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紫陽花(アジサイ)の花言葉と由来|色・種類別・英語の意味、花の特徴は?

梅雨時で気持ちがどんよりする日でも、道端に淡い紫やピンクの紫陽花が咲いていると心がぱっと明るくなりますよね。そんな紫陽花にはどのような花言葉があるのでしょうか?紫陽花の色が変化する理由など、紫陽花に関する豆知識もあわせて紹介します。

紫陽花(アジサイ)の花言葉と由来は?

紫陽花(アジサイ)の花言葉と由来は?

紫陽花全般の花言葉

紫陽花の花言葉として有名なのは「移り気」ではないでしょうか?そのため、結婚式などでは避けられることが多かった紫陽花ですが、最近では「家族団らん」という花言葉も注目され、結婚式のブーケや母の日のプレゼントとして贈られるようになりました。

浮気、独占欲、高嶺の花…アジサイの花言葉はちょっと怖い?

先ほどの「移り気」だけでなく、紫陽花には「浮気」「独占欲」といったちょっと怖い花言葉もあります。 どのような由来でついた花言葉なのでしょうか?

紫陽花の花言葉の意味・由来

「移り気」「浮気」といった花言葉は、花が咲いてから色が変わる紫陽花の特徴から連想された花言葉です。紫陽花は白っぽい色から青、青紫、赤紫といったように色が変わることから、人の心の移ろいゆくさまが表されています。

一方、「家族団らん」は暖かみのあるポジティブな花言葉です。紫陽花がたくさんの花が集まっている様子が由来となっています。こうした由来から結婚式や母の日のギフトとしても人気が出るようになりました。

色別の紫陽花(アジサイ)の花言葉は?

色別の紫陽花(アジサイ)の花言葉は?

青、青紫色の紫陽花の花言葉

いたるところで目にする青、青紫系の紫陽花には「冷淡」「無情」「辛抱強い愛情」という花言葉があります。これらはしとしとと何日も降る雨の中でも咲き続ける、紫陽花のけなげで忍耐強い姿からつけられたと言われています。

「辛抱強い愛情」には大正時代のドイツ人医師・博物学者のシーボルトとその恋人、お滝の話がもとになっているという説もあります。 日本に来たシーボルトはお滝と幸せに暮らしていましたが、スパイ容疑がかけられ国外追放になってしまいます。シーボルトはお滝を残し帰国したのですが、その後に日本の植物について本を出版した際にアジサイを「オタクサ(お滝さん)」と名付けたことから、遠く離れた土地でもお滝を思い続ける深い愛、転じて「辛抱強い愛情」となったそうです。 悲しい結末ですが、お花に恋人の名前を付けるなんて素敵ですよね。

ピンク、赤紫色の紫陽花の花言葉

ピンク、赤紫の紫陽花には「強い愛情」「元気な女性」という花言葉があります。ヨーロッパではピンク~赤紫系の紫陽花が咲くことが多く、その色合いから愛情、優しさ、女性が連想され、このような花言葉がつけられたと言われています。 母の日にピッタリの花言葉であることから、ギフトに選ぶ方も増えているそうですよ!

白、緑色の紫陽花の花言葉

白、淡い緑色の紫陽花には「寛容」「気の迷い」という二通りの花言葉があります。白は何色にでも染まることから、ポジティブにとらえると様々なことを受け入れられる「寛容」さがあること、ネガティブにとらえると優柔不断で「気の迷い」があることの二通りがつけられました。 最近では結婚式でブーケや装飾として使われることも多く、純白のウェディングドレスと同じように「嫁ぎ先に染まります」といった意味合いで使われています。

紫陽花(アジサイ)の英語での花言葉は?

紫陽花の英語での花言葉は「heartlessness(冷酷)」「You are cold(あなたは冷たい人)」「boastfulness(高慢)」です。

「heartlessness(冷酷)」「You are cold(あなたは冷たい人)」は日本語の花言葉と似ていますが、「boastfulness(高慢)」はちょっと違った感じがします。これはビクトリア朝の人々が紫陽花をネガティブな花と考えており、紫陽花を使って自慢や虚栄心を表現したため、と言われています。

紫陽花(アジサイ)の基本情報・特徴

紫陽花(アジサイ)の基本情報
科・属アジサイ科アジサイ属
和名紫陽花(アジサイ)
英名Hydrangea
学名Hydrangea macrophylla
花の色青、紫、ピンク、赤、白、緑
原産地日本、アジア、北アメリカ
開花期6月~7月

紫陽花(アジサイ)の誕生花はいつ?

紫陽花は6月3日の誕生花です。紫陽花の一種、ガクアジサイは7月13日の誕生花とされています。

紫陽花は色が変化する?

紫陽花は植えられた土地のpH度によって色が変わるのはご存知でしょうか?

一般的には土が酸性なら青系、アルカリ性なら赤系の花が咲くと言われています。これは紫陽花に含まれるアントシアニンが化学反応を起こしているからです。ちなみに白いアジサイはアントシアニン自体がありませんので、土のpH度によって色が変わることはありません。日本は弱酸性の土が多いため、青~青紫の紫陽花が良く見られます。

また、土壌だけでなく、花の種類によっては咲き始めの色が変わっていくものもあります。

紫陽花には毒がある?

スズランのように、きれいなお花でも毒を持っている場合があります。紫陽花についてはまだ毒があるか、実は明らかになっていません。国内では2008 年に料理に添えられていた紫陽花の葉を食べたことで吐き気やめまいなどの中毒症状を引き起こした方がいます。葉の毒の含有量は高くなく、食べない限り毒性はないと考えられていますが、お店で料理に添えられていたとしても食べるのはやめましょう。お庭や散歩の途中にペットが食べてしまわないかも注意が必要です。

参考:厚生労働省 自然毒のリスクプロファイル:高等植物:アジサイ

紫陽花の花、本当は花じゃない?

少しややこしいお話なのですが、ここまで紫陽花の花は…と紹介してきましたが、厳密に言うと、花びらに見える部分は「ガク」で、中心にあるさらに小さな花に見える「真花(しんか)」と呼ばれる部分が、紫陽花の花なのです。 大輪の花を咲かせているように見えて、実は紫陽花の花は小さく可愛らしいものだったんですね。

紫陽花(アジサイ)の種類と品種

紫陽花(アジサイ)の種類と品種

実は紫陽花には2,000種類以上も品種があるのはご存知ですか?世界中で品種改良が進み、次々と新しい品種が生まれているそうです。そんな世界各国で愛される紫陽花の品種をいくつかご紹介します。

ガクアジサイ

小さな花が、花びらのように見えるガクに囲まれた、日本でよくみられる品種です。土壌のpH度によって色が変わりやすいと言われています。

ホンアジサイ

紫陽花と言われて多くの方がホンアジサイをイメージするほど、知名度の高い品種です。ガクアジサイを品種改良して作られました。

万華鏡

細長い花びらが二重咲きになる品種で、一見紫陽花とは思わない方も多いかもしれません。涼し気な淡い青色が人気で、以前は高額だったようですが現在は流通が安定し入手しやすくなっているとのことです。

シュガーホワイト

花びらのふちに細かくギザギザと切れ込みが入った純白の紫陽花です。黄緑、純白、黄緑と咲き始めから徐々に変わりゆく色合いが楽しめます。

テマリテマリ

花びらが八重咲になる可愛らしい印象の品種です。ピンク色のテマリテマリは母の日のプレゼントとしてもおすすめです。

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