芝生の種類と選び方。タイプ別の特徴を知ってすてきな庭にしよう

2020 12/01
芝生の種類と選び方。タイプ別の特徴を知ってすてきな庭にしよう

広々とした庭に緑の芝生が広がる庭は、誰もが憧れてしまうものです。きれいな芝のある庭を目指しているという人は、種類による性質の差異や適した環境を知っておくことが大切です。タイプ別に、芝生の特徴をチェックしてみましょう。

目次

芝生の種類は大きく2タイプ

芝生の種類は大きく2タイプ

公園や競技場などでよく目にする芝生は、二つのタイプに分類されます。暑さに強い『日本芝』と、寒さに強い『西洋芝』です。

自宅の庭に植える場合は、種類による特徴の違いを知っておくと便利でしょう。

暖地型の日本芝

暖地型の日本芝は、湿気や暑い環境でも育ちやすく、温暖な地域に向いている種類です。

寒さに弱いため、冬になると枯草色に変色していくという特徴があります。春から夏は青々と色付き、秋冬には色が薄まり茶色くなっていく、といった季節の移り変わりを楽しめる芝です。

寒地型の西洋芝

西洋芝の特徴は、なんといっても1年中緑の美しさを楽しめるところでしょう。冬でも鮮やかな緑色が楽しめ、庭の風景を彩ってくれます。一方で、その美しさを保つためにはしっかりとしたメンテナンスが必要です。

日本芝よりも手がかかりますので、手間暇をかけて管理できない場合は避けた方がよい芝生といえます。

二つのタイプの見分け方

日本芝と西洋芝、二つの種類を見分けるポイントは、外見の違いにあります。

まず、冬に枯れて変色している場合は日本芝であることが多いです。西洋芝にも暖地型のバミューダグラスやセントオーガスチングラスなどの種類がありますが、葉の形が幅広で西洋芝と異なります。

また、日本芝と西洋芝では葉の柔らかさも異なり、柔らかいものは西洋芝、チクッとして硬めの感触なら日本芝の確率が高いでしょう。

庭に敷く芝生の選び方

庭に敷く芝生の選び方

庭に芝生を敷くとき、単純に見た目だけで選ぶのはおすすめできません。芝生の生育には、さまざまな要素が必要だからです。どのような芝生が適しているのか、選ぶポイントを見ていきましょう。

地域や気候で選ぶ

北海道などの寒い地域では、寒さに強く暑さに弱い寒地型の芝生が向いています。一方で、北海道以南の暖かい地域では、寒地型の芝生を育てるのは困難です。逆も同様で、寒い地域で暖地型を育てるのは難しいといえます。

芝を枯らさずに元気に育てるためにも、まずは地域や気候に合わせて寒地型か暖地型かを決めることが第一歩になります。育てる地域にどのような芝生が向いているかは、暖かさを示す『温量指数』を目安にしましょう。

温量指数は、月間平均気温が5℃を越える月の気温から5℃を引き、加算していくことで値を求められます。

芝生の性質で選ぶ

気温に関する向き・不向き以外にも、さまざまな性質の違いがあります。例えば、建物の影になった場所や日が当たりにくい場所では、耐陰性や耐湿性の低い種類は適しません。生育環境に合った性質のものを選ぶようにしましょう。
  
また、場所に合った特性の芝生を選ぶことも大切です。人の出入りが多い場所や、公園、スポーツを行う場所などは、耐踏圧性が高い種類を選ぶとよいでしょう。

おすすめの日本芝と特徴

おすすめの日本芝と特徴

関東よりも西に住んでいる場合は、日本芝がよくマッチします。日本で自生する種類だけあって、暑い場所でも育てやすいからです。日本芝の種類について、詳しく見ていきましょう。

日本で広く自生する野芝

公園や道路横などに使われている『野芝』は、日本芝の中でもなじみ深い種類です。寒さに強い日本芝の代表格として知られています。

踏圧耐性が高く、丈夫な種類として知られているため、踏まれることを前提とした場所に植えることが多いです。葉が太めで荒く、密度が低い芝生なので、ゴルフ場のラフにも使われています。

生長が遅めでメンテナンスの手間は少ないですが、触った感触はやや硬く、チクチクとしている種類です。

国内で最もポピュラーな高麗芝

日本国内で使用されている日本芝の中でも、最も一般的なのが『高麗芝』です。日本の気候によく合うため、東北よりも南の地域で育てやすい芝生として知られています。

ゴルフ場のグリーンやスポーツ競技場、家庭用としても多く使用されていて、美しく密度のある見た目が特徴的です。暑い場所や病気・害虫にも強く丈夫な種類といえるでしょう。

高麗芝の中には、『姫高麗芝』と呼ばれる種類もあります。メンテナンスは大変ですが、高麗芝よりも密度が高く美しい種類です。

おすすめの西洋芝と特徴

おすすめの西洋芝と特徴

寒い地域で多く見られる西洋芝は、芝生の手入れに時間をかけられる人におすすめしたい品種です。北海道などの寒い地域で育てるのに向いています。

種から育てられる品種なので、コストが抑えられるという点がメリットです。また、冬でも美しい緑色を楽しめるのは大きな魅力といえます。一方で、芝生のメンテナンスを小まめにできない人には、西洋芝は向きません。

いつでも青々とした庭を作りたい場合は、西洋芝を検討してみてもよいでしょう。

日本芝に近いバミューダグラス類

日本芝と近い特徴を持っている暖地型の西洋芝が『バミューダグラス』です。暑さや乾燥に強く、踏圧耐性も高いので、暖かい地域で敷くのに適しています。

色が美しい芝生で、踏まれても傷みにくいため、国立競技場などのスポーツ競技場に活用される芝です。日当たりの悪い場所では育ちにくいため、建物の陰になる場所に敷くのは避けた方がよいでしょう。

バミューダグラスの中には、『ティフトン』と呼ばれる種類もあります。色が濃く、葉が細かい美しい品種ですが、育つスピードが早いため、小まめなメンテナンスが必要です。

ゴルフ場に使われるベントグラス類

ゴルフ場のグリーンによく使われている芝生の中でも、有名なのが『ベントグラス』です。密度が高く葉も細いので、短く刈りこむ芝生に適しています。

鮮やかな緑色が美しく、柔らかで繊細な感触を楽しめるでしょう。寒さに強いですが、病気や害虫に弱く、根が浅いという特徴を持っています。そのため、乾燥にも注意しなくてはいけません。

世界で一番使われているブルーグラス類

日本では北海道などの寒い地域で使われ、世界中で最も使われているのがこの『ブルーグラス』という芝生です。ゴルフ場のコースのフェアウェイで使われていることが多く、生育のスピードがゆっくりで比較的踏まれても丈夫な種類といえます。

病気や害虫に弱く、暑さにも弱いため、管理やメンテナンスには手間暇をかける必要があるでしょう。寒冷地以外で育てるのにはあまり適さない種類です。青みを帯びた緑色の葉がきれいなブルーグラスは、ヨーロッパなどで好まれています。

まとめ

芝生が敷かれた庭は、目を楽しませるだけではなく、心をもリラックスさせてくれるでしょう。芝生に覆われたカントリーな庭を作りたい人は、ぜひこだわりの芝生を敷いてみてはいかがでしょうか。

住んでいる地域の気候や、芝生の性質を知り、メンテナンスの手間なども考えて選ぶと失敗がありません。芝生は花を咲かせませんが、緑一面の景色が完成したときの感動は、それに勝るものがあります。

目次
閉じる