3月1日の誕生花|花言葉の由来、誕生日の有名人、何の日かも解説
3月1日の誕生花と意味と由来
3月1日の誕生花には「アンズ(杏)」と「ヤグルマギク」、「ラッパスイセン」、「プリムラ・オブコニカ」などがあります。
ラッパスイセンの花言葉は「報われぬ恋」と「尊敬」、プリムラ・オブコニカの花言葉は「青春の美しさ」と「しとやかな人」です。
3月1日の誕生花:アンズ(杏)
アンズ(杏)の英名は「アプリコット(Apricot)」または「プラム(Plum)」です。早春に薄紅色の花を付け、初夏には甘い実をつけます。
中国料理の杏仁豆腐の風味付けには、アンズが使われています。昔中国の呉の国で名医が患者にアンズの木を植えさせ、その種が「杏仁(きょうにん)」という漢方薬になったことからです。現在もアンズの種の中身「仁(さね)」のうちの「苦杏仁(くきょうにん)」は、痰切りや咳止めの生薬として使われています。
アンズ(杏)の花言葉
アンズの花言葉には「臆病な愛」と「乙女のはにかみ」のほか、「不屈の精神」、「早すぎた恋」、「気後れ」、「慎み深さ」、「遠慮」があります。
また、アンズの実の花言葉は「疑惑」と「疑い」です。アンズの色別や種類別の花言葉はありません。
「乙女のはにかみ」はアンズが春にサクラよりも早く咲く様子が、まるではにかんでいる、恥じらっているように見えることに由来しています。「早すぎた恋」も同様に、早すぎた開花の意味からです。
「不屈の精神」は、アンズが厳しい冬を越え、まだ寒さの残る頃に花を咲かせる様子に由来しています。
アンズの西洋の花言葉は、「distrust(疑惑)」と「doubt(疑い)」、「timid love(臆病な愛)」です。
「distrust(疑惑)」と「doubt(疑い)」は中国の故事「李下に冠を正さず」に由来しています。李はスモモのことなのですが、混同されてアンズの花言葉にも加えられました。「timid love(臆病な愛)」の由来は、はっきりとはわかっていません。
アンズ(杏)が誕生花の日
アンズが誕生花の日は3月1日に加え、2月23日と4月12日、10月2日です。
アンズ(杏)の季節・開花時期
アンズは早春の3〜4月に開花し、花がもつのは3日ほどです。実がなるのは6〜7月で、直径3cmくらいのオレンジ色をしています。果実は生食のほか、傷みやすいためシロップやジャムに加工されます。
3月1日の誕生花:ヤグルマギク
ヤグルマギクの英名「Cornflower(小麦の花)」は、ヨーロッパではよく麦畑に咲いていたことからです。矢車草(ヤグルマソウ)とも呼ばれていましたが、ユキノシタ科に同名の別の花があることから、混同を避けるために現在はあまり使われていません。
ヤグルマギクはドイツの国花でもあります。18世紀にナポレオンがプロイセン王国(現在のドイツ北部からポーランド西部)に攻め込んだとき、ルイーゼ王妃が麦畑に隠れながら王子たちにヤグルマギクの花冠を作ってあげました。
その王子の1人がのちに初代ドイツ皇帝になり、ヤグルマギクの花を皇帝の紋章に決めて、「皇帝(カイゼル)の花」と呼ばれるようになったことが由来です。
ヤグルマギクの花言葉
ヤグルマギクの花言葉は「教育」と「繊細」、「優美」、「信頼」です。
「教育」の花言葉はルイーゼ王妃が、ヤグルマギクを摘みながら王子たちを教育していたことに由来しています。
「繊細」や「優美」は、ヤグルマギクのきれいな青色から付けられました。
ヤグルマギクの西洋の花言葉は「refinement(上品、優雅)」と、「delicacy(繊細、優美)」です。
ヤグルマギクが誕生花の日
ヤグルマギクが誕生花の日は3月1日に加え、3月5日と3月22日、8月2日です。
ヤグルマギクの季節・開花時期
キク科のヤグルマギクの開花は春の4〜6月で、最盛期は5月です。花色は青のほかにもピンクや紫、赤と白などがあり、花は5日ほど持ちます。
耐寒性があるため、日本では東北以北と中部の山岳地帯で春に、関東以西では秋に種をまいて栽培されています。病気や虫に強く丈夫なので、切り花や花壇植えに需要がありますが、麦畑にとっては収量が激減する強害雑草にもなります。
3月1日生まれの偉人・有名人
3月1日生まれの国内の有名人は、芥川龍之介 (1882年、小説家)、加藤茶(1943年、コメディアン)、中山美穂(1970年、女優)など。
外国の有名人ではサンドロ・ボッティチェッリ(1445年、画家)、フレデリック・ショパン(1810年、音楽家)、ジャスティン・ビーバー(1994年、R&Bシンガー)などです。
3月1日は何の日?
1954年の3月1日はアメリカが太平洋のビキニ環礁で水爆実験を行ったことから、「ビキニ・デー 」が制定され、現在でも全国集会が開かれています。
3月1日はほかに、「マヨネーズの日」や「デコポンの日」にもなっています。
まとめ
3月1日のころは、時候の挨拶に「春陽(しゅんよう)の頃」または「春暖(しゅんだん)の頃」を用います。これから春になる、変わり目の時期であることを表しています。
誕生花の意味を知って、大切な人への贈り物など意味を込めた使い方をしてみてはいかがでしょうか。