アネモネが咲く時期は?植え付けや植え替えの方法、育てる際の注意点

2020 10/10
アネモネが咲く時期は?植え付けや植え替えの方法、育てる際の注意点

アネモネが咲く時期になると、ガーデニングをしているテラスや庭がパッと華やぎます。きれいに花を咲かせるには、どのような注意点があるのでしょうか?花付きがよくなる、植え付けや植え替えのポイントも紹介します。

目次

アネモネは春を告げる花

アネモネは春を告げる花

地中海沿岸が原産地のアネモネは、キンポウゲ科アネモネ属の球根植物です。春の初めの、おだやかな風が吹き始める頃に花を咲かせることから、風を意味するギリシャ語『anemos』より名付けられました。

日本では紅花翁草(ベニハナオキナグサ)・牡丹一華(ボタンイチゲ)という和名でも知られているアネモネには、どのような特徴があるのでしょうか?

どんな特徴があるの?

初心者でも比較的育てやすいアネモネは、ポイントを押さえて管理することで、何年にもわたり花を咲かせられる多年草です。

そのため、毎年、ひらひらとした色とりどりの花びらがかわいらしい花を咲かせます。しかし、あの花びらのように見える部分は、実は花びらではありません。ひらひらした部分は萼片(がくへん)なのです。

花びらは中心の紺色の部分ですが、萼片が大きく目立つため、そちらが花びらのように見えています。

球根の形も特徴的です。チューリップやヒヤシンスのような玉ねぎに似た形ではなく、三角すいのような先のとがった形をしているのです。植え付けや掘り上げの際に、特徴的な形を観察してみましょう。

開花・花屋に流通する時期は?

アネモネは寒さに強く暑さに弱い花です。開花時期は2~5月ですが、『春を告げる花』とも呼ばれているように、冬に芽吹き、春を迎える『4~5月の開花期』が一般的によく知られています、

そして、夏には枯れて夏越しをします。春の早い時期に咲き始めるため、いち早くテラスや庭を彩ってくれるのです。

また、切り花として花屋に販売され始めるのは12~1月頃で、特に『2~4月に流通量がピーク』を迎えます。早春の店頭を彩る花の一つです。

植え付けする時期と方法

植え付けする時期と方法

アネモネの植え付けには適期があります。ベストなタイミングにポイントを押さえて植え付けをすることで、たくさんのきれいな花が咲くでしょう。

植え付けの時期

球根の植え付けにベストの時期は、『10月下旬頃』です。この時期になると、秋の長雨が終わり、地温も下がります。そのため、アネモネにとって育ちやすい環境が整うのです。

同じ秋でも、9月の植え付けはまだ早過ぎます。暑い日もある9月では、土の温度が上がる日もあり、球根が腐る可能性があるのです。腐ってしまうと、発芽率が1~2割になることもあります。

たくさんの花を咲かせるために、時期を守って植え付けましょう。

アネモネの好む環境を整えよう

植え付けるときには、アネモネの好む『水はけと保水性に優れた、弱アルカリ性』の土を用意しましょう。

アネモネの成長には水が欠かせませんが、鉢植えの中に水がたまり過ぎると球根が腐ることがあります。そのため、水はけと保水性が重要なのです。加えて、水やりをし過ぎないことも意識します。

弱アルカリ性の土を選ぶことも大切です。土の配合から行う場合には、腐葉土をしっかり混ぜ込みます。庭への地植えなら、事前に苦土石灰をまき中和させましょう。

土の配合や選び方が難しい場合には、市販の培養土を選べば問題ありません。肥料も混ぜ込まれている培養土であれば、そのまま植え付けできます。

植え付けの方法

鉢に植え付けする場合には、6号の鉢に球根3~4個を目安に用意しましょう。

鉢底ネットと鉢底石を敷き、湿らせた培養土や土を入れます。球根のとがった方を下に向け、土が1~2cmかぶるように植え付ければ完了です。

地植えの場合には、事前に土の状態を整えることから始めます。苦土石灰をまき、酸性に傾きやすい日本の土壌を弱アルカリ性になるよう、調節するのです。加えて、腐葉土や牛ふんもまきます。

土壌が整ったら、寒冷地では7~8cm、東京周辺では3cm程の深さに球根を植え付けましょう。また、植え付け後の数日間は水やりを控えます。その後は、土が乾燥したらたっぷり水やりをしましょう。

翌年も楽しむためのひと手間

翌年も楽しむためのひと手間

多年草のアネモネは、適切に手入れすることで、翌年もきれいに花を咲かせます。そのためには、掘り上げと植え替えが大切です。紹介するやり方を参考に実施しましょう。

堀り上げのやり方

掘り上げとは、アネモネの球根を土の中から掘り出すことです。『5~6月頃』を目安に実施します。

花が1/3くらいあり、花の色がくすみ始め、葉が黄色っぽくなってきたら、掘り上げのタイミングです。実施する2~3日前から水やりを控え、土を乾燥させておきます。掘り上げの手順は下記の通りです。

  1. 球根の2~3cm上でアネモネの茎を切り落とす
  2. 球根を掘り上げる
  3. 土を落とし、1カ月くらい日陰で乾燥させる
  4. 枯れ葉や古い根を取り除き、ネットやかごなどに入れて保管する

花が咲いているうちは切り落としたくないと思うこともあるかもしれませんが、翌年の花のためにも枯れる前に掘り上げましょう。

植え替えの方法

夏の暑さが苦手なアネモネは、掘り上げ後、夏越しに適した場所で保管し、暑さがおさまる『10~11月』に植え替えます。

植え替えのときには、一回り大きな鉢やプランターを用意すると、大きく成長させられるでしょう。

用意した鉢に鉢底ネットと鉢底石を入れ、培養土を1/3くらいまで入れます。そこへ、土が1~2cmかぶるように球根を植えるのです。球根の向きは、植え付けと同じで、とがっている方を下にします。

鉢底から水が出るまで水やりをしたら完了です。

球根は吸水処理をしておこう

植え替えの際、球根は乾燥しています。そのまま植え付けると、球根が一気に水を吸い、ひび割れが起こる可能性があるのです。ひび割れは、球根が腐ることや、発芽しないことにつながります。

順調に成長し、たくさんの花を咲かせるためには、『吸水処理』をしましょう。湿らせたバーミキュライトを用意し、球根を浅く埋めます。

1~2週間かけてゆっくり吸水させると、植え付け後のひび割れを防げるのです。

育てる際の注意点や増やし方

育てる際の注意点や増やし方

植え付け・掘り上げ・植え替えといった、基本的な世話の仕方について解説しました。この他にも、アネモネを育てる際のポイントがあります。

病害虫に気を付けよう

アネモネは、水はけ・日当たり・風通しが整っていると、病害虫の被害を受けることはほとんどありません。しかし、このような環境が整っておらずバランスが悪いと、病気が発生することがあるのです。

例えば、土中の菌による『白絹病』や、かびによる『灰色かび病』『うどんこ病』『立ち枯れ病』などの影響を受けることがあります。

また、センチュウという虫に侵されることや、アブラムシが新芽に付くこともあるのです。アネモネの環境を適切に保つことで、病害虫の害を予防しましょう。

増やすには分球がおすすめ

翌年はもっとたくさんのアネモネを咲かせたい、と考えているなら、『分球』をしてみましょう。

分球とは、もともと植わっていた球根である親球の周りにできた子球を切り分けることです。手やカッターで切り分けると、球根を増やせます。

球根を切ると断面から菌やカビが入り込むかもしれません。そこで、風通しの良い日陰で乾燥させたり、園芸用の殺菌剤で保護したりします。

分球を実施するのは、植え替え前の10月になってからがよいでしょう。

まとめ

アネモネの花が咲く時期は2~5月です。ほかの花よりも一足早く花が咲くため、ガーデニングしているテラスや庭を、春の早い時期からカラフルにしてくれます。

初心者でも育てやすいアネモネは、環境を整えることや、コツを押さえた植え付け・植え替え・掘り上げなどが大切です。

加えて、病害虫に注意することで、健康に大きくなります。育て方のコツを押さえ、開花時期に色とりどりの花を咲かせましょう。

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