カーネーションの上手な育て方。毎年咲かせるコツと増やす方法も紹介

2020 10/10
カーネーションの上手な育て方。毎年咲かせるコツと増やす方法も紹介

母の日に贈る花として有名なカーネーションは、フリル状の花びらが幾重にも重なり合う美しい花です。カーネーションは多年草なので、上手に育てれば毎年美しい花を咲かせます。カーネーションの育て方と花を咲かせるコツについて紹介します。

目次

カーネーションの育て方〜基本編〜

カーネーションの育て方〜基本編〜

カーネーションは、品種が多く花色や品種が豊富です。カーネーションを地植えした場合や、鉢植えで育てる場合など栽培方法によっても多少異なりますが、基本的な育て方にあまり違いはありません。

ここではカーネーションの基本の育て方について紹介します。

栽培環境

カーネーションは地植え・鉢植えともに、日当たりがよく通気性に優れた場所で育てましょう。湿気や高温には弱い性質があるため、長雨で湿気が高い梅雨時期には、鉢植えならば雨の当たらない場所への移動、庭植えならば雨除けネットの使用や軒下での栽培などがおすすめです。

カーネーションは太陽の光を好みますが、真夏の西日には弱いの気をつけましょう。地植え・鉢植えともに、午後は涼しく直射日光の当たらない環境下で育てることがポイントです。

ただし日照時間の不足は葉の色が悪くなったり、せっかく付いたつぼみが開花しなかったりなど生長不良の原因となるため、午前中はたっぷりと太陽の光に当てましょう。

水やり

カーネーションは多湿に弱く乾燥に強い植物です。地植えのカーネーションは、雨や土壌から水分を吸収するため、とくに水やりの必要はありません。ただし雨の降らない時期が続いた場合などには、水やりして水が切れないように心がけましょう。

鉢植えの場合は、土の表面が白っぽく乾燥してきたら水やりのサインです。鉢底から水があふれ出すくらいにたっぷりと水やりしましょう。

肥料

カーネーションは夏以外の季節には、定期的な肥料を与えます。夏のカーネーションは、高温多湿とたたかっています。そのためこの時期の施肥は、病気の原因となるため注意しましょう。

カーネーションの肥料はタイプによって頻度が異なり、化成肥料は月に1回、液体肥料は月に3回ほどを目安に施肥します。肥料には花付きをよくするカリウムやリン酸の多く含まれたものがおすすめです。

成長期の春と秋は、とくに栄養を必要とします。肥料が足りないと花付きや葉の色が悪くなるので、施肥を多めにしても問題はありません。地植えの場合は鉢植えよりも少なめに施肥しましょう。

元気に育てるポイントは?

元気に育てるポイントは?

比較的耐寒性・耐暑性のあるカーネーションは、乾燥にも強く初心者にも育てやすい植物です。しかし基本の育て方で栽培するだけでは、栽培中に病気になったり、枯れてしまったりすることもあります。

カーネーションを元気に育てるためのポイントは「三つ」です。ポイントを押さえて、元気なカーネーションを育てましょう。

摘心や花がら摘みをする

植物は一般的に、茎や枝の上部分についた芽(頂芽)の成長を優先するため、根元にある芽(脇芽)の成長が抑えられてしまいます。植物の茎や枝の先を切り、頂芽を取ることで脇芽の成長を促進させる作業が「摘心(芯摘み)」です。花数が増えて、株にボリュームが出ます。

咲き終わった花は、手やハサミを使って取り除きましょう。この作業が「花がら摘み」です。カーネーションの花は咲き終わると、しぼんだ花のなかに種をつくります。花がら摘みをすれば種をつくるための栄養が不要になるため、成長スピードがアップします。

真夏と真冬の管理を徹底する

カーネーションを元気に育てるためには、「真夏と真冬」の管理に注意しましょう。カーネーションは日光を好みますが、真夏の直射日光は苦手です。鉢植えの場合には、直射日光が当たると鉢内の温度が上昇し、土中が高温多湿になります。

真夏は直射日光の当たらない室内や軒下など涼しい場所で管理しましょう。地植えの場合には日よけネットやバークチップを敷いて、土の温度が高温にならないように管理します。

また真冬の厳しい寒さや霜も危険です。鉢植えは室内や軒下、地植えはバークチップを敷くなど、カーネーションを寒さや霜から守ってあげましょう。

病気、害虫対策をする

カーネーションで発生しやすい病気が「灰色カビ病」です。多湿の環境下で発生しやすく、葉が枯れて灰色のカビに覆われて枯れてしまいます。枯れた葉や花に発生しやすいため、こまめに取り除くようにしましょう。

万が一灰色カビ病にかかってしまった場合には、発生した部分はハサミで切り取り、殺菌剤を散布して風通しのよい場所に移動させます。

またアブラムシも要注意です。アブラムシは新芽や葉の養分を吸い、カーネーションに被害を与えるだけでなく、排泄物は「すす病」を誘発する危険性もあります。非常に早いスピードで繁殖していくため、見つけたら殺虫剤を用いて駆除しましょう。

毎年きれいに花を咲かせるコツ

毎年きれいに花を咲かせるコツ

母の日のシンボルでもあるカーネーションは、春~初夏にかけて咲く花のイメージがありますが、開花時期は春だけではありません。10~11月頃の秋にも開花します。ここでは毎年きれいに春と秋に花を咲かせるためのコツを2点紹介します。

咲き終わったら切り戻しをする

咲き終わった花や茎は切り戻しをして、必要なところに養分が回るようにしましょう。また春に花が咲き終えた頃に、すべての茎を半分ほどの高さに切り戻します。混みあったところは、茎を枝元から切り風通しをよくして多湿にならないようにしましょう。

カーネーションは長雨や真夏の高温が苦手です。梅雨に入る頃までに切り戻しを済ませておけば、上手に夏を越して秋にも花を咲かせてくれます。

定期的に植え替えをする

鉢植えのカーネーションは、根詰まりを起こしやすいため2~3年に1回ほどの植え替えが必要です。3~5月頃または9~10月頃の開花時期以外に行いましょう。

古い鉢から取り出すときには、根を傷つけないようにやさしくほぐし、腐った根を切り落としてから新しいカーネーション用の土を入れたひと回り大きな鉢に移し替えます。植え替えが終わったらたっぷりと水やりしましょう。

地植えの場合、植え替えは基本的に不要です。ただし寒冷地など冬の寒さが厳しい環境下では、冬の前に鉢に植え替えをして冬を越す方法もあります。

カーネーションを増やす2つの方法

カーネーションを増やす2つの方法

カーネーションは「押し木」と「種まき」の二つの方法で増やせます。難易度は高くありませんので、正しい手順で行えば初心者にも簡単です。短期間で増やしたい人は押し木、ゼロから育ててみたい人は種まきがおすすめです。

カーネーションを増やす二つの方法をそれぞれ詳しく解説します。

押し木

育てているカーネーションを活用したい人は、「押し木」で増やしましょう。押し木は「挿し木」とも呼ばれ、茎や枝など植物の一部を土に植えて増やす方法です。カーネーションの押し木は、以下の手順で行いましょう。

  1. 主茎から出た、若い茎を10〜15cmほど切り取る
  2. 先端部分についた数枚の葉以外は、すべて取り除く
  3. 茎の切り口を数日間水につけて十分な水分を与える
  4. 鉢に押し木用の土を入れる
  5. 土に切り口を挿す
  6. 半日陰の場所において芽が出たら、鉢植えもしくは地植えにする

押し木をしてから発芽するまでには1カ月ほどかかります。乾燥しないように鉢皿に水をためておきましょう。発芽したら水やりしてたまった鉢皿の水は捨てるようにします。

種まき

カーネーションを種から育ててみましょう。カーネーションは品種が多く、カラーや形などバリエーションが豊富な植物です。押し木では今と同じ品種しか増やせませんが、種から育てれば自分の好きな品種を選べます。種まきの時期は9月頃が最適です。種まきの方法は以下のとおりです。

  1. 育苗箱の底に軽石や鉢底石を敷き、カーネーション用の土を入れる
  2. 種が重ならないようまく
  3. 種が風で飛ばされないように、すこしだけ土をかぶせる
  4. 発芽して葉が4~5枚ほどついたら、株を育苗ポットに植え替える
  5. 生長してきたら春頃を目安に鉢に植え替える

発芽したばかりの株は、寒さに弱いので注意しましょう。発芽するまでふんわりとラップをかぶせ、冬場はビニールトンネルを使用するなど、ひと手間をかけると春には鉢植えできるまでに成長します。また鉢へ植え替えするまでは、根がしっかりと張るために月1~2回ほどの施肥も必要です。

まとめ

美しいフリル状の花びらが層になって、優雅な雰囲気を楽しめるカーネーションは、基本の育て方といくつかのポイントに注意すれば元気に毎年花を咲かすことが可能です。

カーネーションは花色や品種が豊富なので、慣れてきたら、押し木や種まきで花を増やしてみるのもおすすめです。よい香りに囲まれて過ごしたり、母の日にプレゼントしたり、さまざまな楽しみ方があります。地植えや鉢植えなど、自分のスタイルに合った方法で上手にカーネーションを育ててみましょう。

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