ウメ(梅)の花言葉の意味と由来|誕生花や種類・特徴、怖い意味もある?
ウメ(梅)の花が咲くのは早春、別れや出会いのイメージが強い季節です。ウメ(梅)は冬の寒さに耐えて花を咲かせる様子から、清らかに咲く花として慕われています。ウメ(梅)にまつわることわざや言い伝え、ウメ(梅)の実の食べ方を合わせて解説します。
ウメ(梅)の花言葉とは?
ウメ(梅)の全体の花言葉は「高潔」や「忍耐」と「忠実」があります。木には葉が少なくぽつりぽつりと咲いている様子はまさしく春の始まりを告げるようです。
梅干しになるウメ(梅)、食べ方もいろいろあり、梅酒にしても楽しめます。見てもよし食べてもよし、花言葉が意味しているとおり、寒さに耐えて咲いたウメ(梅)は魅力的な花です。
ウメ(梅)の花の色別の花言葉の意味
ウメ(梅)の色別の花言葉の意味は以下のとおりです。 紅梅の花言葉は「優美」、白梅は「気品」です。
ウメ(梅)の花の花言葉の由来
ウメ(梅)の花の花言葉は、飛梅伝説に由来しているといわれています。平安時代の学者、菅原道真は謀反の罪で太宰府へ左遷されるとき、庭の梅、桜、松の木と別れを惜しみます。桜は悲しみのあまり枯れてしまいます。梅と松の木は主人を追って大宰府を目指しますが、松は途中で力尽きてしまいます。梅は大宰府まで飛び、根を下ろしたとされています。
そのとき菅原道真が詠った句が「東風(こち)吹かばにほひをこせよ梅花(うめのはな)主なしとて 春な忘るな」です。ウメ(梅)の花の花言葉「忠実」はこのことに由来しています。
白梅の花言葉「気品」は、品のある美しい姿に由来しています。
ウメ(梅)の花が誕生花なのは何日?
ウメ(梅)の花が誕生花の日は、1月は3日と11日(白)、2月は1日と7日、そして10月24日です。
ウメ(梅)の英語の花言葉
ウメ(梅)の英語の花言葉は「Keep your promise」と「fidelity」や「beauty and longevity」となっています。 順に、約束を守る、忠実、美と長寿という意味です。
ウメ(梅)の花の基本情報
ウメ(梅)の基本情報は以下のとおりです。
科・属 | バラ科・サクラ属 |
和名 | ウメ(梅) |
別名 | 春告草(ハルツゲグサ)、風待草(カゼマチグサ)、匂草(ニオイグサ)、好文木(コウブンボク)、木の花(コノハナ)、初名草(ハツナグサ)、香散見草(カザミグサ) |
英名 | Japanese apricot, Plum blossom(ウメの花) |
学名 | Prunus mume |
原産地 | 中国 |
ウメ(梅)の花の特徴
ウメ(梅)の開花時期は早春の1~3月です。最盛期は2月ころ、花もちは3~7日程度です。
ウメ(梅)の花は紅色、淡い紅色、白色があります。5枚の花弁で花の大きさは1~3cmくらいです。
ウメ(梅)は日本の文化に深く関係があります。奈良時代以前はお花見といえば、ウメ(梅)でした。平安時代ころには花見はサクラに変わりました。また学問の神様で知られる菅原道真はウメをこよなく愛したといわれています。菅原道真を祀っている学問の天神では、ウメ(梅)をシンボルにしています。
ウメ(梅)の花の種類
ウメ(梅)には300種類以上のものがあるといわれています。花を楽しむのは「野梅系」、紅い花をつける「紅梅系」、梅の実をつけるのは「豊後系」と分かれます。
ウメ(梅)の花と同じ科の花は?
ウメ(梅)と同じバラ科の花には、アンズ、イチゴ、カリン、コデマリ、サクラ、サンザシなどがあります。
ウメ(梅)の花にまつわることわざや言い伝え
ウメ(梅阿賀)は昔から日本人の生活と密接な関係があり、ことわざや言い伝えに用いられています。梅は中国から入ってきました。中国では、松や竹は、冬の寒さの中でも緑色を保ち、梅は雪が解けて春一番に紅色や白の花を咲かせてくれる春を告げる花として親しまれてきました。「歳寒三友」という言葉は、松・竹・梅を表しています。日本では梅の実を保存して食用するなど、食生活のなかにも根付いています。
「松竹梅」
「松竹梅」は等級を表す言葉で用いられています。お寿司を食べるとき、セットのお寿司に「松」と「竹」や「梅」の表示を見たことがあるでしょう。「松」が高くて真ん中は「竹」、一番安いのは「梅」です。
日本ではおめでたいことにも松竹梅が使われます。松竹梅の模様が屏風や着物に良く用いられています。
「塩梅」
「塩梅」は「あんばい」と読みます。昔はウメを塩につけたときに出る汁を梅酢といい、料理の味加減に使っていました。梅酢加減がちょうどよいことを「塩梅(あんばい)」が良いと表現するようになりました。もともとは料理用語ですが、現在では日常会話の中でも調和がとれていることを「塩梅が良い」といいます。
「梅はその日の難のがれ」
「梅はその日の難のがれ」とは、梅干しを朝に食べて出かけると再難を逃れるという言い伝えです。朝食にホテルなどでは必ず梅干しがあるのは、このような意味もあるからでしょう。実際に梅干しには殺菌作用があるので、お弁当にもよく入れてあります。科学的な根拠もあり、納得のいく言い伝えですね。
「梅一輪 一輪ほどの暖かさ」
「梅一輪 一輪ほどの暖かさ」は服部嵐雪の俳句です。梅の花が1輪、また1輪と咲くにつれ、気候も少しずつ暖かくなっているということを詠っています。梅が春を告げていますよという雰囲気が伝わって、気持ちも暖かくなってきますね。
ウメ(梅)の実の食べ方
ウメ(梅)の実ができる種類の梅は、「豊後系」の梅です。さらに「南高青梅」や「紅南高梅」などがあります。未熟なままの青梅には青酸という毒があるので生で食べないようにしましょう。
梅干し
梅干しの作り方(白梅干し)を紹介します。