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アロエの育て方と栽培方法|土づくりと肥料の与え方、増やし方も

アロエは、トゲのある肉厚の葉が特徴の多肉植物です。育てるときは水はけのよい土に元肥を混ぜ込みます。よく育つ春夏には、固形または液体肥料を適度に与えるとよいでしょう。アロエの育て方と増やし方もあわせて紹介します。

アロエを育てる前に知っておきたいこと

アロエを育てる前に知っておきたいこと

アロエの名の由来は、アラビア語の「Alloch(アロッホ)」です。アロエは紀元前からギリシアやエジプトで栽培され、下剤として利用されていました。その後中国に伝わった後は漢方薬として、日本には鎌倉時代に伝来し、さまざまな薬効から「医者いらず」と呼ばれました。

アロエの一種であるキダチアロエは、やけどや切り傷、喘息と胃腸病などに効能があるといわれていますし、アロエ・ベラは食用としてジュースやヨーグルトの具などに用いられています。

アロエの基本情報

アロエの基本情報を見ていきましょう。 ・科・属:ススキノキ科、アロエ属 ・和名:ー ・英名:Aloe ・学名:Aloe ・花の色:赤、オレンジ、黄、複色 ・原産地:地中海沿岸からアフリカ南部、カナリア諸島、マダカスカル ・開花時期:12〜2月(種類により異なる)

アロエの特徴

アロエは標高が高く比較的涼しい地域や、温帯地域を好んで生息しています。そしてやせ地や年間降水量500mm以下の、雨の少ない地域にも自生できます。

トゲのある細長い葉がロゼット状に付いている多肉植物で、肉厚の葉の内部にゼリー状の組織を持ち、水分を蓄えられます。暑さや軽い霜に耐えられる程度には丈夫なので、園芸初心者でも育てやすいでしょう。

アロエの種類と選び方

アロエの種類と選び方

アロエは世界全体で500種類ほどの原種があり、高さ10cm以上の大型種から直径3cmほどの小型種までさまざまです。園芸用として流通しているアロエは、夏に生育する種類が多くあります。 ・アロエ・ベラ:葉が大きく肉厚で、内部のゲルに水分を豊富に含んでいる。健康食品などに利用されているほか、化粧品にも活用されている。 ・キダチアロエ:「木立アロエ」の名の通り、幹のような茎から細長い葉が広がっているのが特徴。日本でも古くから栽培されており、薬用や観賞用として親しまれている。 ・アロエ・ポリフィラ:高山性のアロエのため、暑さに弱い。葉が美しいらせん状をつくるのが特徴で、近年観葉植物として出回るようになった。 ・千代田錦:白い斑点模様が葉の表面にあり、「タイガーアロエ」とも呼ばれている。花茎は15cmほどで、育てやすい品種。ほかにも「帝王錦」「綾錦」などと、「錦」が付く園芸名を持つ品種がある。

アロエを育てる時に必要な準備

アロエを育てる時に必要な準備

アロエは、鉢植えが育てやすくおすすめです。園芸店などでは小〜中型のアロエの鉢植えや、ツリーアロエと呼ばれる大鉢の観葉植物が購入できます。

以下はアロエを鉢植えにするときに必要なものです。 ・アロエの苗、またはアロエの種とポット ・鉢やプランター:吸水性と通気性に優れたもの、苗よりもひと回り大きめのもの ・土と肥料:市販の多肉植物用培養土でもOK ・鉢底ネットと鉢底石 ・土入れやスコップ、ジョウロ

アロエの肥料はどうする?

アロエの肥料はどうする?

アロエを育てるときは、土づくりから始めましょう。市販の多肉植物用の培養土でも、十分に育ちます。丈夫なアロエを育てるためには、生育期に肥料を与えます。肥料が多すぎてもトラブルになるので、適量を守ることが大切です。

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アロエを育てるときの土づくり

アロエを育てるときは、水はけと保水性、保肥性に優れた土が向いています。自分で土を作るなら、赤玉土2:鹿沼土2:川砂2:くん炭2:ピートモス2、または赤玉土6:腐葉土3:川砂1の割合で配合しましょう。

市販の多肉植物やサボテン用の培養土を使うと簡単です。また、アロエはやや酸性の土を好むことも覚えておきましょう。

アロエの肥料の与え方

強く丈夫なアロエを育てるためには、適量の肥料が必要です。アロエの生育期である4〜10月に、固形肥料を2〜3回与えましょう。液体肥料を代わりに与えるなら、10日に1回を目安とします。ただし真夏の8月には肥料は与えません。

育てたアロエを薬や食用にする場合は、化学肥料ではなく発酵鶏糞や油粕などの有機肥料がよいでしょう。

アロエの育て方・栽培方法

アロエの育て方・栽培方法

アロエは一般的には苗から育てますが、種で育て始めることもできます。鉢に植えたら日当たりの良い場所に置き、土が乾いてから水やりをしましょう。2年に1回を目安に植え替えてやると、より大きく丈夫に育ちます。

アロエの種まきの時期と方法

アロエの種まきは4月上旬〜5月下旬ごろ、生長期よりも少し早いタイミングで行います。鉢やプランターで栽培するときは、「ばらまき」か「ポットまき」がよいでしょう。

「ばらまき」のときは鉢底ネットと鉢底石を入れて鉢穴をふさぎ、土を入れて十分に湿らせてから種を均等にまきます。その後ふるいで土を軽くかぶせる、またはそのままでも構いません。発芽後、本葉が4〜5枚程度になったら、よく育ちそうなものだけを残して間引きします。

「ポットまき」のときは、ポット(またはセルトレー)にすりきり一杯の湿った土を入れます。そして土に指の第一関節までの深さの穴を開け、種を入れてから土を軽く被せましょう。

アロエの生育適温は20℃前後で、発芽にもその程度の温度が必要です。太陽の光が少ないと生育が悪くなるので、日当たりが良い場所に置きましょう。種まき直後には、たっぷりと水をあげます。

アロエの苗木の植え付け時期と方法

アロエの苗は全体的にがっしりとした、茎や葉が厚くて硬いものを選びましょう。購入した苗はポットのまま放置せず、すぐに植え付けてしまいます。

鉢底ネットと鉢底石を入れて鉢穴をふさぎ、土を1/4の高さほど入れます。ポットからアロエの苗を土ごとそっと抜き、鉢の中心に置きましょう。苗と鉢とのすき間が埋まるように、土を足して安定させます。最後に鉢底から水が流れ出す程度まで、水やりをしましょう。

アロエの水やりの方法

アロエは葉に水分を蓄えられ、乾燥に強い植物です。そのため少々の水不足で枯れてしまうことはありません。逆に水をやり過ぎてしまうと、根腐れの原因になります。

春〜秋のアロエの生長期には毎日ではなく、土の表面が乾いてからたっぷりの水をやりましょう。冬は水やりを止め、冬眠状態にしてやると寒さに耐えられるように。春になって新芽がみられるようになったら、少しずつ水やりを再開するとよいでしょう。

アロエの植え替え・鉢替えの時期と方法

アロエの株元から子株がたくさん出てきたとき、または株がよく育たなくなってきたときは植え替えのタイミングです。土も古くなるので2年に1回を目安に、3〜5月か9〜10月ごろに植え替えるとよいでしょう。

株から古い土と根の半分ほどを落とし、新しい培養土に交換しましょう。たくさん子株があるときは、株分けをしてから複数の鉢に植え付けます。

アロエの増やし方

アロエは「挿し木」か「株分け」で増やせます。挿し木は仕立て直しと、株分けは植え替えとセットで行うのがおすすめです。

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