初心者におすすめの胡蝶蘭アマビリス。花の特徴と育て方のコツ
中輪胡蝶蘭のアマビリスは、可憐な白い花を咲かせます。胡蝶蘭のなかでも、特に丈夫で育てやすいので、胡蝶蘭を初めて育てるという方にもおすすめの品種です。今回はこのアマビリスの特徴と育て方のコツを見ていきましょう。
強くて育てやすい胡蝶蘭アマビリス
アマビリスは、胡蝶蘭の原種です。野生のアマビリスは、主に、熱帯雨林の湿度の高い場所に自生しています。一方で、乾燥にも強くとても丈夫です。
そのため、室内で育てる場合もそこまで手がかからず、育てやすいことで知られています。
胡蝶蘭アマビリスは中輪サイズ
アマビリスは花径が4〜5cm程と、大輪サイズよりも小ぶりの『中輪胡蝶蘭』に分けられます。大輪に比べると花持ちも良く、育てやすいのが特徴です。
大輪胡蝶蘭は、飾る場所に広いスペースを要しますが、中輪胡蝶蘭であればそれほどスペースを割かずにすみます。置くスペースが確保できないという方でも、胡蝶蘭をスマートに楽しめるでしょう。
大輪胡蝶蘭はアマビリスを交配し続けたもの
胡蝶蘭と聞いて思い浮かべるのは、大輪の花を咲かせる『大輪胡蝶蘭』という方が多いかもしれません。実は、アマビリスの大きな花びらのものを選定し、それを交配し続けて誕生したものが、『大輪胡蝶蘭』なのです。
アマビリスは、現在流通している胡蝶蘭の基礎を作った品種だと言えます。
胡蝶蘭アマビリスの育て方のコツ
育てやすいと定評のあるアマビリスですが、花を長持ちさせるためには、基本的なポイントを押さえておく必要があります。ここからは、アマビリスの育て方について見てきましょう。
直射日光に当たらない場所に置く
アマビリスなどの胡蝶蘭は、直射日光に当てると葉が枯れてしまいます。一方で、明るい場所を好む植物でもありますので、窓際のレースのカーテン越しなど、直射日光が当たらない明るい場所に起きましょう。
なお、カーテンの近くに置く場合は、花にカーテンが触れてしまわないよう注意してください。花に異物が触れると、傷みやすくなってしまいます。
水やりは鉢内が乾いてから
水やりのタイミングは、鉢の土が乾いているかどうかを目安にします。置かれている環境によってもその頻度は変わるため、部屋にアマビリスを置いてしばらくの間は、特に気をつけて確認をすると良いでしょう。
とはいえ、乾燥には強い花ですので、頻繁に水をあげる必要はありません。そういった意味でも、育てやすい品種と言えます。
水をあげる際は、鉢の底から水が流れる程度が目安です。水をあげた後、水が受け皿に溜まっている状態が続くと、根腐れを起こしやすくなります。あふれでた水は必ず捨てるようにしましょう。
温度は10℃以下に下がらないようにする
そもそも熱帯雨林で生まれた胡蝶蘭は、寒さに弱い植物です。そのため、育つ適温としては、15℃以上が目安とされます。
冬場は、室内でも15℃を下回ることもあるので、早朝や夜などは気温の下がる窓際に置かないようにしましょう。部屋の中に入れ、ビニール袋をかぶせるなどして、温度を保つ工夫をするのも良いアイデアです。
肥料は薄めた液体肥料を与える
胡蝶蘭が成長する春から秋の間は、適度に肥料を与えることも成長には大切です。7日~10日に1度、2000倍以上に薄めた液体肥料を与えます。
春の植え替え時などは、元肥として1gほどの緩効性化成肥料を与えるのも良いでしょう。
胡蝶蘭アマビリスはプレゼントにもおすすめ
アマビリスは、コンパクトなサイズとその育てやすさで、贈り物としても人気があります。それだけでなく、手に取りやすい価格も魅力です。
場所を選ばず、気軽に飾れるサイズ
大きな胡蝶蘭は華やかですが、飾るにはそれなりのスペースが必要です。大輪ほど大きくなく、気軽に置けるサイズのアマビリスは、場所を選ばず自由に飾れます。
アマビリスは、コンパクトではありながら、胡蝶蘭の高級感をキープしているため、空間を一気に華やかにしてくれるパワーがあります。どんなテイストの空間にもなじみやすい清潔感のある白色も、愛されるポイントと言えるでしょう。
さまざまなシーンのギフトに
『幸福が飛んでくる』という花言葉を持つアマビリスは、お祝い事にぴったりの花です。さまざまなお祝いのシチュエーションに向いています。
胡蝶蘭らしさがありつつもサイズがコンパクトで贈りやすいため、誕生日祝いや母の日など、ささやかにお祝いする場合のギフトとしても好まれています。もちろん、華やかさもありますので、盛大に祝う結婚祝いなどにも最適です。
まとめ
胡蝶蘭の原種でもある、強くて育てやすいアマビリスは、家を空けがちな方でも、無理なくお世話ができると人気の品種です。
サイズもコンパクトで価格も大輪に比べるとリーズナブルですので、さりげないギフトとしても重宝します。それでいて胡蝶蘭の高級感は持ち合わせていることから、盛大なお祝いの際にも喜ばれるのです。
育てる際は、直射日光と寒さ、水やりのタイミングにさえ気をつければ元気に育ちます。要所で肥料を与えてあげると、可憐な花を咲かせ続けてくれるでしょう。