MENU

オオデマリ(大手毬)の育て方と栽培方法|手入れの仕方や増やし方、注意点も

日本原産のオオデマリは、初夏にアジサイのようなボール状の花を咲かせる木です。横に枝を大きく伸ばすので、鉢植えではなく地植えで育てましょう。とくに剪定は必要なく自然樹形で育てられるので、ガーデニング初心者にもおすすめです。

オオデマリ(大手毬)を育てる前に知っておきたいこと

オオデマリ(大手毬)を育てる前に知っておきたいこと

オオデマリは、ヤブデマリ(藪手毬)のうち装飾花がすべて手まり咲きになった落葉低木をいいます。ガクアジサイのように中心部に小さな花があり、その周りをガクが花びら状に変化した装飾花が囲んでボール状になっています。オオデマリはヤブデマリと違って両性花がないので、実はできません。

原産地は日本で、本州以南から九州までと、中国大陸や台湾にも分布しています。

オオデマリの基本情報

オオデマリの基本情報は以下の通りです。

科・属スイカズラ科、ガマズミ属
和名オオデマリ(大手毬)、テマリバナ
英名Japanese snow ball
学名Viburnum plicatum var. plicatum
花の色緑〜白、ピンク
原産地日本
開花時期5~6月

オオデマリの特徴

低木のオオデマリですが、長く年を重ねると3m以上に成長します。枝を横に伸ばすタイプなので、植え付けから10年以上経過したオオデマリはたくさんの枝が広がり、多くの花が咲いた様子はとても見事。

オオデマリは落葉樹なので秋には美しく紅葉し、冬には葉を落とします。花は初夏の咲き始めのころは緑ですが、2〜3週間かけてだんだんと白やピンクに変化します。真夏には半日陰が好きな球根植物や宿根草を近くに植えておくと、オオデマリの花と相まって美しい庭になるでしょう。

オオデマリの主な園芸品種

「ロサケ」の新芽は茶色く、それから濃い緑に変化します。花には白とピンクが混ざり、複雑な色合いが上品です。「ピンク・ビューティー」は野生種よりも葉が小さい品種で、花は咲き始めは白いですが紅ピンクに変化していきます。ほかには「カームズ・ピンク」というきれいなピンク色の花が特徴の品種などがあります。

オオデマリ(大手毬)を育てる時に必要な準備

オオデマリ(大手毬)を育てる時に必要な準備

オオデマリを育てるときはある程度広い場所を確保し、地植えするとよいでしょう。植え付け前には堆肥や腐葉土を混ぜ込んでおくと、水持ちが良くなって花がたくさん付きやすくなります。同じ品種でも個体によって花色が変わるので、花付きの苗木を購入するのがおすすめです。

日当たり・育てる場所

オオデマリを植えるなら日当たりと水はけが良い場所がおすすめですが、乾燥は苦手なので夏に直射日光が照りつける場所や西日の強い場所には向いていません。寒さにも強くないので、冬は株元に腐葉土やわらを置いて防寒対策をしましょう。

オオデマリは枝を横に広げながら伸ばし、そこからさらに伸ばした短い枝に花をつけます。そのため鉢植えではなく、ある程度広さが確保できる場所で地植えするのがよいでしょう。

用土・土作り

オオデマリを育てるときは、堆肥や腐葉土などの腐植質の土が向いています。植え付け前には土を掘り返し、2〜3割ほど堆肥や腐葉土を混ぜておきましょう。ひどくやせ、乾燥した土でなければ比較的育ちやすい木ではありますが、堆肥を足しておくと花付きが良くなります。

2月ごろになったらオオデマリの株元に堆肥や腐葉土をすき込んでおくと、水持ちが改善されてさらに育ちやすくなります。

苗木の準備

4〜5月ごろには、オオデマリの花付きの鉢物が出回ります。同一品種でも個体差があるので、白やピンクなど好みの花色が決まっているなら、花付きの苗木を購入するのがおすすめです。

オオデマリ(大手毬)の育て方・栽培方法

オオデマリ(大手毬)の育て方・栽培方法

オオデマリは、寒い時期を避けて植え付けます。とくに水やりは必要ありませんが、乾燥しがちな暑い時期にはたっぷりと水をあげましょう。

オオデマリはとくに剪定せず、自然樹形で育てると花付きも良くなります。株が増えすぎてきたら、花付きが悪くなった古い枝を切る程度で十分です。

オオデマリの苗木の植え付け時期と方法

オオデマリは寒い時期を避けて植え付けをしましょう。暖かくなってきた3〜4月ごろか、落葉する11〜12月ごろがおすすめです。

堆肥や腐葉土を混ぜ込んでおいた土に根鉢よりも大きな穴を掘り、中心に根鉢を置いてから土をかぶせましょう。苗木が不安定そうなら、根がつくまでは支柱を当ててやると安心です。

オオデマリの水やり・肥料の与え方

オオデマリを地植えして根がついた後は、水やりせずとも雨水だけで大丈夫です。ですが乾燥は苦手なので、真夏の暑い時期にはたっぷりと水をあげましょう。プラスして秋の葉が落ちた後の11〜12月にも水やりをすると、新芽が増えて花付きが良くなります。

オオデマリはとくに肥料がなくても育ちますが、5月下旬〜6月ごろの花が終わった時期に、美しい花を見せてくれたお礼として与えても。加えて葉が落ちた後にも、寒肥をあげるとよいでしょう。オオデマリの肥料に適しているのは、固形の油かすや効果が長続きする緩効性肥料です。

オオデマリの手入れ・剪定・切り戻しの時期と方法

オオデマリはほとんど剪定せずとも形が整う木で、放任で育てたほうが花付きも良くなります。株が増えすぎて風通しが悪くなったように感じたら、5月下旬〜6月ごろの花が終わった時期に、混み合った株の古い枝を剪定する程度にしましょう。あまり剪定しすぎてしまうと花芽が出にくくなり、芽吹きも遅くなってしまいます。

剪定するときは花芽がつく短い枝は切らずに、枝分かれした部分や枝の付け根部分から切ります。花芽ができる7〜8月ごろ以降に剪定する場合は花芽と葉芽を間違えないようにし、花芽のある枝を残すようにしましょう。

オオデマリを横に広がった樹形に育てたいなら枝の途中で切り戻し、あまり大きく育てないときは株元で剪定してしまうとよいでしょう。

オオデマリの増やし方

オオデマリは実と種ができない木なので、挿し木か取り木で増やします。いずれも3〜6月の暖かい時期に行うと、その後のオオデマリの生長と回復が早くなります。園芸初心者でも問題なくできますから、ぜひチャレンジしてみてください。

1.挿し木

オオデマリの挿し木は、3〜6月が向いています。その年に伸びた新しい枝のうち、充実しているものを10〜15cmほど切り取って挿し穂とします。葉を上部分だけ残し、ほかは取ってしまいましょう。残った葉を切って半分の大きさにしておくと、葉からの水分の蒸散を防げ、根の負担が軽くなります。挿し穂の切り口は斜めにし、より広い面から水分を吸収できるようにしましょう。

挿し穂の切り口を1〜2時間ほど水につけ、あれば発根剤をつけてやります。ポットや小鉢などに清潔な赤玉用土などを入れ、指や割り箸で土に穴を開けてから穂を挿しましょう。水やりをしてから手で土を押し固め、挿し穂と土とを密着させます。

土が乾燥しないよう、水やりをしながら2〜3週間ほどお世話していると根が出てきます。それから1〜2週間ほど、しっかりと根が伸びたらていねいに掘り出し、地面に植え替えてあげましょう。

根が伸びやすいオオデマリは、挿し穂を直接地面に挿す「路地挿し」でも根付きます。土作りをした後、水につけた挿し穂を挿しておくだけ。根付くまでは土が乾燥しないよう、水やりは欠かさないようにしましょう。

2.取り木

オオデマリを取り木で増やすのも、3〜6月に行いましょう。取り木にする枝を選び、3cmほどの幅で上下に、ぐるりと切れ込みを入れます。そして枝の木質部(白い部分)が見えるまで樹皮を剥ぎ取りましょう。

樹皮がなくなった部分を湿らせた水苔で覆い、さらに上からポリ袋を被せてから上下をひもで縛ります。水やりのため上のひもは緩めに、下のひもはきつめに縛りましょう。水苔の湿りを維持できるよう水やりをしつつ、数週間ほど管理して根が出るのを待ちます。

1 2
よかったらシェアしてね!