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芝生の肥料は目的に合わせて選ぼう。上手な施し方や頻度も紹介

芝生には肥料がいらないと思っていませんか?実は、きれいな芝生をキープするには肥料が必要です。目的や時期に合わせて適切に施肥をしますが、コツを掴めば肥料の散布は難しくありません。肥料の施し方を知り、美しい芝生を育てましょう。

芝生に肥料が必要な理由は?

芝生に肥料が必要な理由は?

芝生に肥料が必要な理由は、含まれているものを知ることで見えてきます。肥料がなくても芝生は育ちますが、密できれいな芝生を作るには、肥料が欠かせないといえるでしょう。

肥料には何が含まれているの?

芝生の肥料に必要な栄養の3大要素は『チッ素(N)』『リン酸(P)』『カリウム(K)』です。市販の芝生用肥料には、3大要素の配合比が記されています。『8-8-8』なら各要素が8%ずつ、『10-10-10』なら各要素が10%ずつ配合されています。

中でも、葉や茎の生長を促したり、葉を緑色にしたりする効果があるのがチッ素です。生長を妨げる原因になるため、与え過ぎに注意しましょう。

また、リン酸は根の生長や枝分かれを促進します。病害虫や乾燥への抵抗力を高める効果も期待できるでしょう。

リン酸同様に、根の生長を促すのがカリウムです。茎・根・葉・を強くして環境への適応力を高める、病気への耐性を高める効果もあります。

施す時期と頻度

施す時期と頻度

芝生への施肥には、適切な時期と頻度があります。時期や頻度を間違えてしまうと、芝生が栄養不足になったり栄養過多になったりします。適切に肥料を施し、芝生を健康的に育てましょう。

肥料を施すタイミング

一般的に、芝生への施肥は『生育期』に行います。具体的には4~9月頃がよいでしょう。タイミングについては、夏芝(暖地型)か冬芝(寒地型)かで異なります。肥料の分量や希釈濃度などは、説明書通りにしましょう。

夏芝の場合は隔月で、冬芝の場合は毎月肥料を与えましょう。日本芝・バミューダグラス類などの西洋芝が夏芝、トールフェスク・ベントグラスなどの西洋芝が冬芝の例です。

秋の施肥は来年のため

生育期後の秋にも肥料を与えます。秋の施肥の目的は、来年の春に芝生の芽吹きをよくすることです。

11月頃になると夏芝は休眠期に入り、冬芝は生長が鈍くなります。ほとんど生長しない時期の施肥は無駄に感じるかもしれませんが、この時期に肥料を与えることで春に向けて栄養を蓄えられます。

秋にしっかり肥料を与え、翌春にきれいな緑色の芝生を楽しみましょう。

種類は目的に合わせて選ぶ

種類は目的に合わせて選ぶ

芝生に与える肥料には、いくつか種類があります。それぞれに長所があるため、目的に合わせて選ぶとよいでしょう。

必ずしも芝生専用の肥料を使う必要はありません。ホームセンターや園芸店などで各種肥料は購入可能です。

有機肥料は床土と混ぜて

『有機肥料』は動物性・植物性のオーガニックな肥料です。原料には、油かす・骨粉・鶏糞などが知られています。

3大要素のほかにマグネシウムやカルシウムなどが含まれる場合もあり、土壌の質をよくする効果が期待できるでしょう。芝生を植え付けるときの元肥(もとごえ)として、有機肥料は床土(とこつち)と混ぜて使うのがおすすめです。

化学肥料は春と秋に

『化学肥料』は有機肥料と対照的なもので、化学的に作られた肥料です。なかには、有機肥料を混ぜた有機配合肥料もあります。化学肥料の場合、即効性のある粒状肥料が一般的です。

化学肥料は春と秋に使用しましょう。芝生の葉の間に入りやすいよう、小粒なものがおすすめです。化学肥料を与え過ぎると土痩せの原因になるため、施肥量には注意が必要です。

液肥は即効性が必要なときに

化学肥料を液体化したのが液体肥料です。液肥は水で薄めて使います。希釈の濃度は商品ごとに異なるため、パッケージの説明書に従いましょう。

病害虫や乾燥などのトラブルから回復を促すときには、液肥を使います。液肥は効果が出るのも早いので、即効性が必要なときにおすすめです。また、まんべんなく散布しやすいのも液肥のメリットといえるでしょう。

肥料の施し方

肥料の施し方

肥料の施し方には、ポイントがあります。粒状肥料・液体肥料のどちらを使っても、まんべんなくきれいに散布できるように、施肥のコツを押さえましょう。

粒状の肥料は手もしくはツールで

粒状の肥料は、手もしくはツールで与えましょう。手で与える場合、手のひらに掴んだ肥料をパラパラとまきます。先に与える肥料の重さを量っておくと、肥料の不足・過多を防げるでしょう。できるだけ均一にまくのがポイントです。

手での施肥はムラになりやすいうえに時間がかかります。粒状肥料を散布する専用ツールを使うと、これらの課題を解決できるでしょう。肥料の粒の大きさやツールによる肥料の飛距離、庭の面積によって最適なツールは異なります。

液肥はジョウロを使おう

粒状肥料同様、液肥もできるだけ均一にまくのがポイントです。液肥の場合、ジョウロを使いましょう。

芝生を植えたすべての場所に均一に液肥をまくためにも、普段の水やりで散布の練習をするのがおすすめです。芝生の面積に見合った液肥と同じ量の水を用意し、片道や1往復など、きりのよいところでまき終えるように練習します。そうすることで、散布量にムラが生じるのを防げるでしょう。

まとめ

青々と茂った芝生を楽しむために、肥料は大きな役割を担います。時期や目的に合わせ、適切な肥料を施すのが重要です。正しく施肥し、きれいな芝生を長く楽しみましょう。

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