アネモネの花言葉と由来|色・種類別・英語の意味、誕生花は?怖い意味もある?
ガーデニングに欠かせないお花ともいえるアネモネ。色のバリエーションも多く、近年は品種改良が進んで八重咲の花びらのものも開発されています。そんなアネモネの花言葉は悲しいものが多いともいわれます。どのような花言葉か見ていきましょう。
アネモネの花言葉と由来
悲しい?怖い?アネモネの全般的な花言葉
アネモネの花言葉は「はかない恋」です。赤やオレンジなど華やかな色合いのアネモネからはちょっと想像しにくい悲しい花言葉ですね。他にも、「見捨てられた」「薄れゆく希望」、さらには「嫉妬のための無実の犠牲」という言葉まであり、怖い感じもしますね。このように、アネモネの全般的な花言葉は片思いや悲しい恋の結末をイメージさせるものが多くあります。どんな由来でつけられたのでしょうか?
アネモネの花言葉の由来
アネモネの花言葉は2つのギリシャ神話がもとになっています。詳細は後ほど「アネモネにまつわる伝説」でお伝えしますが、どちらも悲恋のお話です。ネガティブな花言葉があるのもうなずけますね!
色別のアネモネの花言葉
全般の花言葉としては悲しいものが多いアネモネですが、色別ではポジティブな花言葉もあります。代表的なものを見ていきましょう。
青色のアネモネの花言葉
心が落ち着くような、深みのある青色のアネモネの花言葉は「固い誓い」です。大切な約束をした恋人や友達に送るときにぴったりですね!
紫色のアネモネの花言葉
落ち着いたイメージのある紫色のアネモネの花言葉は「あなたを信じて待つ」です。遠距離恋愛中の恋人に送るのによさそうですね。
ピンク色のアネモネの花言葉
心がぱっと華やぐピンク色のアネモネの花言葉は「待ち望む」です。片思いしている方は、恋の成就を願いながらピンクのアネモネを育てるのもよさそうですね!
赤色のアネモネの花言葉
情熱的な赤色のアネモネの花言葉は「君を愛す」です。悲しげな花言葉や、じっと待っている様子を表したものが多いアネモネの花言葉ですが、赤色は愛の告白にもぴったりの前向きな花言葉を持っています。
白色のアネモネの花言葉
可憐な白色のアネモネの花言葉は「真実」「期待」「希望」です。白の持つ誠実なイメージとマッチした前向きな花言葉ですね。結婚式のブーケに使われることもある色味です。
黄色・オレンジ色のアネモネの花言葉
元気の出る黄色・オレンジ色のアネモネの花言葉はまだつけられていません。このような場合は、全般の花言葉「はかない恋」などが当てはまると考えてよさそうです。
アネモネの英語の花言葉
アネモネの英語の花言葉は「anticipation(期待)」「forsaken(見捨てられる、見放される)」です。ギリシャ神話がもとになっていることもあって、どちらも日本語の花言葉とほとんど同じですね!
アネモネの基本情報・特徴
科・属 | キンポウゲ科イチリンソウ属 |
和名 | アネモネ |
英名 | Anemone, Windflower |
学名 | Anemone coronaria |
花の色 | 青、紫、ピンク、赤、白、黄色、オレンジ |
原産地 | 地中海沿岸 |
開花期 | 2~5月 |
アネモネが誕生花なのは何日?
アネモネは4月6日の誕生花です。色別では白色のアネモネは1月22日、3月12日、3月13日、4月2日、赤色のアネモネは4月4日の誕生花です。
アネモネが国花の国
アネモネはアルメニアの国家と言われています。(国花ではないとする説もあります。)
アネモネにまつわる伝説
アネモネの花言葉の由来でもお伝えしたように、二つのギリシャ神話がもとになって花言葉ができたと言われています。どんな神話なのか見ていきましょう。
一つはアドニスの神話です。愛の女神であるアフロディーテは息子のエロースと遊んでいました。エロースが放つ矢は刺さると、その後に見た人に恋をしてしまうものでした。エロースが打った矢が誤ってアフロディーテに刺さってしまい、アフロディーテは美少年のアドニスを見て一目ぼれ、恋仲になります。アドニスは刈りが大好きなのですが、心配に思ったアフロディーテは仮をやめるようにアドニスに頼みます。しかしアドニスは刈りをやめず、ついには狩りの最中にイノシシに襲われて死んでしまいます。これを悲しんだアフロディーテは、アドニスから流れる血をアネモネの花に変えたと言われています。この神話から「はかない恋」という花言葉が生まれました。
もう一つはゼフュルスの神話です。風の神であるゼフュルスはアネモネという名前のニンフ(精霊)を愛していました。アネモネは花の神フローラの侍女なのですが、ゼフュルスがアネモネに会いに頻繁に訪れるので、フローラは自分に恋していると勘違いしてしまいます。真実を知ったフローラはアネモネに嫉妬し、自分のもとから追放してしまいます。そして、フローラとの関係性が悪くなるのを恐れたゼフュルスはアネモネを花に替えてしまいました。このことから「見捨てられた」「嫉妬のための無実の犠牲」という花言葉が生まれました。
アネモネの種類と品種
ガーデニングでも人気な色鮮やかなアネモネは、球根から育つ多年草です。日当たりの良い場所に植えれば何年もお花を楽しむことができます。代表的な品種を紹介します。
デ・カーン
ポピーに似ている大きな花びらが特徴の品種です。一重咲きと二重咲きがあり、切り花によく使われます。
セントブリッジ
八重咲きの品種で比較的育成が簡単なことから人気があります。
ポルト
大輪の一重咲きでデ・カーンやセントブリッジより草丈がやや低い品種です。鉢植えにおすすめです。
モナリザ
大きく薄い花びらで優しい印象のお花をつける八重咲きの品種です。
モナーク
比較的花が小さめで菊のような八重咲きをする品種です。一重咲きのアネモネを改良してできた品種で「スパイダー咲き」と呼ばれる特殊な咲き方です。
あまり知られていませんが、アネモネは毒を持っています。茎を切った際などの汁が肌についてしまうと皮膚炎を起こします。ガーデニングでアネモネを扱う際は手袋をしてくださいね!
アネモネと同じ科の花
アネモネと同じキンポウゲ科の花には次のような種類があります。
ラナンキュラス
薄い花びらが何層にも重なる華やかな印象のお花です。花言葉は「とても魅力的」「晴れやかな魅力」
フクジュソウ
冬に黄色のお花を咲かせます。花言葉は「幸せを招く」「永久の幸福」