パキラの挿し木を成功させるコツとは?手順や気を付けたい注意点も

2020 11/18
パキラの挿し木を成功させるコツとは?手順や気を付けたい注意点も

パキラは挿し木で増やせます。挿し木用にカットした枝はもちろん、剪定した枝も使用可能です。パキラの特徴を知り、タイミングやポイントを押さえることで、挿し木の成功率がアップします。具体的な挿し木の手順や注意点をみていきましょう。

目次

パキラとはどんな観葉植物?

パキラとはどんな観葉植物?

パンヤ科パキラ属の観葉植物であるパキラは、メキシコから中米にかけてが原産地の植物です。薄く大きな葉と曲線を描く幹がおしゃれなため、インテリアとして人気があります。

パキラは丈夫で栽培しやすく、挿し木もしやすいという特徴があります。

挿し木とは

挿し木というのは、茎を切り取った『挿し穂』を土や水に挿すことで、株を増やす方法です。種まきでは増やしにくい植物を増やしたいときに用いられます。

例えば、観葉植物や多肉植物などの株を増やすときに、よく用いられる方法です。パキラも挿し木で増やすことができ、挿し穂を土や水に挿し、10~14日ぐらいすると、新たな根が出てきます。

挿し木で増やすメリット

茎を土や水に挿すだけで株を増やせる挿し木には、下記に挙げる3つのメリットがあります。

  • 栽培期間の短縮
  • 親株の遺伝子を引き継ぐ
  • 弱ったパキラを再生させられる

種まきをして株を育てる場合、大きく育つまでに時間がかかります。間引きや水やりといった種まき後の管理の手間もかかります。一方、挿し木であれば、栽培にかかる期間を1カ月ほど短くできます。

また、親株の茎を使用する挿し木では、親と全く同じ遺伝子の株を作れます。そのため、健康な株を選んで挿し木をすれば、病気にかかりにくいパキラを育てられるのです。

さらに、万一パキラが枯れそうになっていても、元気な枝さえ残っていれば、新しい株を育てて再生させられます。

剪定枝を挿し木に利用する方法

剪定枝を挿し木に利用する方法
Gardeners hand planting flowers in pot with dirt or soil.

パキラの挿し木は剪定した枝でもできます。どのように行うのでしょうか?土挿しと水挿し、2通りの挿し木の方法を見ていきましょう。

タイミングは剪定に合わせる

剪定枝を挿し木に利用する場合、挿し木をするタイミングを剪定に合わせます。

挿し木に向いているのは『5~7月』ごろです。暖かい気候を好む観葉植物のため、温度が高くなっていく季節の方が、挿し木も順調に生長します。

一方、剪定は真夏と真冬以外はいつでも可能です。中でも向いているのは『5~6月』のため、この期間に剪定し、挿し木用の挿し穂にするのがよいでしょう。

土挿しの手順

一般的な挿し木の方法は、剪定した枝を土に挿して行う『土挿し』です。根が出やすい方法のため、初めてでも成功しやすいでしょう。

まずは剪定した枝の中から、挿し穂にするものを選びます。枝をななめにカットしたら、鉢に入れた土の中へ挿して完了です。土は肥料分の入っていないバーミキュライトが向いています。

鉢底から水が出るくらいたっぷり水やりをしたら、風通しのよい明るい半日陰に置きましょう。根が出てくるまでの期間は10~14日ほどが目安です。挿し穂に新芽が出ていたら、根が出ていると考えられます。

土の下は見えないため、根が出ているか抜いて確認したくなるかもしれません。しかし、挿し穂を抜くと生長を妨げるため、新芽が出るまで待ちましょう。

水耕栽培も可能

パキラは水耕栽培でも挿し木が可能です。用意した挿し穂を、水が入ったガラス瓶などの透明な容器に挿すだけのため、手軽にできます。水耕栽培を成功させるためには、水を清潔に保つことがポイントです。

イオン交換樹脂剤やミリオンAなどの水質浄化剤を水に混ぜることで、水の腐敗を抑えられます。加えて、4~5日ほどで水を交換することも重要です。

管理する場所は、土挿しの場合と同様、明るい日陰が向いています。室内なら、カーテン越しの明かりがぴったりです。10~14日ぐらいで、小瓶の中に根が出ているのを観察できます。

成功させる重要なポイント

成功させる重要なポイント

枝の選び方やカットする長さは、挿し木の成功を左右するポイントです。しっかり根を生やし、新しい株として生長させられるよう、ポイントを押さえて挿し木をしましょう。

若くて元気な枝をチョイス

まず挙げられるポイントは『若々しい枝を選ぶ』ことです。挿し穂として使う枝は、生育旺盛な若い枝を選びます。これから生長していく枝を選ぶ方が、根が生えやすいのです。

古い枝でも挿し木はできます。しかし、生長するための勢いは若い枝より劣るため、根が出るまで時間がかかることや、場合によっては失敗してしまうこともあるのです。

枝の長さや葉にも工夫が必要

挿し穂としてカットするときに、枝の長さや葉の大きさを工夫することもポイントです。

多過ぎる葉や長過ぎる枝は、水分の蒸発が過剰になります。また、葉が多いと影が多くなったり、枝が長すぎるとバランスが悪く倒れたりする可能性もあります。

そのままでは挿し木がうまくいかないことがあるため、適切なサイズにカットします。

『枝は10~20cm』ぐらい、葉は先端から『2~3枝分』がぴったりです。また、葉が大きい場合には、半分くらいに長さをカットします。

発根促進剤を使おう

根が出やすくなるよう、『発根促進剤』を使うのもよいでしょう。水分や養分を吸収しやすくする薬剤が、根の成長を促すのです。

発根促進剤は、挿し穂の切り口に付けるタイプと、水やりの水に混ぜて使うタイプがあります。

使用する発根促進剤は1種類だけでも十分です。可能であれば、両方のタイプを併用すると、より効果的に根を生長させられます。

挿し木をする際に気を付けたいこと

挿し木をする際に気を付けたいこと

パキラは丈夫な植物ですが、管理の仕方によっては挿し木に失敗することがあります。どのような点に気を付けることで、順調に生長させられるのでしょうか?

用土やハサミは清潔第一

枝を切り、挿し穂を作る挿し木では、清潔を第一に考えましょう。特に、枝の断面を清潔に保つことが重要です。

そのためには、切れ味のよい剪定ばさみを使って挿し穂をカットします。切れにくいはさみでは枝の繊維をつぶしてしまい、そこから腐る原因になるからです。剪定ばさみそのものも、清潔を保ちます。

挿し穂の断面が触れる土選びも重要です。新しく清潔なものを用意します。

古い土で挿し木をすると、土の中に病原菌が潜んでいる可能性があります。パキラに悪影響を及ぼす病原菌の場合、腐敗や傷みにつながることもあるのです。

水やりのタイミングに注意

用意した鉢に挿し木した後は、たっぷりと水やりをします。ただし、その後の管理では、表面が乾いたら水やりをするという程度で十分です。

植物は、土の水分がなくなることで根を伸ばします。そのため、常にたっぷりの水がある状態では根が出にくいのです。水分過多により、枝が病気になったり腐ったりすることもあります。

ただし、乾燥し過ぎもよくありません。乾き気味な状態とたっぷり水やりをする状態が交互にできるよう管理するのです。そのため、土の表面が乾いてから水やりをするというタイミングが向いています。

まとめ

パキラは挿し木で増やせます。青々とした葉が茂る若い枝を選び、10~20cmぐらいの挿し穂にして、清潔な土に挿せばOKです。あとは、10~14日待つと根が出てきます。

親株と同じ特徴を持つ株を増やす方法なので、元気がある株を選んで挿し木をするのがおすすめです。

枝の切断面や土の清潔さを意識することや、乾燥気味の状態とたっぷりの水を含んだ状態を交互に作り出す土の管理も大切です。合わせて発根促進剤の使用も、挿し木を成功しやすくします。

ポイントを押さえて挿し木を実施することで、インテリアのアクセントになるパキラを増やしましょう。

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