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タンポポの花言葉・由来|綿毛の花言葉や花の特徴。怖い意味もある?

日本の春の代表的な野草ともいえるタンポポ。開花後に黄色い花から変化した綿毛を吹きかける遊びは、まさに春の風物詩ですよね。そんなこの植物には、一体どんな花言葉が存在するのでしょうか?花言葉の由来やタンポポにまつわるその他豆知識も合わせて紹介します。

タンポポの花言葉の意味と由来

タンポポの花言葉の意味と由来

タンポポにはどのような花言葉が存在するのでしょうか?由来や西洋の花言葉も合わせて紹介します。

タンポポ全般の花言葉

タンポポ全般の花言葉は、「愛の神託」「真心の愛」「神託」です。また、タンポポの綿毛には「別離」という、少し怖い響きの花言葉が存在します。

タンポポの花言葉の由来

花言葉「愛の神託」「真心の愛」「神託」は、タンポポがヨーロッパなどで昔から恋占いや恋のお守りなどによく利用されていたことが由来だとされています。では一体どのようにして占いに使われていたのでしょうか?

タンポポの占い

ヨーロッパではタンポポの綿毛を使って恋占いが行われていました。それは、意中の相手を想いながら「好き、嫌い、好き‥」と唱えて綿毛を吹き、最後に吹き飛ばすときに「好き」か「嫌い」のどちらを言うことになるかで占う方法です。 また、一息ですべての綿毛を吹き飛ばすことができると「情熱的に愛されている」、少し残ると「心離れの気配がある」、たくさん残ると「相手があなたに無関心」という恋占いもあるようです。

タンポポの綿毛の花言葉「別離」とその由来

花言葉「別離」はタンポポの綿毛の特徴が由来に関係していますが、この言葉がつけられた背景には諸説あります。

一説には、タンポポの綿毛が風に乗って遠くに飛んでいく様子から連想されてつけられた花言葉だといわれています。

また、アメリカで古くから言い伝えられている物語が由来に関係しているともいわれています。

初春の南風はある日、野原で黄色の髪をした少女を見つけ、恋に落ちてしまいます。夏が来る頃には更に美しくなるその少女を見つめ続けますが、またすぐに帰ってくることを心の中で誓い、しばらく少女のもとを離れてしまいます。冬になり戻ってくると、そこには黄色い髪の少女が白い髪の老婆に変貌している姿がありました。南風は悲しみ、最後にため息をついてその場を去ろうとします。するとその息は老婆の白い髪をも吹き飛ばし、野原中に飛んで散ったのでした。

この南風が恋をした少女・老婆こそが、タンポポのことだったということです。なんとも切ない話ですが、タンポポの綿毛の花言葉「別離」が誕生したきっかけにふさわしい内容のお話ですね。

タンポポの西洋(英語)の花言葉

タンポポの花言葉は英語で、「love’s oracle(愛の神託)」「oracle(神託)」「faithfulness(誠実)」「happiness(幸福)」です。

タンポポの花名(和名・英名・学名)と由来

タンポポの花名(和名・英名・学名)と由来

タンポポの和名・英名・学名にはそれぞれどのような由来が存在するのでしょうか?

タンポポの花名(和名)とその由来

和名は「タンポポ」で、漢字では「蒲公英」と表記されます。この名前の由来は諸説あります。

一説には、過去にタンポポが”鼓(つづみ)”を連想させる植物であったことに由来するとされています。江戸時代、タンポポは「鼓草(ツヅミグサ)」と呼ばれていました。鼓の「タンタン」「ポポポン」という音が転じて「タンポポ」の呼称が誕生したといわれているのです。

また、開花後に綿となった姿が綿球のタンポ(絵をかくときの筆のようなもの)に似ているため、「タンポ穂」と呼ばれたともいわれています。

タンポポの花名(英名)とその由来

タンポポの英名は「Dandelion(ダンディライオン)」です。これはフランス語で「ライオンの歯」を意味する「dent-de-lion」という言葉に由来しています。タンポポの大きな特徴の1つであるギザギザした葉が、ライオンの牙を連想させたのです。

タンポポの花名(学名)とその由来

学名は「Taraxacum(タラクサクム)」です。これは、「tharakchakom(苦い草)」というギリシャ語に由来し、「苦痛を癒す」と解釈されたといわれています。

タンポポの種類・品種

タンポポの種類・品種

現在日本で自生するタンポポは、在来種である「ニホンタンポポ」と外来種である「セイヨウタンポポ」の大きく分けて2種類です。それぞれの特徴や違いについて解説します。

セイヨウタンポポ

東京などの都心部で見かけるタンポポは、ヨーロッパが原産である「セイヨウタンポポ」という外来種です。アスファルトの裂け目でも勝手に成長するほど非常に丈夫な品種で、世界で数百、日本で数十種類が自生しています。北アメリカから日本に渡来したのは1904年で、最初は北海道の札幌市に、その後日本全国に広がりました。

総苞と呼ばれる花の下の部分が反り返っているのがセイヨウタンポポの特徴で、ニホンタンポポは反り返っていません。また、在来種は開花時期が春の短い期間に限られているのに対し、春以外の夏や秋などに咲いているのはほとんどがセイヨウタンポポになります。

ニホンタンポポ

ニホンタンポポは古くから日本で自生している在来種です。セイヨウタンポポとの見た目の大きな違いは、花の下にある総苞と呼ばれる部分が閉じていることで、花の裏を見れば簡単に見分けることができます。開花時期は基本的には春の短い期間で、綿毛がついている種はセイヨウタンポポよりも重く、量が少ないので、広範囲に飛びません。そのため分布する範囲は局地的です。

ニホンタンポポは日本在来の種の総称で、その中でも「カントウタンポポ」「カンサイタンポポ」「シロバナタンポポ」などようにさらに細かい種類に分けられます。ここではその3つ種類の特徴を簡単に解説します。

カントウタンポポ

関東地方を中心に分布するのがカントウタンポポです。カンサイタンポポとよく似た見た目をしていますが、カントウタンポポのほうが、ガクがより外に少し広がっています。

カンサイタンポポ

カンサイタンポポは、古くから西日本に自生する在来種です。カントウタンポポとの大きな違いはありませんが、他の種類のタンポポと比べても比較的小さめであることが特徴です。

シロバナタンポポ

シロバナタンポポは、その名の通り白い色をしたタンポポです。日本の在来種で、主に西日本で広く分布しています。

シロバナタンポポには別の花言葉「私を探して」「私を見つめて」が存在し、希少な種類であることが由来しているとされています。

誕生花がタンポポなのは何日?

誕生花がタンポポなのは何日?

タンポポは、2月18日、2月19日、3月13日、3月23日、3月29日、5月3日の誕生花です。

シロバナタンポポは、2月7日の誕生花とされています。

タンポポの基本情報

タンポポの基本情報

タンポポの基本情報は以下の通りです。

科・属キク科・タンポポ属
和名タンポポ(蒲公英)
英名Dandelion
学名Taraxacum
花色黄・白
原産地ヨーロッパ
開花期3月~5月

タンポポの開花時期

タンポポの開花時期は、3月〜5月にかけてとされています。しかし、地域や種類によっては早めに開花したり、一年中花を咲かせる場合もあります。

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