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バラ栽培に良い土とは。配合やおすすめの土3選

バラの栽培では、土にこだわることが大事です。選び方を間違えると、思ったように育たない場合もあります。健やかな成長を促すには、バラの栽培に適した土を使用しましょう。バラの栽培に向いている土の条件や、おすすめの培養土を紹介します。

土の重要性と良い土壌

土の重要性と良い土壌

植物にとって、土は重要な意味を持っています。土の中の栄養バランスが、株の状態を左右することも少なくありません。

良い土は植物の生育を助けてくれます。誤って植物の栽培に適さない土に植えてしまうと、思ったように花が咲かないことが多いです。バラの栽培における土の重要性や、良い土の条件を紹介します。

土の役割とは

植物は土の中にある水分や養分を吸収し、光合成しながら成長します。根は植物が健やかに生育するために、重要な部分です。土には根を守り支えるほか、植物が吸収するための『水分や肥料を保つ役割』があります。

植物が育つ環境はそれぞれですが、たいていの植物は根がむき出しのままでは生きていけません。葉が少しくらいちぎれても回復する場合が多いですが、根に大きなダメージが与えられると、植物の多くは枯れてしまうでしょう。

根を支える力や養分が足りない土は、植物の健康的な成長に悪影響を与えてしまいます。ときには、土が原因で植物が枯れてしまうこともあるのです。

良い土の条件

園芸に適した土として、以下の条件が挙げられます。

  • 保水性が高い
  • 肥料持ちが良い
  • 通気性が良い
  • 排水性が高い
  • 有機肥料を含んでいる
  • 弱酸性
  • 柔らかくふっくらとしている

全ての条件を兼ね備えた土があるのではなく、複数の土や肥料などを混ぜ合わせて、良い条件の土を作ります。

通気性や排水性が高すぎても、保水性や肥料持ちが悪くなってしまうので、育てたい植物によって配合のバランスを変えることが大事です。

初心者は、『バラ栽培用の培養土』として市販されている用土を選ぶと、失敗が少ないでしょう。

バラに適した土壌pH

pH(ペーハー)は土壌の酸度を示す基準となる値のことです。植物によって、生育に適したpHがあります。バラは極端な酸性やアルカリ性に弱く、『pH値6〜7』の『弱酸性の土壌』でよく育つ植物です。

古くなった土はpHのバランスが崩れ、植物に有害な微生物や病害虫が発生していることがあるので、定期的に用土を取り替える必要があります。

pH6.0以下の場合、『苦土石灰』や『熔成リン肥』などを使用し、中和するとよいでしょう。

良い土の作り方

良い土の作り方

美しいバラを咲かせるには、土作りにこだわることが大事です。

バラの生育に向いていない土で育てると、花が咲きづらかったり、思ったような大きさに育たなかったりする場合があるでしょう。バラの栽培に適した土作りの方法を紹介します。

バラが好む配合とは

バラの栽培に向いているのは肥料持ちや水持ちが良く、多くの有機物が含まれる土です。通気性や水はけの良さも重要なポイントです。

水持ちや肥料持ちを確保するには、大小の粒が入り混じった『団粒構造』の用土を使用することが基本です。

粒の大きさがそろっていると適度な空気を含むことができず、水や肥料を蓄える力が弱いので、バラの栽培には向いていません。

基本的な配合の割合は『土6、有機物4』です。市販のバラ栽培用の用土は、中粒や小粒の赤玉土を主体に、『たい肥』や『腐葉土』といった複数の有機物が配合されているものが少なくありません。

土壌改良は根気が必要

花壇や庭の土を使用してバラを植えたい場合、土壌改良が必要になる場合がほとんどです。

土は長い時間をかけて熟成されていくため、植え付ける『1カ月以上前』から準備が必要です。土の中の有機物を微生物が分解することで、植物が養分として吸収できるようになるので、時間が必要なのです。

また、植え付ける前によく耕して土を柔らかくしておきましょう。土が固いとうまく根を広げられず、成長しづらくなってしまいます。

長い間、同じ土で栽培していると粒が細かくなってくっついたり、土の栄養バランスが崩れたりするので、定期的にメンテナンスすることが大事です。

美しいバラを楽しむために、根気強く土作りやメンテナンスをしていきましょう。

植え替えの方法

植え替えの方法

植え替えをすると、土や根を管理できます。定期的に土をリフレッシュさせれば、株が健やかに育つでしょう。

植え替えにおすすめの時期は、バラの生育が穏やかになる休眠期です。生育期に植え替えなければならない場合、根を崩さないように植えましょう。地植えと鉢植え、それぞれの場合の植え替えの方法を紹介します。

地植えの場合

バラを植え付ける前の下準備として、植え付けたい場所の土作りを済ませておきましょう。

植え付けたい場所に元肥として『乾燥牛糞』『たい肥』『バラ用肥料』などを入れ、よく耕します。根が直接肥料に触れないように、掘り出した土をかぶせて準備完了です。バラを地植えするときの手順は以下の通りです。

  1. 植え付けたい場所に根鉢と同じ大きさの穴を掘る
  2. 接ぎ木部分を地表から出し、土をかぶせて苗を固定する
  3. 接ぎ木部分を支える支柱を立てる
  4. 水やりをする

地上部と根の大きさのバランスが悪い場合、『枝や根を整理』します。また、地表ぎりぎりに植えず、水がたまるスペースを確保するとよいでしょう。

鉢植えの場合

鉢植えで育てる場合、株の成長に応じて一回り大きな鉢に植え替えます。盛んに生育する時期は避け、休眠期に入る頃に作業することが基本です。鉢に植え替える手順は以下の通りです。

  1. 鉢底に、鉢底石や赤玉土の大粒などを入れ、水はけを良くする
  2. 苗を入れたとき、根元が鉢の高さの4/5程度の位置に来るように調整しながら用土を入れる
  3. 鉢底から水が流れ出るくらい、たっぷりと水をやる
  4. すき間があれば用土を入れる

接ぎ木部分を保護してある苗の場合、台木からはがれないように注意しながら作業しましょう。同じ鉢植えで育てたい場合、葉や枝を剪定しコンパクトにしてから植え替えます。

おすすめの土

市販のバラ用の培養土を使うと、土を配合する手間を減らせます。最初からバラの成長に適したバランスに配合してあるので、初心者でも比較的簡単に美しい花を咲かせられるところが魅力です。

市販の培養土の中から、バラの栽培におすすめのアイテムを紹介します。

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