モンステラに肥料は必要?あげる時期やおすすめ肥料、トラブル対策も
エキゾチックな見た目が人気のモンステラは、ガーデニング初心者でも育てやすい植物です。そのままでも元気に成長してくれますが、肥料を上手に活用すれば、より生き生きと育てられます。モンステラの正しい肥料の与え方やトラブル対策をチェックしましょう。
モンステラに必要な肥料とは?
肥料には大きく分けて『緩効性肥料』と『速効性肥料』の2種類があります。それぞれ効果が異なるため、モンステラの成長に合わせて使い分けましょう。それぞれの特徴を紹介します。
効果が長持ちする「緩効性肥料」
緩効性肥料は、効果がゆっくり現れる固形タイプの肥料です。持続力も長く、1度与えると1~2カ月かけて緩やかに効果を発揮します。
固形の粒が大きいほど持続力が長いことが特徴です。中粒、小粒、粉末の順に持続力は短くなる傾向があるので、使いたいタイミングに合わせて粒の大きさを選びましょう。
緩効性肥料の中にも『化成肥料』と『有機質肥料』の2種類がありますが、モンステラのような室内で育てる観葉植物の場合は、化成肥料がおすすめです。
有機質肥料は、鶏糞や魚粉を使用しており、臭いが強く現れる傾向があります。一方、化成肥料はリン酸やカリウムといった素材で、臭いは控えめです。
すぐに効果が期待できる「速効性肥料」
『速効性肥料』は、植物に与えるとすぐに効果が現れる肥料です。水で薄めて使う液体タイプのものが主流ですが、粉状や粒状タイプの肥料もあります。
加えて『効果がなくなるまでの時間も早い』ことがポイントです。商品によって持続時間は異なりますが、7日~10日程度で効果が切れます。
そのため、植物が活動的になる『生育期』のような限られた期間に与える肥料にぴったりです。小まめに与える必要はありますが、緩効性肥料と比べると肥料による効果をコントロールしやすいといえます。
肥料をあげる時期と注意点
肥料を与えるタイミングは、モンステラの成長にダイレクトに関わります。適切な時期に与えれば、健やかに成長してくれるでしょう。
肥料を与えるベストなタイミングや、肥料を与える際の注意点について解説します。
肥料をあげる適期と頻度
モンステラに肥料を与える時期は、生育期にあたる『5~9月頃』です。大きく育つ時期に肥料を与えることで、健やかな成長を助け、効果を存分に発揮します。
植物を元気に育てるためには、緩効性肥料と速効性肥料をバランスよく与えることが大事です。効果が緩やかな緩効性肥料は、2カ月に1度の頻度で与えます。持続時間を考えると5~7月にかけて与えるとよいでしょう。
一方、効果がすぐに現れる速効性肥料は、10日に1度の頻度で与えます。緩効性肥料を与え終える、8~9月を目安に与えると効果的です。
植え付け、植え替え時の肥料
購入した苗を鉢に移すことを『植え付け』、成長した植物を大きな鉢に移すことを『植え替え』といいます。どちらも植物を健康に育てるために必要な作業です。
植え付けや植え替えてすぐのタイミングは、肥料を与えるのを控えましょう。鉢から鉢へと移す作業により、少なからず根はダメージを受けています。ここで肥料を与えると負担になってしまいかねません。
肥料を与える場合は、緩効性肥料を1~2週間程度、間隔をあけてから与えましょう。モンステラが元気に育っているようであれば、肥料を与える必要はありません。
モンステラは肥料焼けに注意
「たくさんあげれば元気に育つ」と考えて、肥料をたっぷり与えるのは誤りです。肥料を過剰に与えると『肥料焼け』を起こす恐れがあります。
肥料焼けは、土の中の栄養が高くなりすぎることで、根の水分が出てしまう状態です。結果として必要な水分や栄養が植物内で不足して、葉が黄色く変色する・枯れてしまう・根が腐るなどの症状が現れます。
どのような肥料を用いる場合でも、説明書や商品説明に記載されている容量や方法、頻度を守りましょう。仮に肥料焼けを起こした時は、肥料の使用を控え、代わりに水をたっぷり与えることで対処します。
モンステラのおすすめ肥料2選
観葉植物用の肥料にはさまざまな種類があります。「どれを使用すればよいか分からない」という人は、以下のおすすめの肥料をチェックしてみましょう。
ハイポネックス「錠剤肥料 観葉植物用」
土の上に置くだけで使える固形タイプの肥料です。速く効く成分と持続する成分をバランスよく配合しており、安定した効果が期待できます。
1粒がラムネに近いサイズで、小さな鉢でも使いやすいです。見た目もハート型でかわいらしく、インテリアも邪魔しません。
円形の缶に入っていて保管しやすい反面、子どもの目にはお菓子の入れ物に見える可能性があります。誤って口にしてしまうことがないように、保管場所には配慮しましょう。
日清ガーデンメイト「ペンタガーデン」
食器用洗剤のようなボトルに入った液体タイプの肥料です。アミノレブリン酸(ALA)を始め、鉄、マグネシウム、微量要素が配合されています。
最大の特徴は、肥料の吸収を助け、光合成を活発にすることです。電灯の光でも光合成が活発になるように作られており、モンステラの日照不足への耐性を高める効果が期待できます。
まとめ
モンステラに肥料を与えるタイミングは、5~9月の生育期です。緩効性肥料を2カ月に1度、速効性肥料を7~10日に1度の頻度で与えましょう。
肥料は与えすぎると、かえって植物の成長を妨げます。適切なタイミングに、適切な量を与えることで、元気なモンステラを育てましょう。