛んに咲く時期は追肥をしましょう。生育期に肥料が足りなくなると花付きが悪くなってしまいます。『3~4月』『6月』『9月』の3回に分けて与えるとよいでしょう。
小さな鉢で育てる場合、土の中の養分が早くなくなりやすいので、肥料を切らさないように注意します。地植えのバラに追肥する場合、よく枝先が広がっている部分の真下の土に肥料をまきましょう。
与える際の注意ポイント
いくらバラが肥料食いとはいっても、間違った与え方をすると枯れる原因となります。正しい時期に適量を与えることが大事です。肥料を与える際に、注意したいポイントを見ていきましょう。
夏の与えない時期や肥料焼けの症状に注意
肥料を与える量は、株の大きさや肥料の種類によって変わります。6~7号鉢の場合、小さじ1程度である場合が多いですが、推奨する量はメーカーによって異なるので、注意書きをよく読んで与えましょう。
肥料を与えすぎると『肥料焼け』を起こすことがあります。葉が黄色っぽくなって落ちる場合、肥料焼けを疑いましょう。根が直接肥料に触れると根が傷むので、追肥するときは土に混ぜるのではなく、株の根元に置き肥します。
また、盛夏は株が暑さに負けやすく疲労しやすい時期です。肥料を与えると負担をかけるので、与えないようにしましょう。
土壌改良材との違いを知る
土壌改良剤は、土の水はけや水持ちをコントロールすることを目的に使用します。バラの栽培では、たい肥・腐葉土・パーライト・ココファイバーなどが使われることが多いです。
たい肥や腐葉土は少量の肥料分も含んでいますが、土壌をふかふかな状態に整えるために利用します。パーライトやココファイバーは、土の水はけを良くするために使いましょう。
バラ用の肥料には植物の生育に必要な、『窒素・リン酸・カリ・マグネシウム』などがバランスよく配合されているので、株の成長を助けてくれます。
窒素は葉や茎、リン酸は花や実、カリは根の部分に作用することを覚えておきましょう。
おすすめの肥料
園芸店へ行くとたくさんの肥料があるので、どれを選んだら良いか分からなくなる人は多いでしょう。
バラに肥料を与えるときは、バラ用に開発された肥料の使用がおすすめです。美しいバラを咲かせたい人におすすめな肥料を紹介します。
バイオゴールドセレクション 薔薇
窒素5、リン酸8、カリ5の割合で配合している、固形肥料です。基本となる成分の他にも、海藻から抽出したアミノ酸を加え、バラが吸収しやすいように厳選した『天然素材100%』で作られています。
使い方は根元にまくだけなので簡単です。地植え・鉢植えどちらにも適していて、効果は約1カ月間持続します。粒が溶けてなくなったときが、新しく肥料を追加する目安です。
住友化学園芸 マイローズ ばらの肥料
元肥や追肥に使用できる、緩効性肥料です。肥料分だけでなく、土壌の保水性と通気性を高めるための土壌改良剤や、土に活力を与える『腐植酸』も配合されていて、肥料を与えながら土作りができます。
追肥として使用するときは、2~3カ月に1度、株元にばらまきましょう。
温度変化に合わせて肥料が溶け出す量が調節されるテクノロジーを採用し、気温が高く生育が盛んな時期は肥料分が多めに、気温が低い時期は緩やかに溶け出します。
肥料を特殊な樹脂でコーティングし、根に直接触れても肥料焼けを起こさない処方となっているところもおすすめなポイントです。
プロトリーフ バラの肥料
思ったような花の色が出ないことを悩んでいる人におすすめな有機肥料です。リン酸成分が強化されているので、美しい花を咲かせる手助けをしてくれます。
バラの肥料の基本となる窒素・リン酸・カリだけでなく、花付きや根の成長を促進する『複数のアミノ酸』を配合しています。バラの生育を助けるとともに、花の色を向上させられるでしょう。
まとめ
美しいバラの花を咲かせるには、肥料が欠かせません。地植えする場合、乾燥牛糞・たい肥・バラ用肥料などの元肥が必要です。生育期には追肥も欠かせません。
鉢で育てる場合、肥料切れしやすいので注意しましょう。使用する肥料の持続効果と照らし合わせながら、3~4月・6月・9月頃に3回に分けて肥料を与えるようにします。
肥料を与えすぎると肥料焼けし、株が傷んでしまうことがあるので適量を与えることが大事です。