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ブルーベリーの育て方を知って栽培を楽しもう。流れとポイント解説

『ブルーベリー』は、樹高も高くなり過ぎず、家庭で栽培しやすい果樹として人気があります。春に咲く鐘型の花は、白やピンクに染まりとても可憐です。また、夏には青紫色の果実を実らせ、秋には美しく紅葉するなど、四季を通して楽しむことができる植物です。本記事では、ブルーベリーの魅力や栽培のポイントについて解説します。

ブルーベリーの主な種類と選び方

ブルーベリーの主な種類と選び方
ブルーベリーは、北アメリカを原産地とする落葉低木果樹で、ツツジ科スノキ属に分類されます。種類も豊富で、実に200~300種もの数が存在する樹木です。 あまり高く育たないため、鉢植えを使ってベランダで栽培できることも、多くの人に親しまれている理由でしょう。 これからブルーベリーを育ててみたいと考えている人に向けて、まず、主な種類や選び方について触れていきます。

大きく3種類に分かれる

ブルーベリーの種類は、次の三つに大別されます。
  • ローブッシュ
  • ラビットアイ系
  • ハイブッシュ系
野生種であるローブッシュは、北アメリカからカナダにおいて自生しており、果実が小さい点や、20~40cm程の低い背丈が特徴です。暑さに弱いため、夏に気温も湿度も高くなる日本での栽培は難しさがあります。 ラビットアイ系は、湿気が多く、蒸し暑いエリアでも育ちやすい品種です。種類も豊富で、それぞれが甘い果実をたくさん実らせます。鉢植えでも、また庭植えにおいても、比較的管理しやすいでしょう。ただ、寒さに弱い品種なので、寒冷地域で育てるのは不向きといえます。 ハイブッシュ系は、甘さだけでなく、程良い酸味も含んだ、バランスの良い味わいの果実を収穫できる品種です。栽培に適する環境によって二つに分類されていて、温かい気候に合うタイプと、涼しい気候が望ましいタイプがあります。

地域の気候に合わせて選ぼう

ブルーベリーには大きく3種類あることを説明しましたが、既に解説した通り、ローブッシュは日本の気候に適しているとは言えず、控えることが賢明でしょう。 ラビットアイは、北関東から九州地方に至るまで、幅広いエリアで手軽に栽培できます。中でも『ホームベル』は代表的な品種で、他にも『ブライトウェル』や『ティフブルー』なども人気です。 ハイブッシュ系については、『ノーザンハイブッシュ』と『サザンハイブッシュ』に分かれており、お住いの地域に適した種類を的確に選ぶことが重要です。 北関東および関東以北などの涼しい地域では、『ノーザンハイブッシュ系』をおすすめします。『ブルーチップ』『デューク』『ウェイマウス』などは、それぞれ甘みのある大きな果実が特徴です。 南関東から沖縄などの温かい地域においては、『サザンハイブッシュ系』が向いています。しっかりとした果肉の『オニール』や、小さい果実を数多く実らせる『サンシャインブルー』が代表的な品種です。

ブルーベリーは土が重要

ブルーベリーは土が重要
ブルーベリーを上手に育てられるか否か、そのポイントは用土にあると言っても過言ではありません。 ブルーベリーに適した土の状態を理解して、甘さと酸味が楽しめる元気な果実を育みましょう。

ブルーベリーに適した土とは

ブルーベリーを栽培するにあたって、最も注意すべきことは、土壌のpH(ペーハー)です。溶液中の水素イオン濃度を示す単位で、0~14の数値で表されます。7は中性である状態で、それより小さいと酸性、大きいとアルカリ性となります。 そして、ブルーベリーは『酸性の土壌』を好む植物です。日本の一般家庭で栽培するにあたっては、ラビットアイ系、ハイブッシュ系のいずれにおいても、pH4.5~5.2の酸性度であることが、望ましい土壌の状態です。

酸性度を維持すること

酸性の土壌を好むブルーベリー栽培において、酸性度を維持することはとても重要な要素です。そう聞くと難しく感じる人もいるかもしれませんが、それほど大変ではないので、不安を抱く必要はありません。 酸性度の維持に有効な手立てが、『ピートモス』という土の活用です。コケ類など水気のある場所で育つ植物を粉砕し、乾燥させたもので、土を柔らかくすると同時に、酸性へと土壌改良する働きを持っています。 ブルーベリーは、ふんだんな養分を土から吸収することで果実を実らせますが、栄養を吸収するにつれ、土壌から酸度が失われていってしまいます。 そこで、酸度の低下を防ぐために、土を酸性に寄せてくれるピートモスを混在させることが望ましいのです。定期的に補充することで、ブルーベリー栽培に適した酸性度をキープできるでしょう。 注意点としては、酸性土壌にするためには、石灰などのアルカリ性の資材でpH調整をしていない『pH無調整』のピートモスを選ぶことです。pH調整がされているピートモスでは、ブルーベリーに最適なpHに改良できない場合があります。

ブルーベリーの栽培方法

ブルーベリーの栽培方法
ブルーベリーの栽培には何通りか方法があります。そして、どの状態からスタートするかによって留意するべきポイントが異なります。 種から育てる場合と苗から育てるケースについて、それぞれの方法を説明するとともに、受粉における注意点などについて解説しましょう。

種から育てる

苗から育成する人が多いブルーベリーですが、種から育てることにチャレンジしたいと思う人もいるのではないでしょうか。 種から栽培する場合、まずは熟したブルーベリーの実から、種を取り出します。その際、白い種は発芽しないため取り除き、茶色の種だけを選ぶようにしましょう。 次に、種を乾燥させます。温かくなる3月頃になったら、乾燥させた種を、十分に湿った脱脂綿の上に並べて発芽を待ちましょう。その際、乾燥させないように注意が必要です。脱脂綿が常に濡れている状態にしておくために、随時、水分を補給します。 種が発芽したら、植木鉢やポットへ移し、栽培していきましょう。ブルーベリーの栽培に適した土に改良するのも忘れずに行うようにします。

苗から育てる

次に、苗からの育て方に関して、『地植え』と『鉢植え』の双方について紹介します。 地植えでは、ピートモスを準備し、土壌に混ぜ込んでpHを調整しておきます。あらかじめ直径・深さともに40~50cmの穴を掘り、そこに苗を植えていきましょう。土壌の表面の近くで根が広がるよう、浅めに植えることが大切です。根元に土を寄せる際には、土を踏み固めないようにしましょう。 また、ブルーベリーは乾燥が苦手なので、乾燥を防ぐために、藁(わら)や籾殻(もみがら)を土に被さるように敷いておくと良いでしょう。 次に、鉢植えの場合です。用意するものは、苗よりも一回り大きな鉢です。鉢底石を並べ、酸性に改良した土を1/3程度入てから、中心に苗を据えます。この際、茎の付け根が土壌の表面にくるように、浅く植えましょう。 苗の周囲を、隙間ができないように土で覆い、仕上げに水やりをして終了です。

受粉には異なる品種が必要(自家不和合性)

ブルーベリーが実を付けるためには、『自家不和合性(じかふわごうせい)』という性質について知っておくことが大切です。
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