リンゴの花言葉(実・木・花)と由来|花の特徴や品種も紹介
私たちにとって身近な果物で多くの人に愛されているリンゴ。そんなリンゴにも花言葉があることは知っていますか?リンゴは果実、木、花、それぞれに花言葉がつけられています。意外に知らないリンゴの花言葉とその由来、花の特徴や品種をご紹介します。
リンゴの花ってどんな花?
果実のイメージが強いリンゴですが、もちろんお花を咲かせます。リンゴの花は品種によって多少の違いはありますが、桜のような可愛らしいお花です。花色は淡いピンク色から濃いピンク色、白色などがあります。
リンゴの花はいくつかの花芽がまとまって咲き、まず中心部の花、次に周りの花が咲きます。花びらの表が白色、裏がピンク色をしているので、中心部の花が咲いたときには白い花びらとピンクの蕾のコントラストが楽しめます。
リンゴの花言葉
可愛らしい花を咲かせるリンゴですが、花言葉はどんなものがつけられているのでしょうか。リンゴにはリンゴ自体の花言葉のほか、花、実、木のそれぞれに花言葉があります。
リンゴ全体の花言葉
リンゴ全体の花言葉は、選ばれた恋と最も美しい人へです。恋人同士や夫婦など、最愛の人に贈るようなとても素敵な花言葉になっています。
リンゴの花の花言葉
リンゴ全体の花言葉は、優先、好み、選択です。
優先という花言葉は、リンゴの花が、あとの有益な果実が実る前触れであることが由来しているといわれています。好み、選択という花言葉は、ギリシャ神話のパリスの審判が由来するといわれています。後ほど詳しくご紹介します。
リンゴの実の花言葉
リンゴの実の花言葉は、誘惑、後悔です。この二つの花言葉は、アダムとイヴの物語にでてくる禁断の果実にちなんでつけられたといわれています。こちらも後ほど詳しくご紹介します。
リンゴの木の花言葉
リンゴの木の花言葉は、名誉です。こちらの花言葉も後で紹介するギリシャ神話「パリスの審判」が由来するといわれています。
リンゴの花言葉の由来
リンゴの花言葉の由来とされている物語を二つご紹介します。リンゴの花と木の花言葉はギリシャ神話のパリスの審判、リンゴの実の花言葉は旧約聖書の創世記に出てくるアダムとイヴの物語にちなんでつけられたといわれています。
ギリシャ神話:パリスの審判
ある結婚式にすべての神が招待されるなか、不和と争いの女神エリスだけは招待されませんでした。これに怒ったエリスは結婚式に乗り込み、「これを最も美しい女神に与えよう」と、黄金のリンゴを投げ入れました。すると、この黄金のリンゴを巡り、自分が最も美しいと信じていた3人の女神の争いが始まりました。3人の女神はヘラ(神王ゼウスの妻)、アテナ(戦いと知恵の女神)、アフロディーテ(愛と美の女神)です。
3人の争いを止めるため、神王ゼウスは羊飼いの美少年パリス(イリオス王の息子)に判定を命じます。そこで3人の女神はそれぞれ、ヘラは「力と富」、アテナは「戦いにおける勝利」、アフロディーテは「世界一の美女」をパリスへの賄賂として申し出るのです。
その結果、パリスは「世界一の美女」を選び、アフロディーテに黄金のリンゴを与えました。一方パリスは世界一の美女、ヘレナを手に入れましたが、ヘレナはスパルタ王の妻だったのです。これがトロイア戦争の原因になったといわれています。
- リンゴの花の花言葉:選択、好み
- パリスに委ねられた審判から選択、その選択から好みの世界一の美女の賄賂を選んだことから
- リンゴ全体の花言葉:選ばれた恋
- パリスとヘレナの二人が選ばれたことから
- リンゴの木の花言葉:名誉
- 黄金のリンゴが名誉の木に実っていたことから(名誉の象徴だったことからという説も)
アダムとイヴ
楽園「エデンの園」に暮らしていたアダムとイヴ。2人はヘビにそそのかされ、神に絶対に食べてはいけないといわれていた禁断の果実を食べてしまいます。神との約束を破ってしまった2人はエデンの園を追い出されてしまいました。
アダムとイヴがヘビに誘惑され、後悔したことがリンゴの実の花言葉の由来になっているといわれています。
リンゴの西洋(英語)での花言葉
リンゴの海外での花言葉と紹介します。海外の花言葉も花、実、木で分かれています。日本で使われている花言葉と同じ意味で使われ、先ほどご紹介したパリスの審判、アダムとイヴの物語にちなんでつけられています。
リンゴの花の西洋(英語)での花言葉
英語 | preference(優先、好み) |
ドイツ語 | priorität(優先) |
リンゴの実の西洋(英語)での花言葉
英語 | temptation(誘惑) |
オランダ語 | erfzonde(原罪) |
リンゴの木の西洋(英語)での花言葉
英語 | honor(名誉) |
リンゴが誕生花なのはいつ?
リンゴが誕生花とされているのは、4月8日、5月11日、9月29日です。
リンゴの種類と品種
ご存知のとおり、リンゴには様々な品種があります。世界中に1万種以上も存在するといわれているくらいです。そのなかでも人気の品種をご紹介します。
- ふじ
- 日本で最も知られているリンゴ。国内でのシェアは50%以上で、とくに青森県産と長野県産のものがたくさん出回っています。室温でも約4ヶ月もの間保存できる特徴があります。
- 津軽
- 津軽は、ふじの次にシェアが高いリンゴです。早い時期に収穫され、酸味が少なく甘みが強いリンゴです。ふじのように長期保存はできません。
- 王林
- 青りんごといえば王林。ふじ、津軽の次にシェアが高いリンゴです。甘めで果汁の多い品種です。果肉はやや硬めで食べ応えのある食感です。
- 紅玉
- アメリカ原産ですが、日本では明治時代から作られている品種です。小ぶりなサイズで酸味が強いのが特徴です。アップルパイなどのお菓子作りに適しています。
リンゴの花名の由来は?
リンゴの花名の由来は和名(林檎)と英名(apple)で異なります。それぞれの由来をご紹介します。
リンゴの和名(林檎)の由来
リンゴの花名の由来にはいくつか説があるといわれています。