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トマトに追肥するタイミングとは?栄養状況の見極め方やおすすめ肥料

トマトの追肥はトマトの栄養状態を見極め、トマトの特徴に合わせた肥料を使うことが大切です。肥料を与えすぎると悪影響となってしまうので、追肥のタイミングを見極めるようにしましょう。トマトの栄養状態の見極め方や、おすすめの肥料について解説します。

トマトの栄養状態を見極めよう

トマトの栄養状態を見極めよう

トマトに肥料を与える前に、現在のトマトの栄養状態を見極めることが大切です。栄養状態が分からなければ、肥料をあげるべきかどうか判断できません。まず栄養状態を見極める方法について詳しく見ていきましょう。

正常な場合

トマトの栄養状態の判断基準は、茎の太さ、葉の巻き方、葉の色です。この3つを見れば、おおよその状態が把握できるでしょう。

正常な状態のトマトは、茎の太さは1cmほど、葉は内側に少したれ、緑色になっています。この状態であれば、通常のタイミング通りに肥料を与えて問題ありません。

この状態を維持することを意識し、変化が見られるような場合は必要に応じて肥料の量を調整しましょう。

肥料不足の場合

肥料不足の場合、葉は小さく上向きの状態になっています。葉と葉の間隔も広く、色も緑ではなく黄色に近い状態で元気が感じられません。また、茎も通常より細くなっています。

このような状態の場合は肥料と水分が不足している状態のため、追肥と水やりを行う必要があります。速効性が高い液体肥料を少し与えるのがおすすめです。

肥料不足だと思っても、一度に大量の肥料を与えるのは避けましょう。トマトは肥料を与えすぎるのもよくないため、少量ずつ与えて様子を見るようにします。

肥料過多の場合

肥料が過多の場合、茎は太く、葉に凸凹ができた状態になります。また、葉は内側に巻いたような状態で枝も太くなっており、もさっとした感じがするでしょう。

この場合は肥料が多すぎる状態です。この場合は肥料を与えるのは避け、水を少し多めに与えるようにしましょう。水を多く与えることで土の中に含まれている肥料成分を流し、バランスを調整できます。

ただし、肥料過多を調整するのは大変です。トマトは肥料を与えすぎると対処が大変なため、与えすぎには特に注意するようにします。

追肥するタイミングとは?

追肥するタイミングとは?

トマトは、追肥をするタイミングがある程度決まっています。適切なタイミングで追肥をすると、トマトがよく成長してくれます。ただし、上で紹介したように、栄養状態を確認して、状態に合わせて肥料の量を調整してください。ここでは正常にトマトが育っている場合の追肥のタイミングと量を解説します。

1度目は果実がなってから

最初に追肥を与えるのは、果実がなってからです。果実の大きさが卓球のボールくらいの大きさになったころがよいでしょう。固形肥料一握りを3株から4株に対して与えます。このとき肥料が株に直接当たらないようにしてください。

トマトの株に栄養過多のサインが出ている場合は、肥料を与える必要はありません。栄養状態を見て肥料を与えるタイミングを検討しましょう。

2度目以降「鉢植えの場合」

鉢植えでトマトを育てている場合は、液体肥料で2度目以降の追肥をしましょう。1週間から2週間に1度の頻度で、規定されている量を水で希釈し与えます。

このとき、トマトの栄養状態を見て肥料を与えるタイミングや肥料の量は調整してください。液体肥料は効果が持続しないため、定期的に肥料を与えることが大切です。いつ肥料を与えたか覚えておき、次回の追肥を忘れないようにしましょう。

2度目以降「地植えの場合」

地植えの場合、2度目の肥料は花が結実して、実が膨らみ始めた頃がタイミングの目安です。奇数番目の花が膨らみ出したら、固形肥料を与えていきます。

1平方メートルに対して、20gから30gが肥料を与える目安です。肥料を与えたら、土を少しかぶせます。肥料が株に触れると肥料やけを起こす原因になるため、避けてください。トマトの状態を見ながら、肥料の量を少しずつ調整しましょう。

状況に応じて肥料を使い分けよう

状況に応じて肥料を使い分けよう

トマトの肥料は状況に応じて使い分けることが大切です。速効性がある液体肥料と緩効性の固形肥料それぞれに特徴があります。肥料ごとの特徴や使うタイミングについて解説します。

速効性のある液体肥料

液体肥料は栄養分の吸収効率がよく、速効性が高い肥料です。そのため、トマトの栄養状態がよくないと考えられる場合に少量使うとよいでしょう。ただし、効果の持続時間は短く、すぐに効果はなくなってしまいます。

一般的な肥料の場合、チッ素、リン酸、カリウムがバランスよく含まれているものが多いです。しかし、トマトに与える肥料としては、リン酸が多く含まれていることが大切です。逆にチッ素は少ないものにします。トマト用の肥料も販売されているため、そちらを参考にしてください。

リン酸は花や実をつけるために必要な成分です。トマトは実を食べる野菜のため、特に重要な役割を果たします。

チッ素は、葉や茎、根の成長に関わる成分です。チッ素がトマトに必要ないわけではありませんが、この成分が過剰だと葉が成長しすぎてしまい、実や花がつくのに邪魔になってしまう可能性があります。

緩効性の固形肥料

固形肥料は緩効性の肥料と呼ばれ、肥料を与えてから効果が出るまでに時間がかかるタイプの肥料です。数カ月から1年単位でゆっくりと効果が現れます。効果が出るまでに時間はかかりますが、効果が切れるのも長いため、一度固形肥料を与えると効果が長持ちするでしょう。

液体肥料と同様、固形肥料の場合でも、トマトを育てるためにはチッ素が少なく、リンが多く含まれている肥料がおすすめです。

効果が出るのが遅いため、ある程度余裕を持ったスケジュールで肥料を与えるようにしましょう。肥料がトマトの株に直接触れると悪影響を与えるため、少し離した位置で与えるようにします。

トマトの追肥におすすめの肥料

トマトの追肥におすすめの肥料

トマトの追肥にどのような肥料を与えればよいか、分からない人も多いのではないでしょうか。ここでは液体肥料と有機肥料それぞれでおすすめできる肥料を紹介します。

初心者にも使いやすい 協和 ハイポニカ液体肥料 500ml(A・Bセット)

ハイポニカ液体肥料は、トマトにおすすめの液体肥料です。500mlの水に対してAとBを1mlずつ混ぜ合わせて使います。

トマトの成長段階に関係なく、常に同じ使い方で育てられるため、初心者でも扱いやすく失敗が少ない液体肥料です。

1度の使用で1mlしか使わないため、そう簡単にはなくなりません。使用期限がないため、次のシーズンでも安心して使えます。

低カリウム配合で甘みを引き出す てしまの有機肥料 追肥専用

てしまの有機肥料は追肥専用という名前の通り、追肥で使うための肥料です。

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