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オステオスペルマムとは?花の特徴・花言葉・育て方・手入れ方法を紹介!

オステオスペルマムはマーガレットに似た色鮮やかな花を咲かせます。栽培にあまり手がかからないため、近年では寄せ植えや花壇などを彩る春の花として大変人気です。今回は、そんなオステオスペルマムの栽培方法や増やし方などの詳細を紹介します。

オステオスペルマムとはどんな花?

オステオスペルマムとはどんな花?

栽培を始める前に、オステオスペルマムがどのような植物なのかを知っておきましょう。原産地や開花期などの基本情報と、花の持つ特徴を紹介していきます。

オステオスペルマムの基本情報

オステオスペルマムの基本情報は、次のようになっています

科・属キク科・オステオスペルマム族
和名アフリカキンセンカ
英名African daisy
学名Osteospermum
花の色赤・ピンク・紫・オレンジ・黄・白・褐色・バイカラーなど
原産地熱帯アフリカ
開花時期3~6月、9月中旬~11月中旬

オステオスペルマムの特徴

アフリカ生まれのオステオスペルマムは、花径の先端にマーガレットのような花を次々に咲かせる多年草です。一株につく花数が多く、赤やオレンジなどのビビットなもの、白や薄ピンクなどの優しい色のもの、花弁の裏表で色が違うものやグラデーションが入るものまであります。花姿の豊富さは、世界中で数百種類の品種が登録されているほどです。

草丈は20~80cmほどと種類により異なり、花弁の多くは3~5cm程度の大きさです。花の咲き方も一重咲きや八重咲、花弁の先端が広がったスプーン咲きなどがあります。ホームセンターや園芸店などで販売されている株は、草丈を抑えるために矮化剤を使っているものが多く、そうした株を庭植えにすると翌年以降は草丈が伸びてきます。 生育期に入るのは3~4月頃で、茎や葉を旺盛に伸ばします。冬季は生育を止めて常緑のまま冬越しし、翌春に再び生育をスタートさせるのが、オステオスペルマムのライフサイクルです。また、日あたりを好みますが、夏の高温多湿や強い西日が苦手な一面を持ちます。

オステオスペルマムの開花時期や見頃の季節

オステオスペルマムの開花時期や見頃の季節

オステオスペルマムが花を咲かせるのは、4~6月頃です。元々、曇りの日や夕方~夜の間など、暗くなると花を閉じる性質を持っています。しかし最近では、品種改良により花が閉じない種類も出回っています。

オステオスペルマムの花言葉と由来

オステオスペルマムの花言葉と由来

オステオスペルマムには、「元気」や「無邪気」「心も体も健康」「健やかな人」のほか、「変わらぬ愛」「ほのかな喜び」の花言葉がついています。

オステオスペルマムという花名は、ギリシャ語の「osteon(骨)」と「sperma(種子)」が語源ですが、これは骨のように硬い種子を持つ花の性質が由来です。「心も体も健康」などの健康に関係する花言葉は、花名からついたとされています。

オステオスペルマムの種類・品種

オステオスペルマムの種類・品種

豊富な花色や花姿など、さまざまな種類があるオステオスペルマム。今回はその中から、「フルティコサム」「パッション」「シンフォニーシリーズ」「ダブルファンシリーズ」を紹介します。

フルティコサム

フルティコサムは原種のオステオスペルマムで、南アフリカのケープやナタールが原産です。このフルティコサムや「バーベリエ」と呼ばれる品種などを交配させ、現在よく見られる多くの園芸品種が誕生しました。

パッション

強健な性質で、一般的な一年草のように種から育てられる園芸品種です。花数が多い大輪系の矮性種で、鉢植えなら草丈15~16cm程度とコンパクトに、庭植えでは25cm程度に育ちます。一重咲きの花は直径5cmほど、白やピンク、紫の花色があります。

シンフォニーシリーズ

オステオスペルマムと、非常に近縁の「ディモルフォセカ」との交雑により誕生した園芸品種です。他の品種に比べて花弁が厚く、開花期が長い特徴があります。また、明るい黄色やオレンジなど、ディモルフォセカの特徴を受け継いだ鮮やかな花色も魅力です。

ダブルファンシリーズ

八重咲き品種のダブルファンシリーズは、舌状花と筒状花が合わさった花を咲かせます。花径は7cmほどと大き目ですが、花首が強く垂れ下がりにくいのが特徴です。花色は黄・紫・ピンク・白などのほか、2色でグラデーションを作るものなどバラエティに富んでいます。

オステオスペルマムの育て方・栽培方法

オステオスペルマムの育て方・栽培方法

オステオスペルマムの基本情報がわかったところで、今度は育て方について確認していきましょう。栽培に適した用土や植え付け方、必要な肥料や水やり方法を解説します

用土

オステオスペルマムの栽培には、水はけのよい用土を選びましょう。市販の草花用培養土を用いると簡単です。自身で配合する場合には、中粒の赤玉土4:腐葉土4:中粒の鹿沼土2の割合や、赤玉土7:腐葉土3でブレントします。

植え付け方法と時期

オステオスペルマムの苗は、2月下旬頃から園芸店などの店頭に並ぶようになります。植え付けは、苗が手元に届いたらすぐに行いましょう。パッションなどを種から育てる場合は、9~10月が種まきの適期です。

鉢植え 植木鉢は7号以上の物を用意します。伸び伸びと根を伸ばし鉢いっぱいに花を咲かせるには、7号鉢で1株、8号鉢なら3株、10号鉢なら5株程度が目安です。鉢底には、鉢底石や防虫ネットを敷いておきましょう。 1.苗をポットから静かに抜いたら、黄色く変色したり、折れて傷んだりしている下葉を取り除きましょう。こうすることで病気や害虫を防ぎ、株元の風通しがよくなります。 2.株元の土を少し落とし、下の方の根をほぐします。鉢の半分程度のまで用土を入れ、土表面の高さが鉢表面から2cmぐらいの高さになるように植え付けましょう。その後は、茎葉にかからないように注意しながら株元にたっぷりと水を与えます。

庭植え 庭植えにする場合には、西日があたらない場所を選びます。適した場所がなくても、塀や樹木などで西日が防げれば問題ありません。また、冬に霜にあたっても株を弱めてしまうので、家の東側や南側の軒下に植えるのもよいでしょう。水はけがよければ土質はあまり選びませんが、赤土の場合には腐葉土や堆肥をよく混ぜ込み、土を柔らかくしておきましょう。複数株を植える際は、20cm程度の間隔をあけます。植えつけ後はたっぷりと水を与えてください。

種まき 種まき用土などに撒き、過湿と乾燥に注意しながら日陰で管理します。発芽したら日なたに移します。発芽までの水やりは霧吹きを利用すると便利です。2週間~20日経って本葉が出てきたら、目的の場所に定植しましょう。

肥料と水やり

肥料 市販の培養土を利用する場合には、植え付け時の肥料は必要ありません。自作の配合土や庭植えにする場合には、リン酸分が多い緩効性化成肥料を混ぜておきましょう。

植え付けから2~3週間してある程度根が張ってきたら、500~1,000倍に薄めた液体肥料を週に1度程度のペースで6月頃まで与えます。生育が鈍る夏と冬の施肥は必要ありません。

水やり 庭植えにした場合は、降雨に任せて問題ありません。過度に乾燥が続く場合は、適宜水やりをしてください。鉢植えの場合は、表土が乾いたらたっぷりと与えましょう。特に、6~9月中旬の間は過湿に注意します。12~2月の間は、表土が乾いたら土が湿る程度に少量の水を与えてください。

オステオスペルマムの手入れ方法や増やし方

オステオスペルマムの手入れ方法や増やし方

オステオスペルマムの日ごろの管理は、梅雨時の過湿や夏場の強い西日にあてないことが大切です。また、成長の段階で植え替えや鉢替えなどの作業が必要になってきます。注意したい病気や害虫、株の増やし方と合わせて見ていきましょう。

植え替えや鉢替え

オステオスペルマムは根の成長が著しいため、鉢植えの場合は2年を目安に植え替えを行います。ひと回り大きな鉢を用意し、植え付けの際と同じ用土・方法で行ってください。ただし、8号以上の大鉢の場合には、根詰まりなどで生育に支障がある場合を除き、無理に植え替える必要はありません。植え替えの適期は、花が終わった6月もしくは9~10月頃です。

剪定・切り戻し

春からの開花が終わった後の夏は、オステオスペルマムが一旦休む期間です。気温が高いこの時期に多くの葉や茎が茂っていると蒸れやすくなり、夏越しに失敗してしまうこともあります。梅雨入りを目安に、株の上部1/3程度を切り戻しましょう。そうすることで風通しがよくなります。切り戻した後は株がひと回り大きく成長し、初冬頃まで再び多くの花を楽しめます。

そのほか、開花時期の花がら摘みも大切な作業です。終わった花をそのままにしておくと種を作るため、そちらに栄養を取られて新たな蕾ができにくくなります。次々に花を咲かせるためには、終わった花はその都度摘み取りましょう。

注意したい病害虫

オステオスペルマムを元気に育てて数多くの花を楽しむためには、がかかりやすい病気や株を荒らす害虫にも注意しましょう。

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