胡蝶蘭の寿命知ってる?長く楽しむための2つのこと
お祝いで喜ばれる胡蝶蘭。「幸福を運んでくる」「あなたを愛します」などという素敵な花言葉だけではなく実はお手入れもかんたんでとても長寿なお花ってご存知でしたか。高いお花だからお手入れのハードルが高そうに感じますが誰でもすぐにできちゃう長持ちするコツ、ぜひ知ってくださいね!
胡蝶蘭の魅力!寿命の長さ
かわいいだけじゃない胡蝶蘭!花言葉以外にも人気の秘密があるんです。ちょっとの知識とお世話で長く楽しめるってとっても嬉しいですよね。贈った方も喜ばれると思います。
これだけ知っておいてもらえればより一層長く胡蝶蘭を楽しめるコツお伝えさせていただきますね。難しいことはなく、とっても簡単なことなのでちょっとめんどくさがりなかたでも大丈夫ですよ。
胡蝶蘭の平均寿命
胡蝶蘭はラン科のお花で洋蘭の中ではもっとも有名なお花の一つです。
一般に流通している鉢植えの胡蝶蘭は一つのお花につき約1カ月はきれいな状態を楽しめるといわれており、お花数が多いため開花のタイミングによっては最後の花が散るまでに3カ月以上ともいわれています。
お祝いで贈ったのにすぐ枯れてしまったり手入れが大変だと申し訳ないですよね。このようにきれいなお花をかんたんなお手入れで長期間楽しめることも人気の理由の一つなんですよ。
そしてそのお手入れ次第でなんと10年以上、長い人だと50年以上ももたせることのできるとっても長寿で生命力の強いお花なんです。
じゃあいったいどんなお手入れをすればそんなに長く楽しめるのでしょうか?難しいんじゃないかなと思っていませんか。本当にすこしだけ胡蝶蘭のことを知ってもらえれば誰でもかんたんに胡蝶蘭の生命力を実感してもらえます。
花持ちする理由とは
そもそもなぜこんなに長寿なのでしょうか。それは胡蝶蘭の生まれ育った環境です。
胡蝶蘭はフィリピンやインドネシアなどの東南アジアの暖かい地域に分布する植物です。木漏れ日が差し込むような明るい日陰に生息していることから、木漏れ日程度の弱い光でも光合成ができるくらい生命力の強いお花なんです。水分や養分を必要としない着生(ちゃくせい)植物なんですよ!
長く楽しめる育て方 たった2つの大事なこと
胡蝶蘭が枯れてしまう多くの理由は「水のやりすぎ(根腐れ)」と「直射日光による葉焼け」です。
この2つさえ気をつけていればまずは安心といえるでしょう。
1.季節に合わせた水やりの方法
水やりをするときに気をつけてほしいことは「表面や水苔などの植え込み材料が乾燥して水気がなくなった状態」になったらあげることを心がけてください。表面を指で押してみて湿り気がないことを確認したら水をあげましょう。
季節ごとの頻度はこれくらいが目安です。
- 春:10日に一度
- 夏:1週間に一度
- 秋:3週間に一度
- 冬:1ヶ月に一度
最適な温度:15〜30℃ 最適な湿度:60〜80%
植え込み材料は表面が少し乾いているなと感じる程度がちょうどいいのです。水の量は胡蝶蘭のサイズと季節にもよりますが、気温が高いときは多めに・寒いときは控えめにすることが良いでしょう。たっぷりあげる→乾かすを繰り返すことが胡蝶蘭にはとっても大事!
夏や冬などは気温が高かったり低かったりと、室内環境としても冷暖房の影響で乾燥しやすくなっており胡蝶蘭には過ごしにくい季節です。この時期は霧吹きなどで適度な加湿をしてあげることもよいですね。また梅雨の時期など湿気の多い時期は2週間に一度程度ですむこともありますので、決められた頻度にとらわれず状態をみてあげてください。
心配で肥料もあげたいというときは
- 春から秋にかかる「生育期」がよいでしょう。温度の目安は15〜35℃を保てていれば大丈夫です。(そもそも10℃以下や35℃以上は生育に適さないため環境を整えてあげてくださいね。)
- 開花中、つまりお花が咲いているときは避けてください。お花が落ちてしまうことがあるそうです。
- 最初の1年は農家さんで肥料を与えられてるため不要です。2年目以降にあげてください。
そうそう、移転や就任、当選などお祝いでラッピングされた状態でもらった場合は速やかに外してから楽しんでくださいね。受け皿がついている場合は、底に水が溜まってしまうと根腐れをおこしてしまう原因にもなりますので水を捨てることも忘れずにお願いしたいです。これはきっと他のお花でも一緒ですからご存知のかたも多いですよね。
2.胡蝶蘭が好む置き場所
胡蝶蘭は風通しがよく、明るい場所を好みます。といっても、窓側に置くのは気をつけて!光は好きだけど直射日光は苦手なため葉焼けしてしまう場合もあります。
葉焼けとは葉が変色して黒や白色になってしまうこと。こうなってもまだ諦めないで。すぐに直射日光の当たらない場所へ移動してあげて様子を見てあげてください。げんきな胡蝶蘭にもどることも多いんですって。
- 一番のおすすめはキッチンなどの水回り!
- 窓側に置く場合はカーテンを締めて直射日光が当たらない工夫を。それでも暑い時期は避けてあげて!
- 寒い時期はテレビなどの家電製品の周りなど「暖かい場所」にうつす
- エアコンや暖房などが直接当たるところ、日陰は苦手
- 室外も可能ではあるものの、長く楽しむのには不向き
いろいろ考えてしまうと場所を変えがちですが、頻繁に置き場所を変えてしまうと胡蝶蘭もおちつかずストレスがかかってしまうのでポイントをおさえて快適な場所をえらんであげましょう。
自宅におすすめミニ(小輪)胡蝶蘭の寿命は?
大輪の豪華なものはちょっと自宅では手が出にくい・・・・・でもミニ胡蝶蘭ならどうですか?
ちょっとしたプライベートな贈り物としてはミニ(小輪)胡蝶蘭が人気なんです!サイズも小ぶり、お手頃価格も嬉しいながらも花持ちの良さや可憐な美しさは同じ!ということでご自身で自宅に飾られてる方も多いのではないでしょうか。サイズにかかわらずミニ(小輪)だって元気な長寿さんです。ミニならではのお手入れの仕方、知っておいてくださいね。
1.水やりにご用心
同じように植え込み材料が乾燥してから水をあげるようにしてください。「水をあげる→乾かす」この繰り返しがとっても大事。
- 夏:5〜7日に一度
- 冬:10日〜2週間に一度
冬場は胡蝶蘭が成長しない時期でもあり、気温も低いため乾燥の状況によって1カ月あげなくてもいいこともあります。まずはじっくり状態を確認してあげましょう。
肥料をあげたい方は、大きなサイズと同様で春〜秋がおすすめ。1年目は農家さんがあげているので不要なため2年目以降で考えてあげてくださいね。
2.温度管理と直射日光に気をつけて
小ぶりで置く場所を選ばないことが魅力のひとつであるミニ胡蝶蘭ですが、「風通しがよく、明るい場所」を好むことは同じです!
熱帯地域生まれの胡蝶蘭は暑さに強いですが寒さには弱い植物です。
春〜秋はキッチンなどの水回り、または遮光性の高いカーテン越しの窓際がよいでしょう。葉焼けしていないかなど確認してあげたほうがよいでしょう。
冬ならレースのカーテン越しで遮光された日加減が最適、またはテレビなど電化製品周りの暖かな場所です。温度は10℃以上を保ってあげてください。
冷暖房を活用する時期は風が直接当たらないこと、加湿器の利用なども忘れないであげたいですね!