ダリアの魅力を徹底解剖。人気の品種から花言葉、栽培方法まで解説

2020 12/01
ダリアの魅力を徹底解剖。人気の品種から花言葉、栽培方法まで解説

ダリアは黄色や赤、白など色とりどりの花を咲かせ、華やかな見た目を楽しませてくれる花です。結婚式の場面やプレゼントを贈る場面でもよく使われています。そんなダリアは自宅でも栽培できるのでしょうか?人気の品種や栽培方法、花言葉について解説します。

目次

ダリアの基礎知識

ダリアの基礎知識

原産地がどこか、開花時期や花言葉など、ダリアについて、詳しくは知らない人も多いのではないでしょうか。基本的な知識を知っておくと、ダリアを育てるときの参考にもなります。

メキシコ原産 キク科の多年生植物

ダリアはメキシコが原産で、元々は高原に自生していた花です。キク科の多年生植物で、比較的高温かつ乾燥した環境を好みます。この花は18世紀にメキシコからスペインに伝わり、日本には江戸時代にオランダから伝わりました。

ダリアという名称は、植物学者であるダールの名にちなんで名付けられたとされています。牡丹の花に似ていることや、日本にはインドを経由して伝わったことから、「天竺牡丹」と呼ばれることもあります。

品種改良によりさまざまな種類があり、花の咲き方だけで10種類に分類されるほど多様です。花の大きさや草丈も品種ごとに大きく変わります。

色も黄色、赤、白に加え、明るめの色からシックで落ち着いた色まで幅広くあります。ただし、青と緑色のものは現状ありません。

開花は初夏から晩秋まで

初夏から晩秋にかけて、ダリアは花を咲かせます。開花時期が長く、長期間にわたって楽しめる花です。ただし、湿度が高い環境が苦手なため、8月の高温多湿の時期は開花がしにくくなります。寒さには弱く、冬に花は咲きませんが、土の中の球根は生き残るため、翌年も花を楽しめるでしょう。

切り花の場合は季節を問わず購入できます。取り扱いが多くなるのは秋ですが、花が長持ちするのは冬季です。切り花の場合、夏は花びらがしおれやすいため、あまりおすすめはできません。

ダリアの花言葉

「栄華」「華麗」「気品」「優雅」「裏切り」「移り気」などが、ダリアの花言葉です。花言葉は多く、花の色によっても花言葉が変わります。

白のダリアの花言葉は「深い愛情」「感謝」です。そのため、男女を問わずプレゼントにぴったりです。赤のダリアの花言葉は「華麗」です。花の色合いが華やかで、見た目の印象とマッチしています。黄色のダリアの花言葉は「優雅」です。

日本では上記三つの色に花言葉がありますが、海外ではそれ以外の色にも花言葉があります。ピンクのダリアには「親切」が、紫のダリアには「品位」という花言葉が付与されています。

色によって花言葉が変わるため、贈る相手や目的に合わせて、適切な色選びをするとよいでしょう。

分類方法を知ってダリアに詳しくなろう

分類方法を知ってダリアに詳しくなろう

品種改良が続けられた結果、ダリアには非常に数多くの種類が生まれました。花の大きさや草丈、花の形によって分類されるため、ここでは分類方法について詳しく解説します。

花の大きさによる分類

ダリアは花の大きさが種類ごとに大きく変わる植物です。大きさによって、下記のように分類されます。

  • 極小輪:3cm以下
  • 小輪:3〜10cm
  • 中輪:10〜20cm
  • 大輪:20〜26cm
  • 巨大輪:26〜30cm
  • 超巨大輪:それ以上

大輪以上の花になると、その存在感は圧倒的で迫力があります。小輪の花はゴルフボールほどの大きさで、ポンポン咲きのダリアなどはそのくらいの花を咲かせるケースが多いです。

草丈による分類

中には4〜5mの高さにまで育つような種もありますが、ダリアは草丈によって、下記のように6種類に分類されます。

  • 矮性:50cm以下
  • 中矮性:50~70cm
  • 中性:70~100cm
  • 中高性:100~120cm
  • 高性:120~150cm
  • 極高性:150cm以上

目安として、膝丈が40cmほど、腰丈が70cmほどです。そのため、家庭で育てるのであれば、矮性か中矮性程度のものを育てるとよいでしょう。

ダリアの草丈は、品種だけではなく、育て方や環境によっても変わります。どのくらいの高さまで育つか確認した上で、品種を決めるのがおすすめです。

花の形による分類

花の咲き方は種類が多く、見た目の印象も大きく変わるため、自分の好みに合わせて選びましょう。

一重に咲くのがシングル咲きです。種類が多い咲き方で見かけることが多い花でしょう。オーキッド咲きは、一重の花びらが内側に丸くなっている咲き方です。

ポンポン咲きは、何重にもなった花びらが丸い形にまとまったものです。形が安定しているため、贈り物でよく使われます。

細長い花びらで先が鋭い形で咲くのが、カクタス咲きです。花びらの巻き方によっても呼び方が変わります。八重咲きで、平らな花びらが重なって咲くのがデコラティブ咲きです。

他にも多くの咲き方があり、見た目の印象もまったく異なります。シンプルな咲き方からボリュームのある咲き方までさまざまなため、自分好みのものを探してみましょう。

ダリアの人気品種をチェック

ダリアの人気品種をチェック

ダリアは種類が多く、どの品種が欲しいかわからなくなる人もいるのではないでしょうか。ここではダリアの中でも、特に人気がある品種について紹介します。

ダリアブームの火付け役『黒蝶』

黒蝶はセミカクタス咲きで、黒みがかった赤い中大輪の花を咲かせます。草丈は中性で、100cmほどの高さになります。ブラックダリアとも呼ばれ、ダリアブームの始まりともいわれる花です。

見た目の美しさだけでなく、日持ちもするため、東京を中心に人気が爆発しました。明るい色が多いダリアですが、シックで落ち着いた色合いがこの品種の人気のポイントです。生花やコサージュとしても使われます。

純白の花嫁のような『かまくら』

かまくらはフォーマルデコラ咲きの白いダリアです。フォーマルデコラ咲きは、デコラティブ咲きの中でも花びらのねじれがない咲き方です。

中輪の花が咲き、純白とも呼べる白さと華やかさがあり、形も整っているため、結婚式などでよく使われます。白のダリアの中では出荷量が多く、手に入れやすい品種です。

品種改良の結果、花びらが傷みにくく、生産しやすい種になりました。ジャパンフラワーセレクションを受賞した実績がある有名な品種です。

小型で鉢植え向け『アーリーバード』

アーリーバードは鉢植えでも育てられる、ダリアの中でも代表的な品種です。小輪で矮性の小ぶりな種のため育てやすいでしょう。

ピオニー咲きと呼ばれる半八重咲きで、花びらが大きく波打つように咲きます。小さく育てやすい品種のため、庭などに花を育てるスペースがあまりない人におすすめの品種です。

気品あふれる『皇帝ダリア』

皇帝ダリアは茎が木のようになるため、ツリーダリアとも呼ばれます。日が短くならないと花が咲かず、11月に花を咲かせる、ダリアの中でも開花が遅い品種です。

環境が整っていれば6m近くまで育ちますが、鉢で育てる場合は小さくも育てられます。冬は花が咲かないものも多い中、皇帝ダリアであれば開花するため、かなりの存在感があるでしょう。

人気のダリア園に行ってみよう

人気のダリア園に行ってみよう

日本ではきれいなダリアを楽しめる場所がいくつかあります。ここではその中でも特に有名なものを三つ紹介します。気になる場所があれば、ぜひ足を運んでみてください。

東京『町田ダリア園』

東京にある町田ダリア園は、関東では最大級の規模を誇るダリア園です。園内には500種類、4000株ものダリアが植えられており、開花時期である6月下旬から11月まで開園しています。

障がい者が働く場として町田市が設置した施設で、社会福祉法人まちだ育成会「かがやき」によって運営されています。

アクセスが良好で気軽に行きやすいダリア園です。

  • 施設名:町田ダリア園
  • 住所:東京都町田市山崎町1213-1
  • 電話番号:042-722-0538
  • 営業時間:9:30~16:30
  • 定休日:開園期間中は無休
  • 公式HP

兵庫『宝塚ダリア園』

宝塚ダリア園は300種類、1万本のダリアが楽しめます。10月から11月初旬まで開演しており、1本100円から花摘みもできます。お気に入りのダリアがあれば持ち帰ってみましょう。

宝塚の市街地から近い場所に位置していますが、この地域は全国有数のダリアの産地です。種類ごとに色鮮やかなダリアが咲き乱れる様子は圧巻です。

  • スポット名:宝塚ダリア園
  • 住所:兵庫県宝塚市上佐曽利字大垣内16-1
  • 電話番号:070-2294-7036
  • 営業時間:9:00~16:00
  • 定休日:開園期間中は無休
  • 公式HP

秋田『秋田国際ダリア園』

秋田国際ダリア園は、日本を代表するダリアの育種家である鷲澤幸治氏が1987年に開園したダリア園です。

鷲澤氏は、人気の大輪ダリア『黒蝶』を開発した人物でもあります。秋田がダリアの生産拠点となるまでに成長したのは、鷲澤氏とこのダリア園の存在の影響が大きいでしょう。

8月上旬から11月上旬にわたり、日の出から日没まで一般に開放されています。

  • スポット名:秋田国際ダリア園
  • 住所:秋田県秋田市雄和妙法字糠塚21
  • 電話番号:018-886-2969
  • 営業時間:7:00~18:00(日の出〜日没)
  • 定休日:開園期間中は無休
  • 公式HP

ダリアの育て方を学ぼう

ダリアの育て方を学ぼう

ダリアを実際に家で育ててみたいという人もいるでしょう。ダリアをきれいに育てるためには、生育環境や育て方を知っておくことが大切です。ここではダリアの正しい育て方を解説します。

植え付けは気温が20度を超えてから

ダリアの植え付け方法は、種と球根とで異なります。

3〜5月の間に種を植えます。東北などの寒い時期であれば、もう少し時期をずらし、7月上旬ごろまでに行ってください。ダリアの種は20〜25度の間で発芽するため、気温を目安にします。卵パックくらいの小さな箱やトレーに土を入れ、5cmずつ間隔をあけ、種を1カ所あたり3粒植えましょう。

植えたら5mmほど土をかぶせ、発芽まで土が乾かないよう水を与え続けます。発芽までの期間は1週間ほどです。発芽したら、水やりのペースを落とし、土が乾いてから上げるようにします。

本葉が3枚まで生長したら、植え替えの時期です。ダリアは根が傷つくと植え替えに失敗する可能性があるため、植え替えは最小限にし、慎重に作業しましょう。

球根の場合は、鉢で育てる場合は一つの鉢に一つ、地植えの場合は30cm間隔で植えていきます。球根の芽が出ている方を上にして植えてください。芽が出ていないものは発芽できないため、注意しましょう。

基本の管理方法をおさえよう

ダリアに適した土、水やり、肥料の与え方も知っておきましょう。ダリアに適した土はパーライトとバーミキュライトを半分ずつ、赤玉土と培養土とバーミキュライトを5:3:2の割合で混ぜたものがおすすめです。草花用の培養土を使っても十分育ちます。

水やりは鉢植えと地植えで与え方が変わります。鉢植えの場合は土の表面が乾いてからたっぷりと与えてください。

地植えの場合は、植え替え直後に1回与えた後は、特に水を与えず天候に任せて問題ありません。雨が降らない日が続くようであれば、状況に合わせて水を与えます。

元々乾燥した地域に自生していた花のため、必要以上に水を与えるのはよくありません。高温かつ乾燥した日が続く場合は葉に霧吹きで水を吹きかけると、病気の予防になります。

肥料は元肥として1回、秋の開花前に固形肥料を1回ずつ与えてください。元肥は土1lに対して5gほど与えます。花を咲かせる前、9月から10月にかけて肥料を与えます。花を咲かせるには肥料の養分が欠かせません。

日差しが強すぎるのは避け、明るい日陰にダリアを置くのがおすすめです。日差しが強い場所に置く場合は、遮光ネットや寒冷紗などを使って日差しを弱める工夫をしてください。

鉢をコンクリートの上に置いている場合、地表からの放射熱で鉢まわりが高温になることがあるため、すのこや台を置いて暑さ対策をしましょう。

美しい花を咲かせるために剪定を

きれいな花を楽しみたい場合に欠かせないのが剪定です。しかし、やり方や時期を間違えると、花を傷めるため注意しましょう。剪定方法はわき芽かき、摘芯、切り戻しの三つです。

わき芽かきとは、枝のすぐ上に生えるわき芽をハサミで取り除くことです。わき芽を放置すると、そちらに栄養分が取られ、花が咲きにくくなります。ある程度生長した段階で行いますが、花の大きさによって剪定タイミングや切り方が変わるため、注意しましょう。

摘芯は茎の先端の頂芽を摘み取ることです。摘芯を行うことで、縦ではなく、横に生長するようになります。縦に育てたい場合は行わないこともあります。

切り戻しは伸びすぎた枝や茎を切る作業です。病気の予防や見た目を整えるために行います。ダリアの生長に合わせ、必要に応じて作業しましょう。また病気になった葉や花がある場合は、切り戻しを行わないと病気が全体に広がります。7月下旬から8月上旬の間に行ってください。

剪定を行った直後は、空洞になった茎から水が入るため、切り口を覆って乾燥させましょう。水が入ってしまった場合は、茎にハサミで穴をあけて排水してください。

枯れた花は早めに摘み取る

枯れた花は早めに摘み取ることで、他の花に栄養を回せます。元気がない花を放置すると、株全体が弱る原因になります。そのため、見ごろを過ぎた花や枯れた花はすぐに摘み取りましょう。

摘み取る時は、花びら下の付け根にある、がく片の真下の位置で手で折ってください。このように摘み取ることで、茎に空洞ができず傷みを最小限にできます。

夏越しや冬越しの方法も確認

夏越しや冬越しの方法も確認

ダリアは寒さと、高温多湿な環境が苦手です。そのため、真夏と冬は枯らさないよう手入れをする必要があります。

切り戻しで暑い夏を乗り切ろう

ダリアが夏を越えるために必要なのが、切り戻しです。暑い夏を越えるため、ダリアは8月ごろは開花を抑えようとします。その時期に、ダリアの下から4節くらいまでを残し、その上は全て切断しましょう。

花が咲いている場合は、早めに摘んでおきます。早めに詰むことで花に余分な栄養を与えずに済むため、秋にきれいな花を咲かせられます。

冬季の球根の管理方法

翌年もダリアの花を楽しみたい場合、冬季は球根をしっかり管理する必要があります。花が咲き終わる秋にダリアの球根を掘り上げてください。寒い地方の場合は霜が降りる前に行います。発芽点を折ってしまわないよう注意しましょう。

掘り上げた球根は少し水洗いし、日陰で乾かします。その後、気温が5度以下にならない場所に球根を保管しましょう。段ボールにもみがらやピートモスを敷き詰めておきます。何カ所か通気口として穴をあけておくことが大切です。

上記の作業に十分な時間を取れない場合は、簡易的に球根の根っこの上に段ボールを敷くか、土を厚めに盛ることで、温度を下げない方法もあります。ただし、気候によっては失敗することもあるため、注意してください。

ダリア栽培で注意したいトラブルと対処法

ダリア栽培で注意したいトラブルと対処法

ダリアを育てる時に特に注意したいのが、病気や害虫です。対処が遅れると、これらが原因で株全体がダメになってしまうこともあります。ダリア栽培で注意したいトラブルの事例や対処法を把握し、ダリアが枯れないよう管理しましょう。

『うどんこ病』や『モザイクウイルス病』などの病気

ダリアで注意したいのは『うどんこ病』と『モザイクウイルス病』です。うどんこ病に罹ると、白い粉のような菌糸に葉が覆われます。

この病気はカビが原因のため、湿気がこもらないよう切り戻しや剪定を行うのが効果的です。発生初期であれば殺菌剤で対処できますが、病気が進んでいる場合は、病気になっている葉を切って処分しなければいけません。

モザイクウイルス病はアブラムシが原因となるウイルスで、葉脈が黄色になり、斑点ができるなどの症状が現れます。生育が全体的に悪くなり、放置しておくと、株全体に広がりかねません。

この病気には薬で対処できないため、発見したら病状が確認できる場所をすぐに剪定し取り除きます。

ダリアは病気になりにくい植物ですが、生育環境が悪いと病気にかかる可能性があります。そのため、生育環境の風通しをよくし、剪定をこまめに行うことが大切です。

『アブラムシ』や『メイガ』などの害虫

ダリアを育てる上で注意したいのが、アブラムシとメイガです。アブラムシは春から秋にかけて発生しやすい害虫で、新芽や葉っぱの裏に寄生します。『モザイクウイルス病』や『すす病』の原因となる存在です。

アブラムシを見つけたら、手で潰すかガムテープで取り除くかして対処します。数が多く処理しきれない場合は殺虫剤で取り除いてください。

メイガは茎の中に入り込み、中から植物を食べる害虫です。この害虫の痕跡を見つけたら、ハサミでその部分を取り除きます。殺虫剤を撒いて予防することが効果的です。

まとめ

ダリアは華やかな外見が特徴的で、適切な育て方を意識すれば、初心者でも十分育てられる植物です。

育てる場合は水の与え方や育てる場所の日当たりを意識しましょう。きちんと育てれば、きれいな花が長期間にわたり楽しめるため、ダリアの栽培に挑戦してみてはいかがでしょうか。

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