MENU

アネモネの育て方|特徴や手入れの仕方、上手に育てるコツも紹介

アネモネの育て方は比較的難易度が低く、園芸初心者にもぴったりの花です。鉢植えでも地植えでも育てやすいため、自宅の環境に合った方法でチャレンジしてみませんか?特徴や日々のお手入れの仕方を紹介します。上手に育てて、花のある暮らしを楽しみましょう。

アネモネの特徴

アネモネの特徴

ほかの花が咲き始める前、まだ寒い季節から咲き始めるアネモネは、寒さに強く丈夫です。アネモネ育てたいなら、まずは花の特徴を知り、参考にしましょう。歴史や花言葉についても紹介します。

冬から春が見頃、初心者にもおすすめ

アネモネの色とりどりの花が見頃を迎えるのは『2月下旬~5月頃』です。花の咲く時期がとても長いので、華やかな彩りを長い期間楽しめます。

栽培はコツさえつかめば比較的簡単にできるので、初心者が育てやすいのもポイントです。

育てるときは水はけ・日当たり・風通しがよい場所に植えて、肥料をあげ過ぎないようにしましょう。これだけのコツを押さえるだけで、きれいに花を咲かせられます。

暑さに弱く夏は地上部が枯れてしまいますが、寒さに強いため冬の間にだめになってしまう、という失敗が起こりにくいのも、管理がしやすく育てやすさにつながっている点です。

歴史と花言葉

ヨーロッパ南部や地中海沿岸地域が原産地のアネモネは、ギリシャ語で風を意味する『anemos』から名付けられたといわれています。春の始まりを感じる風が吹くと咲く花、ということが由来です。

アネモネは非常に古くから愛されてきた花で、ギリシャ神話にも登場しています。諸説ありますが、美しい青年アドニスの死を嘆き悲しんだ女神アフロディーテが、アドニスの体から流れる血にアネモネを咲かせた、という話が有名です。

日本へは、江戸時代末期から明治時代にやってきたといわれています。

花言葉は切ない恋に関連したものが多く、『はかない恋』『恋の苦しみ』『見捨てられた』『見放された』などがあります。また、アネモネの花の色ごとに違う意味もあり、赤は『君を愛す』、白は『真実』『期待』『希望』、紫は『あなたを信じて待つ』という言葉が当てられています。

種類は100品種以上

毎年のように新しい品種が発表されているアネモネには『100種類以上』の品種があります。かつて主流だった、はっきりとした色合いの赤・青・紫などはもちろん、淡いピンクや水色なども登場しているのです。

赤と白や紫と白など、複色系の品種もあります。また、サイズもさまざまです。かわいらしい小ぶりの花から、主役級の大輪まで、好みに合わせて選べます。

シンプルな一重の他に、八重や半八重といった華やかな品種も選べる花です。たくさんの品種の中から、きっとお気に入りが見つかります。

アネモネの育て方|栽培に適した環境は?

栽培に適した環境は?

自宅でアネモネを育てる場合、どのような環境に植えるのがよいのでしょうか?アネモネの栽培に適した環境作りをすることで、きれいに花を咲かせましょう。

日当たりと置く場所

アネモネは『日当たりの良い場所』を好みます。球根を植えてから花が枯れる初夏までは、十分な日当たりがある場所かどうかを基準に置き場所を選ぶのです。

室内で育てる場合にも、窓辺といった日の当たる場所が向いています。

初夏頃に花や葉など地上部が枯れて休眠期に入ったら、雨の当たらない日陰に移動しましょう。このとき、球根を掘り上げて乾燥させてから保管しておくとよいです。

そのまま植えておく場合には、暑さが一段落する10月頃に、再び日の当たる場所に移動させます。

用土は初心者なら購入するのもあり

水はけのよい土壌と乾燥しやすい気候の、地中海沿岸部やヨーロッパ南部が原産のアネモネは、家庭で育てる場合にも水分がたまり過ぎないよう、用土は水はけに注意しましょう。

初めての園芸であれば、用土は市販の『草花用培養土』を購入すると手軽です。水はけのよいタイプの用土を選べば、必要な肥料も全て配合されています。

自分で用土を配合して作る場合には、赤玉土:腐葉土:酸度調整済みピートモス=5:3:2の比率で混ぜたところへ、緩効性化成肥料を混ぜ込みましょう。

アネモネは中性からアルカリ性の土壌を好む性質があります。地植えの場合には1~2週間前から苦土石灰をまき、火山灰や雨の影響で酸性に傾きやすい日本の土壌を整えましょう。

管理する温度

冬場の5~10℃が、アネモネにとって最も育ちやすい気温です。10~15℃までは緩やかに成長し、25℃以上になると生育はストップします。

基本的に寒さには強いため、特別な寒さ対策は必要ありません。ただし、霜には弱いため、霜が降りないように気を付けましょう。

だからといって、冬の間中室内に置いてしまうと、花が付かなくなる恐れがあります。5℃以下の空気に触れることで花を付けるという特徴があるため、寒くなり始めたら室外で管理する必要があるのです。

開花までは冷たい空気に触れさせながら外で育て、開花から枯れるまでは室内で育てるという方法もあります。アネモネが緩やかに成長する10~15℃に室温を保つことで、長く花を楽しめるのです。

アネモネの植え付け方法

どうやって植え付けるの?

球根から育てるアネモネは、どのように植え付けるのでしょうか?植え付けにぴったりの時期や、鉢植えと地植えの植え付け方法について紹介します。

球根を植え付ける時期

球根から芽が出ている状態のものをポット苗といいます。アネモネのポット苗は12~2月頃に出回るため、購入したらすぐに植え付けましょう。

乾燥させた球根を植え付ける場合には、暑さがおさまる10月以降が適期です。気温が高い日もある9月に植え付けると、球根が腐ることがあるため注意しましょう。

鉢植えする場合

鉢植えでアネモネを育てる場合には、まず鉢の準備をします。鉢底ネットと鉢底石を敷き、培養土を鉢の1/3まで入れましょう。球根の場合には、培養土を軽く湿らせておき、1~2cmかかる程度に浅く植え付けます。

苗の場合には、根を切らないよう注意しながらポットから引き抜き、土をほぐさずに鉢に置きましょう。鉢の縁3~4cm下くらいまで培養土を入れたら、鉢底から水が出るまでたっぷり水やりをして完了です。

地植えする場合

地植えでアネモネを育てる場合には、土壌を整えることから始めます。1~2週間前に苦土石灰をまき、土壌を中和させておくのです。また、牛ふんや腐葉土もまき、耕します。

球根は寒い地域なら7~8cm、その他の地域なら3~5cmくらいの深さに植えましょう。球根のとがっている先端部分を下に向けるのが正解です。また、複数の球根を植える場合には、間を15cm程あけて植えます。

1 2 3
よかったらシェアしてね!