オクラの育て方・栽培方法|初心者でもできる育て方のコツ
オクラはネバネバ食感が特徴の、女性にも人気の夏野菜のひとつです。5~6月に種まきや苗植えし、7~10月初旬まで収穫できます。オクラと相性の良いコンパニオンプランツを利用すれば、病気発生の抑制・害虫忌避、収穫アップに効果を発揮します。
オクラの基本情報
オクラは、ネバネバ食感が特徴の、夏野菜のひとつです。切り口が五角形の角オクラや丸形の丸オクラなど、さまざまな品種があります。オクラは比較的育てやすく、収穫量も多いのでガーデニングでも人気です。
科・属 | アオイ科アオイ属 |
和名 | オクラ / アメリカネリ |
英名 | Okra、Gombo |
学名 | Abelmoschus esculentus Moench |
原産地 | 東北アフリカ |
オクラの種類・品種
オクラは、形状や色合いなどによりさまざまな品種があります。品種によって育て方に大きな差異はないので、好きな種類のオクラを栽培できます。
角オクラ
一般的に市場に出回っている五角オクラ
ピークファイブ
小葉で草丈が低く、倒伏しにくい早生。肉厚で上質のオクラが特徴
アーリーファイブ
莢が濃緑色で、曲がりが少ない極早生。稜角がはっきりしているのが特徴
ベターファイブ
莢がツヤのある緑色で、密植・早熟栽培に適した極早生、家庭菜園でも人気
平城グリーン
莢が緑色で、収穫が遅れても硬くなりにくく、秀品率が高い品種
ダビデの星
切り口が多角(八角)形になり、長さ7~8cm・太さ3~4cmになる特殊な品種
赤オクラ
莢が赤色、茹でると緑色に
ベニー
莢が産毛で覆われ、赤紫色をした角オクラ。彩り良くサラダなどに利用される
丸オクラ
角がない莢が丸いオクラ ※島オクラは沖縄などの南部地域で栽培されている
まるみちゃん
莢は濃緑色でツヤがあり、硬くなりにくく、15~18cmと長めなのが特徴
みどり丸ノ助
小~大まで長く収穫できるのが特徴
エメラルドグリーン
実がやわらかく味が良いのが特徴。育てやすいので家庭菜園向き
花オクラ
アオイ科トロロアオイ属、花びらにオクラのように粘りがあり食用としても利用
オクラの栄養価
オクラは、食物繊維やβカロテンをはじめ、カリウム・カルシウムも豊富に含んでいます。オクラの特徴でもあるネバネバの成分は、ガラクタン・アラバン・ペクチンという食物繊維です。特にペクチンは、コレステロールを排出し、整腸作用を促します。便秘の解消や大腸がんを予防します。
βカロテン
免疫賦活作用や抗酸化作用のほか、体内でビタミンAに変換され、視力や髪・皮膚や粘膜の健康を維持
カリウム
体内の余計な塩分を排出、血圧を下げるための栄養素、高血圧を予防
カルシウム
骨を生成するのに大切な要素で骨を丈夫にし、神経組織にも働きかけイライラを解消
オクラ栽培に最適な環境
オクラ栽培に最適な環境は、日当たりが良く、水はけのよい土壌が揃っていることです。栽培に適した環境であれば、多くの収穫が期待できます。オクラは高温性の夏野菜なので、暑さには強いですが寒さには弱いという特徴があります。オクラをうまく育てるには、オクラの特徴に合った最適な環境が必要です。
日当たり・置き場所
オクラ栽培の適温は、発芽地温が25~30度、生育適温が20~30度です。オクラは暑さに強いため、強い日差しでも枯れることはありません。しかし、寒さには弱いため、15度を下回ると発育が悪くなり、10度以下の場所ではオクラは生育しません。夏場は日当たりが良く、風通しの良い場所で、冬場は日当たりのよい室内に置くなど工夫しましょう。
用土
オクラ栽培に適しているのは、pH6.0~6.5の弱酸性の用土です。酸性の土壌はオクラ栽培に適していません。そして水はけが良いことも大切です。プランターで育てる場合は、市販の野菜用培養土を利用しましょう。
種の選び方
オクラはたくさんの種類があり、品種によりさまざまな種が販売されています。多くの品種の中から種を選ぶには、オクラを育てる地域や場所に適している品種かどうかです。品種の特徴を知り、育てる環境に適している種を選びましょう。小葉で草丈が低いものであれば、プランターなどでベランダ菜園もできます。
オクラの育て方・栽培方法
オクラは、地植えやプランター・鉢植えなどの家庭菜園まで、初心者でも安心して育てられます。オクラ栽培の基本作業、土壌作り~苗植え・種まき~水や肥料やりなどのポイントをおさえれば、人夏野菜でも気のオクラを収穫できます。品種によっては、夏から初秋くらいまで収穫を楽しめます。