アボカドを水耕栽培で育てよう。手順とコツ、発芽後の育て方も

2020 10/09
アボカドを水耕栽培で育てよう。手順とコツ、発芽後の育て方も

アボカドをよく食べているなら、残った種で水耕栽培をしてみてはいかがでしょうか?生育旺盛なアボカドは、世話のポイントを押さえておけば、水耕栽培で比較的簡単に育てられます。身近な材料ですぐに始められるため、気軽にチャレンジしてみましょう。

目次

アボカドを育てる方法は二つ

アボカドを育てる方法は二つ

アボカドの種は、水耕栽培と土栽培という二つの方法で育てられます。果実を収穫するのは難しいですが、観葉植物として部屋を彩るインテリアにぴったりです。

水耕栽培ならペットボトルがあればOK

水耕栽培でアボカドを育てる場合、水・水を入れる透明の容器・種を支えるつまようじ3~4本があれば、すぐに始められます。また、『ペットボトル』を使って水耕栽培用の容器を作ることも可能です。

ペットボトルの上1/3くらいをはさみやカッターで切り、飲み口部分が下向きになるように、下2/3の中に入れれば完成です。ここに水を入れ、飲み口部分に種を置けば、すぐに水耕栽培を開始できます。

発育状況を楽しめるのも水耕栽培ならでは

種を土にまいた場合、根や芽が伸び始める様子は土に隠れていてあまり見えません。しかし、水耕栽培で育てると、根が伸び始める様子を観察できるのです。

どのように根や芽が出てくるのかは、意外に見る機会がありません。水耕栽培にチャレンジするなら、ぜひ生育状況も楽しんでみましょう。

種の栽培の手順とコツ

種の栽培の手順とコツ

では、具体的にどのような手順で水耕栽培を始めればよいのでしょうか?初めての水耕栽培でも分かりやすいよう、ステップごとに手順を紹介します。

アボカドの種と容器を準備

まずは、種と容器の準備をします。種の表面には、果肉や脂肪分が残っているため、きれいに洗い流しましょう。果肉には発芽を抑える成分が含まれているため、洗い残しがあると、発芽しにくくなることがあるのです。

脂肪分が落ちない場合には、洗剤を薄めた水とスポンジで洗うと、すっきり落としやすいです。また、種は乾燥すると発芽しません。そのため、すぐに水耕栽培をしないのであれば、水につけておきましょう。

水耕栽培は、清潔な水で育てることが大切です。そこで、容器の汚れもきちんと落とします。洗剤の成分が残らないよう、念入りにすすぎましょう。

種につまようじを刺す

次に、容器に固定できるように、種に『つまようじを3~4本刺します』。種は、とがっている方が上です。

種の向きをよく確認したら、やや下向きになるよう、つまようじを刺しましょう。つまようじを刺す向きは水平でも固定できるものの、やや下向きの方が、容器に入れる水の量が少なくて済みます。

水を張った容器に種を浸ける

水を入れた容器の縁に、つまようじを引っかけるようにして固定すれば、準備が完了です。

このとき、水の量に注意しましょう。種が1/3~1/2くらいつかる状態がベストです。種全体が水に入っている状態だと、呼吸ができずに腐ってしまいます。

根や芽が出るまでは時間がかかりますが、地道に世話を続けましょう。

発芽させるコツ

スムーズに発芽させるためには、アボカドが好む『日当たりのよい温かい場所』で育てることが大切です。室温が15℃以下に下がると発芽率も低下するため、できるだけ温かい場所に移動させます。

また、水が腐ると発芽しないため、1日おきを目安に水を小まめに交換して、清潔な状態を保ちましょう。

アボカドの発芽には時間がかかります。水耕栽培の開始から1カ月くらいで、ようやく根が出始めるのです。気温や日当たりによっては、2カ月くらいかかることもあるため、お手入れをしながら気長に待ちましょう。

発芽後の育て方

発芽後の育て方

根が出て、発芽した後のアボカドは、どのように育てるとよいのでしょうか?大きくなってきたら必要な植え替えや、栽培に適した環境について解説します。

水耕栽培から鉢植えへの植え替え方法

水耕栽培で発芽すると、どんどん芽が伸びていきます。高さが15~30cmくらいになると、水の入った容器では倒れやすくなるため、鉢に植え替えて支柱を立てるタイミングです。

植え替えのときには、伸びた根を傷つけないよう注意しましょう。用意した大きめの鉢に、鉢底石と培養土を入れ、発芽したアボカドを植え付けます。

その後も、2年に1度を目安に、成長に応じて植え替えをしましょう。

根が鉢の底からはみ出していたら、植え替えのタイミングです。そっと鉢から取り出し、根に付いた土はそのままで、一回り大きな鉢に植え替えます。5~6月が植え替えに適した時期です。

栽培環境を整えよう

鉢植えにしたアボカドも、水耕栽培のときと同じように、日光が当たる温かい場所で育てましょう。特に、幼木の間は寒さに弱いため、冬の間は室内の温かい場所で育てるのがおすすめです。

根を張る土を整えることも大切です。アボカドは水はけのよい酸性土壌を好みます。赤玉土小粒:腐葉土=7:3となるように配合した土や、市販の培養土を使用しましょう。

加えて、十分なスペースを確保することもポイントです。室内で鉢植えにしている場合でも、2mくらいまで成長することがあります。そのため、ある程度スペースのある場所に置くと育てやすいでしょう。

水やりと肥料の与え方

アボカドは水を好む植物のため、土の表面が乾いているときや、葉が下向きにしおれた状態になっているときは、たっぷり水を与えましょう。

特に、生育期の春から夏は水切れを起こしやすいため、小まめな水やりが必要です。ただし、寒い冬の間は、水が多すぎると根腐れの原因になる可能性があるため、控えめにしましょう。

地植えのアボカドは、基本的に水やりの必要はありません。ただし、夏場の暑さが続くときには、様子を見ながら水やりをしましょう。

肥料は、3月と9月に1回ずつ、緩効性の化成肥料を規定量与えます。開花期には、特に肥料を多く必要とするため、液体肥料も併用するとよいでしょう。

育てる上で大切な作業

育てる上で大切な作業

日々のお手入れのほかにも、アボカドを育てる上で大切な作業があります。気を付けることで、よりスムーズに成長させられるでしょう。

剪定や摘芯をして成長をコントロール

常緑高木(じょうりょくこうぼく)のアボカドは、成長するがままに伸ばしていくと、どんどん大きくなります。室内で観葉植物として楽しむには、理想の樹高になったところで成長を止めなければいけません。

そこで行うのが、木のてっぺんを摘み取る『摘芯』です。摘芯をすると上へ伸びていかなくなるため、コンパクトなままアボカドを育てられます。

4~6月ごろには、剪定(せんてい)も行いましょう。枝葉が込み合うと風通しや日当たりが悪くなり、病害虫の原因になります。長すぎる枝や傷んでいる枝を根元からカットして、株全体の風通しを改善しましょう。

このとき、水平方向と斜め上へ伸びている枝をカットしてしまうと、花付きが悪くなるため注意が必要です。

寒さや病害虫対策も

熱帯や亜熱帯で育ちやすいアボカドは、20~25℃くらいが適温です。霜が降りるほどの寒さは苦手なため、冬場は室内に入れて管理したり、ビニールで覆って日当たりのよい場所へ移動したりしましょう。

また、枝や葉が増え風通しが悪くなると、病害虫が発生することもあります。斑点が広がる炭そ病や、栄養を吸い取るカイガラムシ・ハダニなどが代表的です。

病害虫が発生すると、アボカドが弱ってしまいます。健康に育て、インテリアとして楽しむためにも、適度な剪定で予防しましょう。

まとめ

アボカドの種を取っておくと、水耕栽培が可能です。根や芽が出てくると、観葉植物として楽しめるでしょう。発芽して15~30cmくらいの高さになったら、鉢に植え替えると大きく育てられます。

熱帯や亜熱帯で育つアボカドは、日当たりのよい温かい場所で育てましょう。水をたっぷりあげるのもポイントです。環境を整えるとどんどん大きく育ちますが、摘芯や剪定でコンパクトに仕立てられます。

剪定は病害虫の予防にも役立つため、アボカドを健康に育てるためにも毎年4~6月ごろを目安に実施しましょう。インテリアのアクセントにもぴったりの観葉植物に成長します。

目次
閉じる