ダリアの上手な育て方は?植え付けや剪定などのコツを押さえよう

2020 12/01
ダリアの上手な育て方は?植え付けや剪定などのコツを押さえよう

華やかな見た目のダリアは、切り花やアレンジに使う花材として人気です。長い期間にわたり花を楽しめ、手間をあまりかけなくても生長していくので、初心者でも比較的育てやすいようです。ダリアを上手に育て、きれいな花を咲かせる方法を紹介します。

目次

おうちでダリアを育てよう

おうちでダリアを育てよう

ダリアは『鉢植え』でも『庭植え』でも、栽培しやすい花です。外出がなかなかできない今、目を惹く華麗な花を育てれば、おうちで過ごす時間がより楽しみになることでしょう。

自宅でダリアを育てる方法を紹介します。

種から育てる場合

種から育てるのはやや時間がかかるので、じっくりダリアを育ててみたい人向けとされていました。最近では『ミニダリア』などの室内栽培用の品種や、春に種まきをすれば夏に開花する早咲きの品種が出ています。

種まきは3〜5月に行います。育苗用の容器に土を入れ、2・3粒を5㎝間隔でまきます。その上から土を被せますが、量が多いと発芽しにくくなるので、5㎜ほどの土を乗せましょう。

まき終わったら、発芽までは土が乾かないよう水やりをします。1週間ほどで発芽するので、その後は土が乾いたら水をやり、本葉が2〜3枚まで生長したら鉢や庭に植えます。ダリアは20〜25℃の環境下で発芽するので、寒い地域で生育する場合は室内で種まきをするのがおすすめです。

球根から育てる場合

球根は3月下旬〜5月の、よく晴れた日の午前中に植え付けを行いましょう。寒い地域では、霜が降りなくなたら植え付けます。

ダリアは横に広がるように根を張るため、鉢植えの場合は一つの鉢につき球根は1個にします。鉢の大きさは、大輪の品種には『8〜10号』、中輪・小輪の品種には『5〜7号』がおすすめです。

鉢底に砂利や鹿沼土を敷き、2/3まで土を入れたら、球根を発芽点を上にして中央に置きます。その上から5〜10cmほどの土を被せ、速効性の殺虫剤と緩やかに効く化成肥料を埋め込みます。

地植えの場合は、球根を植えたい場所に5〜10cmほどの深さで穴を掘ります。そこに発芽点が上になるよう球根を置き、土を被せます。複数の球根を植えるときは、大きい品種は80〜100cm、中型・小型の品種は30〜40cmほど間隔を空けましょう。

ダリアは背が高く生長し倒れやすくなるため、鉢植えでも地植えでも、4本ほどの支柱を立てます。その後たっぷりと水やりをしたら、発芽するまでは水を与えないようにします。

初心者は球根がおすすめ

種まきで育てる場合、立派な球根になるまで3年ほどの月日を要し、また発芽率も100%ではありません。ダリアは球根植物なので、初心者は球根から育てるのがおすすめです。

上手に育てるためには球根選びも大切です。ダリアの球根は全体の約20%しか発芽しないため、すでに発芽していて、芽の出ている首の部分にひび割れがない球根を選びましょう。

育て方の基本をチェック

育て方の基本をチェック

植え付けができ発芽したら、その後の育成方法はどのようにしたらよいか、チェックしてみましょう。

風通しのよい日向で乾燥気味に

花は生まれた地と同じ環境を好みます。ダリアはメキシコ原産なので、日当たりと風通しのよい乾燥した場所が、育成にはぴったりです。美しい花を咲かせるためには、日照不足にならないよう注意しましょう。しかし、気温が30℃を超える時期の直射日光や西日は苦手なので、半日陰に移動させたり、日よけネットをかけたりして守ります。

水分が多く湿気があると、球根が腐る原因になります。そのため、水をあげすぎないようにします。地植えの場合は、植え付けの後に水やりをしたら、その後は雨水だけで十分です。よほど暑い日が続く場合は、霧吹きで葉の表面に水を吹きかけたり、株や土の様子次第では数日に一度、午前中に水やりをします。

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたのを確認してから水をあげます。そのときは、鉢底から流れ出るくらいの量を与えましょう。

茎が伸びてきたらひもで支柱に固定する

ダリアは華やかで威風堂々とした花姿ですが、茎は折れやすく繊細です。花の重みに耐えられるよう、育て方に関係なく『支柱』は必須となります。

支柱は、球根を穴に入れたら近くに突き刺し、球根と共に土を被せて固定するとよいでしょう。土を被せてから突き刺すと、中の様子が確認できず誤って球根を刺してしまう可能性があります。

茎を真っすぐ伸ばしやすくするためには、支柱に誘引するとよいでしょう。茎にひもをかけ、『8の字』を書くように1〜2回ねじって支柱へ結び付けます。生長すると茎は太くなるので、結ぶ際は少し余裕を持たせるようにします。

肥料は生育の様子を見ながら

美しい花を咲かせるためには養分が必要なので、ダリアには適切に肥料を与えましょう。開花の期間が長いので、すぐに効果が出るものより、じわじわと効き持続する肥料を選ぶとよいです

鉢植えの場合は、市販の培養土に元肥が入っているか確認します。入っていない場合のみ、速効&持続型の粒状肥料を、用土1lあたり5g混ぜます。地植えの場合も、あらかじめ土に元肥を加えていないときのみ、速効&持続型の粒状肥料を1平方mあたり150gを土に混ぜます。

追肥は、ダリアが疲れている真夏は避け、美しい花を咲かせようとしている秋ごろに与えます。緩行性肥料、または速効&持続型粒状肥料を土の上にばらまきます。植え付けから1カ月経って、生長しやすい初夏に葉や茎が思わしくないときや色が薄いといった様子が見られる場合も、追肥するとよいでしょう。

花の大きさ別の剪定方法

花の大きさ別の剪定方法

剪定は、姿を整えたり、風通しをよくしたりするのに必要な作業です。ダリアは自然に任せておくと小枝が多くなり、栄養分が分散して花が育ちにくくなってしまいます。

美しい花を楽しむためにも、剪定は欠かせないメンテナンスです。花の大きさに合わせた剪定方法を紹介します。

大輪種向け『天花仕立て』

『天花仕立て』は、大きな花を付ける品種向けで、茎が太く背の低い丈夫なダリアに育ちます。

球根から出た主茎が伸びてきたら、地面から2節目までに出てくる『わき芽』を残し、それより上のわき芽を全て摘み取り、『一番花』を咲かせます。一番花が終わったら花の下で切り落とし、残したわき芽を生長させて『二番花』を咲かせましょう。

こうすることで倒れにくく強いダリアになるだけでなく、生育が進むにつれて花数を増やすことができます。

中小輪種向け『摘心仕立て』

中・小輪に花を付ける品種は、主茎に花を付けさせない『摘心仕立て』を行います。

発芽してから1カ月経過した頃に、地上から2~4節のあたりで主茎の中心を摘心し、節から伸びるわき芽4本を生長させ一番花を咲かせます。天花仕立てと同じく、下の節のわき芽以外の全てのわき芽を取ります。

一番花が終わったら『花がら』を摘み取り、残したわき芽を生長させて二番花を咲かせます。この作業を数回行い続けると、小さめですがたくさんの数の花を一気に開花させることができます。

夏の間に行う『切り戻し』

高温多湿に弱いダリアは、一番花を咲き終えた後、夏の暑さで弱って枯れてしまいそうになります。春から伸びた主茎を、地面から20〜30cmあたりの節で切り落とし株を休めることで、秋に再び美しい花を楽しめます。

ダリアの茎は空洞なので、『切り戻し』の後は切り口をよく乾燥させ、病原菌や雨水が入り込まないようアルミホイルなどで覆いましょう。さらにひもで縛ることで、茎の空洞に水が溜まるのを防ぎます。

花が終わった後は

花が終わった後は

開花後のメンテナンスは、この先長く生育するのに欠かせません。美しい見頃を終えてからの手入れをどのように行うか見てみましょう。

枯れた花は早めに摘み取る

ダリアは初夏に咲き始め、夏の暑さを耐え抜いてから、秋に花の最高潮を迎えます。次に咲く花へ養分を回すためにも、咲き終えて出てきた花がらは早めに摘み取りましょう。

夏場に花がらをそのままにしておくと、株がどんどん弱まってしまいます。きれいな花を秋に咲かせるには、花がら摘みをしっかりと行う必要があります。秋も同様に、花がらを放置しておくと種ができ、花が咲きにくくなるので怠らないよう注意しましょう。

花がらを摘むときは、『ガク片(花びらの付け根の外側にある緑色の小さい葉のような部分)』の下を切ります。このときカットした茎に穴が開かないように注意しましょう。

球根の冬越しは温度に注意

冬場は球根が凍っていまわないよう対策をします。

地植えで生育している場合は盛り土をするか、掘り出しおがくずなどで埋めて乾燥貯蔵しましょう。

鉢植えの場合は、鉢ごと水を切って凍らない場所に置きます。玄関先など、温度が5℃以下にならない場所で管理してあげます。

まとめ

ダリアは猛暑や寒さを避け、また湿気にさえ気を付ければ、簡単に育てられます。美しく魅了してくれる花が、自宅で楽しめるようになると、生活も心も豊かになるはずです。

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