ガーベラの上手な育て方。栽培環境や水やり、肥料はどうする?

2020 10/07
ガーベラの上手な育て方。栽培環境や水やり、肥料はどうする?

ガーベラはカラーや形状などの種類が豊富な人気のある花です。多年草なので、自宅で育てれば毎年色彩豊かな花を楽しめます。きれいな花を咲かせるためには、どのような環境が適しているのでしょうか?ガーベラの上手な育て方を紹介します。

目次

ガーベラの育て方|種と苗、ガーベラはどちらからでもOK

ガーベラの育て方|種と苗、ガーベラはどちらからでもOK

ガーベラは手軽な苗から育てる人が多いです。しかし時間をかければ、種からも育てられます。種から育てる場合には、ホームセンターやフラワーショップなどで販売されている市販の種を使いましょう。

苗から育てる場合は、葉の数が多く葉色のよいものを選びます。また花つきがよく、つぼみが多い苗を選ぶのがポイントです。虫がついている場合もあるので、葉の裏や茎もしっかりとチェックしておきましょう。

ここでは、ガーベラの種まきと苗の植え付けの時期とやり方をそれぞれ紹介します。

種まき時期と方法

種まきの時期は、寒冷地や温暖地など住んでいる地域によっても異なります。発芽適温が20~25度なので、4~5月頃の春のあたたかい時期がベストです。秋に種まきをする人もいますが、品種によっては寒い冬に耐えられず、育ちにくいので春に行いましょう。

種まきに必要なものは以下の3点です。

  • 育苗ポット
  • 種まき用の土 (培養土でもOK)

ガーベラは高い湿度に弱い花なので、まず種を発芽させて苗を作り、苗が成長してきたら鉢植えや地植えに植え替えます。種まき前に、水分を含ませたコットンなどに包んで冷蔵庫に入れてから使うのが発芽率を高めるポイントです。

種まきは以下の手順に沿って行いましょう。

  1. 育苗ポットに種まき用の土を入れる
  2. 間隔をあけて種まき用の穴を作る
  3. 穴に1粒ずつ種を入れる
  4. 薄く種に土をかぶせる
  5. 日陰に置き、土が乾燥しないように水やりをする
  6. 葉が2~3枚ほどついてきたら、鉢植えもしくは地植えに植え替える

苗の植えつけ時期と方法

苗は、3~5月と9~10月頃に店頭に並びます。苗の植えつけに適した時期は、種まきと同じく20~25度の頃です。店頭で購入したら、「20~25度の午前中になるべく早め」に植えつけましょう。

また苗の植えつけは、鉢植えと地植えによって方法が異なります。まずは鉢に植えつける場合から紹介します。鉢への植えつけで用意するものは以下の5点です。

  • 鉢 (5号が望ましい)
  • 鉢底ネット
  • 鉢底石
  • 培養土

鉢への植えつけは以下の手順で行いましょう。

  1. 鉢に鉢底ネットを敷く
  2. 鉢底ネットの上に鉢底石を敷く
  3. 鉢に培養土を高さ1 / 3まで入れる
  4. 苗を取り出して鉢の中心に置き、周りに培養土を入れる
  5. 水やりして、日の当たる場所に置く

地植えで用意するものは、苗と緩効性化成肥料の2点のみです。まず植えつける場所の土を耕して、緩効性化成肥料を混ぜておきます。地植えは、浅く植えて水はけをよくするために、苗の穴を掘ったら枝元の新芽を埋めないように盛り土をしてたっぷりと水やりすれば完了です。

失敗しない育て方のポイント3つ

失敗しない育て方のポイント3つ

ガーベラは比較的初心者にも育てやすく、毎年きれいな花を咲かせるため人気があります。しかし育てる環境や水やりなどを間違ってしまうと、枯れてしまうので注意が必要です。

ここでは失敗しない「育て方のポイント三つ」を紹介します。

育てる環境

ガーベラは太陽光が大好きな花です。地植え・鉢植えともに日がよく当たる場所に置きましょう。日に当たる時間は開花にも大きな影響を与えます。日光が足りないと、葉に栄養を取られて花が咲きません。

ただし真夏の直射日光は強すぎるため、日よけネットなどを用いて、明るい日陰を作りましょう。

また湿度が高いと蒸れて、病気や害虫が発生しやすいため、風通しのよい環境に置くことも重要なポイントです。とくに梅雨時期などの湿度が高くなりやすいときには、株や根が蒸れてしまいます。過湿が苦手なので、風通しの良い環境であることも大切です。

水やりのタイミング

土が常に湿っていると根腐れを起こしやすいです。また乾燥すると成長しないため適切なタイミングで水やりしなくてはなりません。

鉢植えは、土の表面が白っぽく乾いてきたら水やりのサインです。鉢底からあふれるまでたっぷりと水を与えましょう。ただし花や枝元は水が苦手です。花や茎などに水がかからないよう、直接土に水やりしましょう。

地植えは基本的に水やりの必要はありません。しかし夏など晴天が続いて雨が降らないときや、土の表面が白っぽく乾燥してきたときには、鉢植え同様にたっぷりと水を与えましょう。

土と肥料

鉢植えは一般的な草花用の土で育てられます。手軽に育てたい人は市販の草花用の土を使いましょう。また自分でブレンドする場合には、赤玉土と腐葉土を6対4の割合で混ぜ合わせます。水はけをよくしたいときには、川砂を少し混ぜてもOKです。

地植えでは、庭の土に腐葉土や化成肥料などを混ぜて土壌改良をしておきます。

また葉の成長が盛んなので、肥料には葉に栄養を与える「チッソ」ではなく、花を咲かせる効果が高い「リン酸」を多く含んだものがおすすめです。定期的に肥料を与えることで、たくさんのつぼみがつきやすく、花も咲きやすくなります。鉢植えの肥料には、植えつけの際に元肥や追肥を与えてあげましょう。

地植えの場合には、春と秋に株の周りに化成肥料を置くだけで元気に育つでしょう。

毎年花を楽しむためには手入れも必要

毎年花を楽しむためには手入れも必要

ガーベラは、毎年春と秋に花を咲かせる多年草です。しかし特性に合った手入れを普段から行っていないと、病気や成長不良を起こし、花を咲かせてくれません。

毎年花を楽しむために必要な手入れを三つ紹介します。

古い葉や花がらは取り除く

古い葉や咲き終わった花がらなどを取り除いて、通気性を保ちましょう。ガーベラは葉が茂りやすいため、光合成の妨げになったり、枝元に湿気が溜まりやすくなったりします。

湿気が溜まると病気や害虫が発生しやすくなるため注意が必要です。黄色くなってきた葉や、枯れた葉はこまめに取り除きましょう。

また咲き終わった花を取り除くことも大事なお手入れの一つです。花がらは、花の部分のみを取るのではなく、花茎を根元から切り取ります。咲き終わった花をそのままにしておくと、花のなかに種ができるため花つきが悪くなってしまいます。

病気、害虫は予防と駆除が大事

ガーベラのかかりやすい病気が「灰色カビ病」と「うどん粉病」です。いずれの病気もカビが原因なので、万が一病気が発生してしまった場合には、被害が出た部分を切り落とし、すぐに殺菌剤を使用して対処しましょう。

古い葉や花がらを放置していると害虫が発生しやすくなります。注意すべき害虫は「アブラムシ」「ハダニ」などです。いずれも発見したらすぐに薬剤などで駆除しましょう。

病気と害虫の発生予防には、風通しのよい日がよく当たる場所で育てることが有効です。また古い葉や花がらを取り除くことも欠かせません。

冬越し対策はしっかりと

ガーベラは冬が休眠期です。そのため成長スピードが弱まり、茎や葉は枯れてしまいます。しかし土中の根はしっかりと育っているため、翌春には新芽を出して花を咲かせます。

鉢植えは、冬の休眠期には水やりを控えめにして冬の寒さや日光に当てる時間を作ります。寒さに比較的強い花なので、地植えでも冬越しできますが、バークチップなどで土の表面を覆う「マルチング」や「むしろ」で防寒対策をすればより安心です。

寒冷地での地植えの場合には、秋頃に鉢に植え替えて、室内へ入れて冬越し対策をしておきましょう。

ガーベラを増やしたいときは株分けしよう

ガーベラを増やしたいときは株分けしよう

ガーベラは株分けで増やせます。株分けと聞くと、難しいイメージがあるかもしれませんが、意外と簡単です。ここでは、ガーベラの株分けを行う時期と手順について解説します。

適した時期

株分けは、春もしくは秋に行いましょう。この時期は植え替えの時期と重なるため、植え替えのタイミングで株分けをすれば、株に余計な負担をかけずに株分けができます。

株分けの手順

株分けの手順は以下のとおりです。

  • 株を丁寧に抜く
  • 太い根を傷つけないように土を落とす
  • 手もしくはナイフで2~3株に分ける
  • 枝元の大きな葉を取り除く
  • 植えつけと同じように枝元の目が埋まらないように浅めに植える

株分けは、単に株を増やしたいときだけでなく、株が大きくなりすぎてそれ以上鉢を大きくしたくないときにも行います。

まとめ

ガーベラは日光を好み、高い湿度に弱い多年草です。適切な環境で適度に手入れをしてあげれば、毎年きれいな花が楽しめるでしょう。鉢植え・地植えのどちらでも育てられるので、住環境に関係なく栽培可能です。手軽に育てたい人は苗から、最初から育ててみたい人は種まきからスタートしてみましょう。

また株分けをすればガーベラはどんどん増やすこともできます。慣れてきたら株分けにもチャレンジしてみたいですね。上手に育てれば、毎年春と秋に色とりどりの花に囲まれた生活が送れるでしょう。

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