トマトの栽培方法を紹介。家庭菜園でできる植え付けや育て方の注意点

2020 11/18
トマトの栽培方法を紹介。家庭菜園でできる植え付けや育て方の注意点

トマトを家庭菜園で育ててみたいと思う人も多いでしょう。トマトは初心者には栽培が難しいといわれがちですが、トマトの状態を把握し、適切な作業を行っていれば、おいしいトマトは十分育てられます。植え付けから育てるまでの注意点について解説します。

目次

ベランダ菜園でトマトを育てよう

ベランダ菜園でトマトを育てよう

ベランダ菜園でトマトを育てたいと思っても、苗をいつどのように選んで購入すればよいか分からない人もいるのではないでしょうか。

トマトは品種によって栽培が難しい品種もあるため、ベランダ菜園にはじめて挑戦する人は苗をどう選ぶかも大切です。

苗の購入時期

トマトの苗は、5月上旬ごろに購入するのがおすすめです。種から育てたいという人もいるかもしれませんが、種から育てるのは難しいため、初心者の場合は苗から購入しましょう。

苗は種と比べると値段が高いですが、初心者でも育てやすいです。また、トマトはある程度成長すれば、挿し木をして増やせるため、収穫量を増やすことも期待できます。

苗はどう選ぶの?

ベランダ菜園の初心者であれば、ミニトマトの苗を購入するとよいでしょう。ミニトマトは栽培難易度が低く、剪定などの作業がないため、初心者でも挑戦しやすいです。

トマトの苗は緑の色が濃く、子葉がついているものを選んでください。葉の厚みがあるものがよいですが、触るのはトマトに悪影響となってしまうため、極力触れないようにします。苗の先端の新芽に勢いがあるものは、生育が早いことが期待できます。

虫がついておらず、蕾や花がついているものであれば安心です。苗によっては蕾や花をつけず実がならない場合もありますが、すでに花や蕾があるものであれば、そのような心配はありません。

栽培に必要なものを選ぶポイント

栽培に必要なものを選ぶポイント

ベランダ栽培でトマトを育てるのに必要なものは、プランター、用土、支柱です。しかし、何でもよいわけではなく、トマトに合ったものを選ばなければいけません。

栽培に必要なものと選ぶポイントを解説します。

プランター選びは深さが大切

ミニトマトの根は横と縦に伸びるため、ある程度大きなプランターが必要です。高さ、幅、奥行きが最低でも30cm以上あるものを選びましょう。

プランターが小さいと十分に根を張れず、実の大きさや収穫量に影響します。素材はプラスチックや陶器、テラコッタ、木製のものなどがあります。材質によって多少の違いはありますが、どれを選んでも大きな問題はありません。

用土はバランスのいいものを

用土は野菜用の土を選びましょう。元肥が入っているものであれば、肥料を混ぜずに済みます。トマト栽培用の土もあるため、そちらを使うとよいかもしれません。

鉢底の石も排水性を確保するために必要です。パーライトや日向石、軽石などがありますが、どの種類でも問題なく利用できます。

支柱も初めから準備しておこう

トマトは育ってくると支柱が必要になるため、最初から支柱を購入しておきましょう。支柱は苗一つに対して、75cmのものを1本、120cmのものを3本購入しておきましょう。

支柱は、トマトの茎が折れないよう支える役割があります。ある程度まで大きくなったら、3本の支柱をやぐらのように立てて枝を支えるようにしてください。

トマトの植え付け手順

トマトの植え付け手順

トマトを生長させるためには、植え付けのときにトマトを傷つけないようにすることが大切です。ここでは、トマトを植え付ける手順を解説します。

土の量に注意しながら土台づくり

まずはプランターに土を入れて、苗を植えるための土台を作りましょう。まずはプランターをきれいに洗っておき、プランターの底に鉢底石を敷き詰めてください。その上に土をのせていきます。このとき、水をあげたときに土が流れないよう、土を入れる量は調整します。

肥料が含まれていない土の場合はこのタイミングで土と肥料を混ぜ合わせてください。

苗に吸水させてから植え付け開始

土台の準備が完了する2時間ほど前に、苗にたっぷりと水をあげましょう。水をしっかりとあげると、ポットから苗が簡単に抜け、苗が傷つくのを予防できます。

土に苗が入るくらいのくぼみを作り、その中に苗を植え付けましょう。人差し指と中指で苗を挟むようにすると、傷めにくいです。

苗を植えたら、土と根を馴染ませるために、水をしっかりと与えます。

支柱を立てて誘引しよう

苗の植え付けが終わったら、支柱を立てて誘引します。誘引とは苗と支柱を結びつける作業です。支柱を立てておかないと、トマトが成長したときに自重に耐えきれず茎が折れてしまいかねません。

苗から少し離した位置に、支柱をまっすぐ立てます。そのあと麻紐で少し緩めに苗と支柱を結んでください。茎は成長する過程で太くなるため、ある程度余裕をもたせます。

苗が成長するのに合わせて、1週間に1度の頻度で誘引作業を行ってください。

日々の手入れ方法は?

日々の手入れ方法は?

トマトは時期に合わせ、適切なお手入れをすることが大切です。水やりのタイミングや追肥のタイミング、病害虫がいないか確認することも忘れないようにしましょう。日々のお手入れとして何をやったらよいか、解説します。

まずは栽培環境を整えよう

トマトが生育しやすいのは、日当たりと風通しがよい環境です。ベランダであれば、雨が直接当たらない場所がよいでしょう。

トマトは寒い時期が10日以上続くと、生育に影響します。葉や茎が紫になっていれば、その影響があると考えましょう。その場合は寒冷紗やネットを被せるか、日の当たる温かい場所に移動させてください。

特に日当たりのよさは重要なポイントです。日当たりが不十分な場合、花が咲かず、実がつけられない可能性もあります。

水やりは朝が基本

トマトの水やりは、朝に1回としましょう。朝に水をあげることで、トマトがしっかりと成長しやすくなります。

このとき、水が過剰にならないよう注意が必要です。水をあげすぎると根腐れの原因にもなります。土が乾燥してから与えるようにし、水は鉢植えの場合であれば、鉢の底から水が流れるくらいまで与えてください。

水が葉や茎に当たらないようにすることも大切です。葉や茎に当たることで、湿度が上がり、病気になりやすくなります。

追肥のタイミング

トマトの追肥のタイミングは、最初に実をつけてからが1回目のタイミングです。ただし、トマトは肥料過多になると、生育が難しくなるため、生育状況を見極めることが大切です。

トマトの生育が順調なら、葉は濃い緑色になり、茎の太さは1cmほどになります。

肥料が足りていない場合は茎が細く、葉と葉の間隔が大きくなり、見た目も頼りない印象になります。栄養分の吸収効率に優れた液体肥料を少し与えてあげて、様子をみてください。

逆に肥料が多すぎる場合は、葉に凸凹ができ、葉が内側に巻きつくような状態になります。このような状態の場合は肥料を与えるのを見送りましょう。少し水を多めにあげて、土から肥料を排出するようにします。肥料が多い場合は対処が難しくなるため、肥料の与え過ぎに注意しましょう。

2回目以降は、鉢植えの場合であれば、2週間に1回液体肥料を与えるようにしましょう。地植えの場合は、トマトの花が3段目、5段目などの奇数段で咲いたタイミングで固形肥料を与えてください。

病害虫のチェックも忘れずに

病害虫のチェックも、おいしいトマトを収穫するうえで大切な作業です。病害虫の発生しやすい環境を作らず、発生したらすぐに取り除くことが大切です。

トマトに発生する害虫としてはアブラムシ、タバコガ、オンシツコナジラミ、アザミウマなどがあります。株元に殺虫剤を撒いておくと、防虫効果が期待できます。

トマトがかかる病気としては青枯れ病、疫えき病、灰色かび病、ウイルス病などです。これらの病気にかかっている様子がみられたら、その部分をすぐに取り除いてください。不衛生なハサミを使うことで、病気にかかる可能性もあるため、清潔なものを使うようにしましょう。

病気や害虫を予防する方法としては風通しがよい環境を作り、必要に応じて摘葉を行うことがあります。また、病気や害虫を見つけた場合は、広がらないようすぐに対処することが大切です。

おいしいトマトを収穫するための作業

おいしいトマトを収穫するための作業

おいしいトマトを収穫するためには、わき芽かき、摘芯、摘果、摘葉を必要に応じて行う必要があります。具体的な内容や手順を解説します。

わき芽かきの時期と方法

わき芽かきとは、トマトの枝のすぐ上に生えるわき芽を取り除く作業です。わき芽は株の成長とともにどんどん生えてきます。実に栄養分が届きにくくなるため、定期的に取り除くことが大切です。

わき芽の除去はわき芽が生え始めてから、3日から4日に1回の頻度で行います。生えたばかりの頃であれば、手で簡単に摘み取れるでしょう。大きくなった場合は剪定バサミで切り落とします。剪定バサミは消毒し清潔なものを使いましょう。

タバコとも相性がよくないため、喫煙者がわき芽とりをする場合は、作業前に手洗いをしっかりと行ってください。

わき芽は挿し木として増やすこともできます。挿し木にする場合は15cmほどの長さまで育ってから切り落としてください。

摘芯の時期と方法

摘芯とは茎の成長を止めるために、茎を切る作業です。成長が止まるため、実になるための養分を確保しやすくなります。

トマトの摘芯のタイミングは、花房が5段くらいまで育ったときです。花房から上2枚の葉を残し切り落とします。

ただし、ミニトマトの場合は剪定タイミングが少し早いので注意が必要です。ミニトマトの場合は2番目に生えてくる花より上の枝を切り落としましょう。

摘果、摘葉の時期と方法

摘果と摘葉は多くなり過ぎた葉や実を取り除くことです。この作業をすることで、トマトの実に栄養分を届けられます。また風通しがよくなるため、病気の予防にも効果的です。

摘果は一房あたり、トマトが3個から4個になるようにします。弱っているものや虫に食べられているものを優先的に取り除いてください。ただし、ミニトマトの場合は、摘果は必要ありません。

弱った葉がある場合や葉が多すぎる場合は必要に応じて摘葉を行います。タイミングとしては6月から7月にかけて必要になることが多いでしょう。この時期は湿気が高く、高温になるため、トマトの病気が発生しやすい時期です。

目安としては葉が1株あたり20枚前後になるよう作業します。全体のバランスを見て、密集し過ぎないよう剪定することが大切です。

ベランダで育てる際の注意点

ベランダで育てる際の注意点

トマトは野菜の中でも、栽培する難易度が高い野菜です。間違った方法で育てていると、十分に育たないか、枯れてしまうこともあります。ここではベランダでトマトを育てる上で注意したいポイントを解説します。

プランターを室外機の近くに置かない

ベランダでトマトを育てる場合、プランターを室外機の近くにおくと、トマトにかなりの負担をかけてしまいます。

トマトは風通しのよい場所を好みますが、室外機から出るような熱風は好ましくありません。必要以上に乾燥してしまい、トマトが弱る原因にもなります。

室外機の空気が直接当たるような場所は避け、できるだけ離れた場所にプランターを置きましょう。

水のやりすぎにも気を付けよう

トマトは水分が多い野菜のように思えるため、水をたくさん与えようと考える人もいるかもしれません。しかし、トマトは実際にはそれほど水分を必要としません。なぜなら、トマトは元々アンデス地方で育ってきた、乾燥に強い野菜だからです。

そのため、トマトに水をあげすぎると、根腐れを起こし枯れてしまったり、実が水っぽくなったりする可能性があります。

水は土が乾燥してからたっぷりと与えるようにします。それまでは水を与える必要はありません。

まとめ

トマトを育てる場合、ミニトマトからはじめるのがおすすめです。ミニトマトであれば、育てるのに必要な作業が少なくなり、ベランダ栽培の初心者の方でも育てやすくなります。

トマトを育てる場合は、まず日当たりがよく、風通しがよい場所を確保しましょう。肥料のあげ過ぎに注意し、必要に応じて剪定をしっかりと行うことが大切です。

時期に合わせて必要な作業を行っていれば、初心者でもトマトはおいしいトマトが育てられます。

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