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アネモネの育て方|特徴や手入れの仕方、上手に育てるコツも紹介

水やりは土が乾燥しない程度でOKです。地植えしたことを忘れないよう、目印を用意するとよいでしょう。

アネモネのお手入れ方法

日常のお手入れ方法

植え付けをしたら、きれいな花が咲くよう、日々のお手入れをしましょう。その際、必要なお手入れにはどのようなものがあるのでしょうか?

水やり

乾燥に強いアネモネの水やりは、鉢植えでも地植えでも『水をあげ過ぎない』ことが大切です。

鉢に植え付けするときには、湿らせた用土を使用します。水やりをするのは、植え付け後4~5日たってからです。その後は、土の表面が白っぽくなるくらい乾いてから、たっぷり水を与えます。

このとき、花やつぼみがぬれると枯れる原因になるため、水がかからないよう、根元に与えるのがポイントです。

初夏に地上部が枯れたら、水やりをやめ、雨のかからない日陰に鉢を移動しましょう。水やりを再開するのは、10月になってからです。

地植えしたアネモネは、雨水のみで十分成長します。特別水やりをする必要はありません。

肥料の与え方

花付きをよくするためには、肥料を与えることも大切です。

特に、鉢植えの場合には、10~3月に葉が出始めたタイミングで、株元に緩効性化成肥料を施します。さらにつぼみができ始めたタイミングでも、緩効性化成肥料を追肥しましょう。

規定量に薄めた液体肥料(N-P-K=6-10-5)を、2週間に1度のペースで与える方法もあります。

ただし、晩春まで肥料を与え続けると、球根が大きく育ちません。翌年以降も球根を植えてアネモネを育てる場合には、与え過ぎに注意しましょう。

また、地植えの場合には、土にまいた元肥のみで十分花が咲くため、肥料を追加する必要はありません。

病気や害虫

病気や害虫による被害を受けることが少ないアネモネですが、下記の3種類の病気にかかることがあるため注意しましょう。

  • うどんこ病
  • 灰色かび病
  • 立ち枯れ病

うどん粉病は3~5月にかけてかかりやすく、葉が粉をまぶしたように白くなります。室内で育てている場合にかかりやすいのが、灰色かび病です。高温多湿の環境でかびにより腐敗します。

立ち枯れ病もかびの一種で、茎が褐色になり腐敗するのが特徴です。また、病気のほかに、新芽を狙ってアブラムシが発生することもあります。

ただし、どの病気や害虫も、水はけ・日当たり・風通しのよい環境が整っていれば、大きな被害を受けることはありません。

球根の堀り上げが翌年も楽しむためのコツ

球根の堀り上げが翌年も楽しむためのコツ

植えっ放しにしていても毎年咲くというくらい育てやすいアネモネですが、翌年もきれいな花を楽しみたいなら、球根を掘り上げることが大切です。掘り上げ方や大きく育てるポイントを紹介します。

球根の堀り上げ方

球根の掘り上げを行うときのポイントは『完全に枯れる前に行う』ことです。

目安は5~6月くらい、花が1/3程あり、葉が黄ばみ始めた頃を見計らって掘り上げます。掘り上げる前数日間は、土を乾かし気味にしましょう。

掘り上げるときには、球根から2~3cm茎を残した部分でアネモネの花を切り取ります。球根を掘り上げたら、土を落として通気性のよいネットのような袋に入れ、風通しの良い場所で陰干ししましょう。

1カ月程乾燥させ、カラカラになったら、枯れ葉や古い根を取り除き、湿気の少ない場所で保存します。

植え替えをして大きく育てよう

鉢植えのアネモネを大きく育てたい場合には、『植え替え』をしましょう。10月頃を目安に、一回り大きな鉢やプランターに植え替えるのです。

新しい鉢やプランターには、鉢底ネットと鉢底石を敷き、新しい土を1/3くらいの高さまで入れます。土は肥料を混ぜ込み自分で配合したものでも、市販の培養土でも構いません。

球根に土が1~2cmかかるくらい浅く植え付けます。その後、鉢底から水が出るくらいたっぷり水やりをしたら、植え替え完了です。

分球して増やそう

掘り上げた球根を『分球』して増やすこともできます。分球というのは、球根の周りに新しくできた子球を切り分けることです。保管していた球根を植える前に行います。

分球で球根を分割するときには、手やカッターを使って切り分けましょう。通気性の良い場所で切り口を乾かし、ネットやかごなどで保管します。

アネモネを上手に育てるコツ

アネモネを上手に育てるコツ

花の中でも比較的手間がかからず育てやすいアネモネですが、コツを知って育てると、上手に花を咲かせられます。毎年きれいな花を咲かせるためにも、コツを意識しながら育てましょう。

植え付け前の吸水処理

10月頃、球根を植え付けるときには、『吸水処理』をすることで、アネモネが成長しやすい状態を整えられます。

乾燥したままの球根を植え付けると、急激な吸水で球根がひび割れ腐ることや発芽しないことがありますが、事前に吸水処理をすることで、ひび割れを防ぎ、発芽しやすくできるのです。

吸水処理をするときには、湿らせたバーミキュライトを使います。バーミキュライトの中に球根を浅く埋め、1~2週間かけてゆっくり吸水させます。

花がらを摘もう

花がら摘みも大切なコツです。花の色がくすんだり花びら散ったりしたら、茎を地面の際から折り、花を摘みます。散った花びらがある場合には、それも取り除きましょう。

アネモネの花をそのまま咲かせておくと、綿毛の付いた種ができます。種ができると、球根が大きく成長しないため、翌年の植え付けができない可能性があるのです。

また、花がらは病気の原因になる可能性もあります。通気性を確保し、アネモネが成長しやすい環境を整えるためにも、小まめに取り除きましょう。

まとめ

アネモネの育て方は、比較的シンプルで、初心者でも気軽に挑戦できます。水はけ・日当たり・風通しの3点を整えれば、病気や害虫の被害を受けることも少ない植物です。

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