トマトの剪定ってどうやるの?4つの方法とタイミング、必要なワケも

2020 11/18
トマトの剪定ってどうやるの?4つの方法とタイミング、必要なワケも

トマトの収穫量や質を確保するために、剪定は重要な役割を果たします。成長段階に応じて剪定のやり方が変わるため、正しいやり方を知っておくことが大切です。剪定する4つの方法とタイミング、剪定が必要な理由も解説します。

目次

トマト栽培で剪定が必要な理由とは?

トマト栽培で剪定が必要な理由とは?

トマトの栽培をする上で、剪定は大切な作業の一つです。しかし、剪定がなぜ必要なのか、ピンとこない人もいるのではないでしょうか。

剪定は実の付き具合に大きく関わっており、病害虫の予防のためにも欠かせません。トマト栽培で剪定が必要な理由を解説します。

実の付き具合をよくする

剪定は実の付き具合をよくする効果があります。トマトはわき芽や伸び過ぎた茎などを放置すると、そちらに栄養分を使ってしまい、実に栄養が十分に届きません。

トマトの生育中に生えてくる余分な枝や育ちが悪い実を取り除くことで、必要な場所に栄養分を届けられます。

剪定を適切にしていれば、大きく実ったトマトを収穫できるようになるでしょう。実に十分な栄養が行き渡ることで、トマトの質もよくなります。

病害虫予防にも

剪定をすることで、トマト周りの風通しがよくなるため、病害虫の予防効果も期待できます。

トマトに発生しやすい害虫がトマトハモグリバエです。この害虫が発生すると、葉を食べ荒らし、トマトを枯らしてしまう可能性があります。

トマトハモグリバエは風通しが悪い環境で発生しやすいため、剪定することでこの害虫の発生を抑えられるでしょう。

剪定方法の種類と得られる効果

剪定方法の種類と得られる効果

トマトの剪定方法には、わき芽かき、摘芯、摘葉、摘果の4種類があります。それぞれにどのようなことをするのか分からない人もいるでしょう。それぞれの剪定方法や期待できる効果について解説します。

わき芽かきとは?

わき芽かきとは、茎と枝の間に生えるわき芽を取り除く作業です。わき芽を放置しているとそのまま大きくなり、トマトの実や他の葉にまわるはずの栄養分がわき芽にいってしまいます。

わき芽は成長とともにどんどん生えるため、定期的に取り除くことが大切です。1週間に1回から2回、わき芽かきを行いましょう。

わき芽を取り除くことで、トマトの成長を促せます。取り除いたわき芽は挿し木として育てることも可能です。種から育てなくても、同様の品種を簡単に増やせるため、試してみるとよいかもしれません。

摘芯とは?

摘芯とは大きくなり過ぎた茎を剪定して、長さを調整することです。成長しているなら切る必要はないのでは、と思う人もいるかもしれません。しかし、摘芯して茎の成長が止めることで、他の部分に栄養が届くようになります。

トマトの実にも栄養が届きやすくなるため、トマトが大きく育ち、収穫量を増やすためには欠かせない作業です。

摘葉とは?

葉が傷んでいる場合や、葉が多く風通しが悪くなった場合などに行うのが摘葉です。

傷んでしまった葉は光合成の効率が悪くなり、放置しておくと成長を阻害することがあります。また、病気の葉がある場合、放置していることで他の葉に病気が伝染する可能性も無視できません。

摘葉を適度に行うことで、トマトが病気になりにくくなり、自然と成長しやすくなるでしょう。

摘果とは?

摘果とは、成長が悪い実や密集した場所にある実を取り除くことです。トマトの実を取り除くのはよくないのではと思う人もいるのではないでしょうか。

確かに摘果をしなくてもトマトは育ちますが、摘果することで、取り除いたトマトの分の栄養分が他のトマトに届きます。その結果残したトマト質がよくなる効果が期待できるのです。

トマトの質にこだわり、おいしいトマトを食べたい場合は、摘果を行うとよいでしょう。

4種類の剪定方法とタイミング

4種類の剪定方法とタイミング

4種類の剪定方法は、それぞれに行うべきタイミングややり方が変わります。そのため、それぞれの正しい剪定方法を知っておくことが大切です。ここではそれぞれの剪定のやり方やタイミングについて解説します。

わき芽かきのタイミングと方法

わき芽かきはわき芽が生えた段階で行いましょう。生えたばかりのわき芽は、手で簡単に摘み取れます。

ただし、株の生長がよくない場合はわき芽から成長ホルモンが出るため、わき芽かきのタイミングを遅らせるようにしてください。

また喫煙者の場合、タバコの成分でトマトの株がモザイク病という病気になる可能性があります。そのため、喫煙者が作業する際は、作業直前の喫煙を避けたり、作業前に手をよく洗ったりすることが大切です。

ある程度まで伸びたわき芽の場合は、剪定ハサミを使い切り落としてください。このとき茎を傷つけないようにしましょう。

他の剪定方法でも共通ですが、剪定バサミから病原菌をもらうケースもあるため、剪定バサミは清潔な状態にしておきます。また、剪定した切り口から病原菌が入らないよう、晴れた日の午前中に剪定するとよいでしょう。

わき芽を挿し木に使いたい場合は、15cmほど成長したところで剪定バサミを使って切り落としましょう。挿し木が成功すれば、親株と同じ方法で育てられます。

摘心のタイミングと方法

摘芯は茎が成長し過ぎた段階で行います。目安としては花房が5段くらいまで、あるいは支柱よりも茎が高くなったころがよいでしょう。上記の高さまで伸びていない場合は剪定する必要はありません。

剪定する場合は、花房から2枚上の葉を残して切り落としてください。こうすることで花房を雨から守れます。

ただし、トマトの中には芯止まり性のトマトもあるため注意が必要です。詳しくは後で説明しますが、このトマトの場合、剪定のタイミングが早くなります。

摘葉のタイミングと方法

摘葉は、状態の悪い葉があった場合に行います。タイミングとしては6月から7月にかけてが多いです。この時期は高温多湿のため、病気や虫の被害が発生しやすくなります。

焼けたような跡がついているもの、虫に食われているもの、黄色くなったもの、カビなどがあるものは取り除く対象です。

葉が多すぎる場合も摘葉を行います。残す葉の枚数は、20枚前後が目安です。大きい葉は残しつつ、全体のバランスを見て整えてください。

摘果のタイミングと方法

摘果は一つの房についているトマトの中でも、小さいものや虫に食われてしまっているものを優先的に取り除きます。一房あたりトマトが3個から4個ほど残っているくらいを目安にしてください。大きいトマトはなるべく残すようにします。

トマトが小さいときは、生育状態や害虫に食われているかどうかが分かりにくいため、ある程度判別しやすいタイミングで行うのがおすすめです。

芯止まり性のトマトとは?

芯止まり性のトマトとは?

トマトの中には芯止まり性と呼ばれるものもあります。芯止まり性のトマトは、剪定方法がこれまで紹介したものと少し変わるため、注意が必要です。しかし、方法さえ知っていれば、剪定の手間は普通のトマトよりかかりません。

見分け方と剪定方法

芯止まり性のトマトは、いわゆる小玉、ミニトマトなどの品種で多く見られます。一定の高さから新しい芽がほとんど伸びなくなり、代わりにわき芽が多くなりやすいものを指します。

芯止まり性のトマトは、2番目に生えてくる花より上に生える枝を主に取り除きます。上の葉を一枚だけ残しておき、あとは剪定しましょう。わき芽かきと摘果は必要ありません。

そのため、芯止まり性のトマトは他のトマトよりも、家庭菜園の初心者が育てるのにおすすめです。

まとめ

トマトの剪定は、わき芽かき、摘芯、摘葉、摘果という方法で行います。剪定はトマトの病気を予防し、収穫量や品質にも関わる作業です。それぞれ行うタイミングややり方が変わるため、適切な方法で作業しましょう。

ただし、芯止まり性のトマトの場合はわき芽かきや摘果が必要ありません。トマトの剪定を適切に行い、トマトの収穫量や質を向上させましょう。

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