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芝生の植え方を三つ紹介。種まきの適期や手順、管理方法も

芝生を植える・作るというと、何から始めたらよいのか分からないという人もいるでしょう。コストをかけず、一から育てる楽しみを味わうには『種まき』から始めるのがおすすめです。ここでは、種まきの適切な時期・手順などを具体的に紹介します。

芝生の植え方

芝生の植え方

芝生を植える前にまず、どのような芝付け方法(芝生の作り方)があるのかを知っておきましょう。いろいろな方法がありますが一般的には、大きく3パターンに分けることができます。それぞれ具体的にみていきましょう。

芝生シートを張る

市販の切り芝シートを買ってきて、整地した地面に順番に並べていく方法になります。一定のコストがかかるものの、シンプルな手順で難しさがなく、すぐ実践できるのがメリットです。

『張芝法(はりしばほう)』と呼ばれることもあります。

まき芝をする

『まき芝』は、市販の切り芝シートや芝生を細かくほぐしたものを整地した地面にまいて植え付けた後、目土を床土とぴったり付くように圧をかけて、水やりをする方法です。

それほどコストがかからないのはメリットですが、きれいに芝生が生えそろうまでに時間がかかるというデメリットもあります。西洋芝で使われることが多い手法です。

種のまき方

実際に種をまく方法は、芝を生やしたい場所一面に、種をまんべんなくまきましょう。生えそろうまでの時間はかかりますが、一から育てる楽しさがあります。

また、張り芝に比べるとコストがかからないというメリットがあります。

芝生の種をまく手順

芝生の種をまく手順

さて、ここからは種まきから芝生を育てる手順を説明していきます。必要な道具もいくつかありますが、そろえるプロセスも楽しみながら、コツをつかんで美しい芝を生やす準備をしていきましょう。

必要なもの

まず、芝生を育てるにあたり、必要なものを準備しましょう。種まきのシーンや、生えてきてからのお手入れなど、生育プロセスごとに使う道具が異なります。

【種まき用】

  • トンボ

種まき前の床土を平らにならすために使います。芝生を育てる中で、ここでしか登場シーンがないので、初めのうちは高価なものを用意しなくてもよいでしょう。

  • 熊手(レーキ)

芝刈りをした後や枯れた芝がたまったものを『サッチ』と呼びます。熊手は、これを取り除くのに使います。芝生を長持ちさせるためには、定期的なサッチ取りが欠かせないので、先が金属製のものを用意して、効率よく作業しましょう。

【メンテナンス用】

  • 芝刈り機

芝生を育てるのであれば、芝刈り機は必需品です。伸びてきた芝生をきれいに刈りそろえるために使います。一般家庭では、手押し式のもので十分役立つでしょう。価格との相談ですが、長く使うことを視野に入れて選ぶのがおすすめです。

種をまく適期

暖地型の『夏芝』と寒地型の『冬芝』によって、種をまく時期が異なります。『野芝』『バミューダグラス』などが夏芝です。高麗芝も有名ですが、これは種まきでは育てられません。

暖地型の芝生の種まきは、春まきと秋まきに分かれます。春まきなら、4~5月、秋まきなら、8月下旬~9月前半がおすすめです。

寒地型の芝生には、『ケンタッキーブルーグラス』『ベントグラス類』などがあります。西洋芝が主にこちらにあたります。日本でいうと、北海道のような寒い場所では、5~8月、その他の地域での春まきは、3~6月、秋まきは、8月下旬~10月あたりがちょうどよいでしょう。

芝は、種まきから根付くまではしっかりと水を与えることが重要です。種まきの直後には毎日欠かせない時期もあります。水やりが楽になるので、梅雨前までに種まきを済ませておくのがおすすめです。

手順1 雑草を取って整地する

さて、道具と種をそろえたら、次はいよいよ、種をまくために土の状態を整えていきます。

まず、草取りからスタートします。雑草が生えてきてしまうと芝の生育に邪魔になるため、根からしっかり抜くのがポイントです。

草取りが終わったら、熊手を使います。地面全体をふかふかな土になるまで耕し、石や雑草の根を完全に取り除いて、平らにしておきましょう。もしも、庭の土が粘土質であれば、芝生用の『床土』を、あらかじめ購入しておくのがおすすめです。

土をしっかりと平らにした後は、深さ5~10mmの溝を1cm間隔で全体に入れておきます。また、芝の根付けをしっかり行うためには、排水性がとても重要です。耕しながら、土地全体に少し傾斜をつけておきましょう。

手順2 種をまく

いよいよ、種まきに入ります。種まきのポイントは、芝を生やしたい整地全体に『まんべんなく』まくことです。まく前に、おおよそでいいので『縦方向用』『横方向用』と、種を二等分しておくとよいでしょう。

いったん、縦方向に整地全体にまき、その後に横方向でまいていくと、自然と偏りなくまくことができます。

種まきが終わったら、再び熊手の出番です。手順1で、整地全体に熊手がつけた溝の両端の土を種の上にかけていきます。また、その上から更に、フルイなどを使って土を均等にかぶせていきましょう。

保湿性を高めるために、2~5mm程度の厚みになるまで土をかぶせておくのがおすすめです。

芝生を育てる床土と目土の違い

芝生を育てる床土と目土の違い

芝が根を張る土台となる土が『床土(とこつち)』です。先ほどの『手順1』で整地するのがこの『床土』に、『手順2』の後半で上からふりかける土が『目土(めつち)』にあたります。ここでは、それぞれの役割の違いをみていきましょう。

床土の役割

床土とは、芝生が根を張る場所、つまり土台を指します。庭の土を床土とすることも可能ですが、市販のものを購入する手もあります。

土は水はけのよさが大切なので、排水性や通気性をよくする効果がある『バーミキュライト』や『パーライト』が含まれているとよいでしょう。

目土の役割

目土とは、芝生の上からまく土のことです。種の乾燥を防ぎ、適度な湿度をキープすることで発芽を促す作用があります。『目土』には、清潔な土を使用するのがポイントです。市販のものを購入して準備しておくとよいでしょう。

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