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モンステラとはどんな植物?特徴から育て方・増やし方も紹介!

南国情緒あふれるモンステラを「自分で育ててみたい」と考える人も多いのではないでしょうか?肥料の与え方やお手入れの仕方など、ポイントを押さえればガーデニング初心者でも簡単に育てられます。詳しい育て方を見ていきましょう。

モンステラの基礎知識

モンステラの基礎知識

大きな切れ目が入った葉が印象的なモンステラは、エキゾチックな雰囲気が人気の観葉植物です。また、南国風のイラストやモチーフに用いられることも多く、観葉植物の中でも身近な存在といえます。

しかし、モンステラがどのような植物か詳しく知らない人も多いのではないでしょうか?実際に育てる前に特徴や注意点など、基礎知識を学びましょう。

熱帯アメリカの半つる性植物

モンステラは、サトイモ科モンステラ属に分類される植物です。熱帯アメリカが原産で、主に熱帯雨林(ジャングル)の中で自生しています。

観葉植物として流通しているのは、茎や枝が上に向かって成長する立性と、ほかの樹木につるを絡めながら成長するつる性の間の性質を持つ『半つる性』です。原産地で自生するものの主流はつる性です。

成長するにつれて、葉には切り込みを入れたかのような穴があき、独特な形になることが特徴です。ちなみに、名前の由来は、ラテン語で怪物を意味する『モンストラム』で、これは特徴的な大きな葉を広げる姿が怪物のように見えた、という説が有力とされています。

モンステラの種類

一言でモンステラといっても、約25~40種類あります。日本で流通する種類の中で、一般的なものが『モンステラ・デリシオサ』です。

大きく育つことが特徴で、大きいものだと葉の直径は1m、つたは長さ10mまで成長します。存在感のある観葉植物を育てたい人にぴったりです。

小ぶりな観葉植物が欲しい人は、『モンステラ・アダンソニー』や『ヒメモンステラ』が向いています。机や棚などの上でも育てられるコンパクトなサイズですが、寒さに弱いものが多いので、管理に注意しましょう。

『マドガズラ』という、葉に窓のような穴が開いた種類もあります。種類によって大きさや特徴も異なるため、自分好みのものを見つけて育てましょう。

モンステラの花と樹液の毒性

モンステラの花は白く、実を包み込むようにして咲きます。実はとうもろこしのような細長い形状です。

観葉植物として育てられたモンステラのほとんどは、花や実を付けることはありません。花を咲かせるためには、暖かい地域で地植えで育てる必要があります。

また、モンステラの樹液には『シュウ酸カルシウム』という毒性のある物質が含まれています。肌や粘膜に触れると、かぶれや炎症を起こすため要注意です。

葉を切る時は手に樹液が付かないように、手袋や軍手を着用しましょう。加えてペットや子どもが口にしてしまうことがないように、管理する場所にも配慮が必要です。

観賞用にもプレゼントにも

観賞用にもプレゼントにも

モンステラは鑑賞用として楽しむのはもちろん、プレゼントにも向いている植物です。鑑賞用として人気の理由とあわせて、プレゼントする時に知っておきたい花言葉についてもチェックしましょう。

耐陰性と風水での効果

湿度が高く、日当たりの悪い熱帯雨林で自生するモンステラは、『耐陰性』に優れていることもポイントです。日陰でも育つ性質のことで、直射日光が当たらない環境でも健やかに育ちます。室内のインテリアとして活用するのはもちろん、浴室に設置すれば、リゾート気分を楽しめるでしょう。

さらに、東洋の風水では、モンステラは幸運と金運がアップする観葉植物として親しまれています。気持ちを穏やかにするともいわれており、リビングのように人が集まる場所に設置すれば、その空間を落ち着きのある雰囲気に変えてくれるでしょう。

花言葉はうれしい便り

モンステラの花言葉として、日本語では『うれしい便り』『壮大な計画』『深い関係』などが代表的です。

ハワイでは葉の切れ込みから光が零れる姿から『希望の光を導く』という言い伝えがあり、英語では『dedication(献身)』という意味の花言葉が付けられています。

それぞれ意味は異なりますが、どれもポジティブな意味を持つことから、モンステラはプレゼントにぴったりの植物です。特に新築祝いや開店祝い、新しい門出を迎える人のように、『これから新しいことを始める人への贈り物』として人気を集めています。

準備するもの

準備するもの

モンステラを自宅で育てる時に、どのようなものが必要なのでしょうか?事前に準備しておきたい道具や土、肥料について見ていきましょう。

鉢やハサミ

鉢は素焼き・陶器・樹脂などさまざまな素材がありますが、好きなタイプを選んでOKです。水やりの穴があいているかどうかはチェックしておきましょう。

モンステラはとても成長が早い植物ですが、鉢植えでは急激に成長することはありません。最初はモンステラの大きさに合う鉢を用意し、その後は成長に合わせて、一回り大きなサイズを用意するようにしましょう。

また、お手入れに必要な道具として、剪定用のハサミも欠かせません。カビや病気を発生させないためにも、清潔なものを使用することがポイントです。あわせて以下の道具も用意しておきましょう。

  • 霧吹き
  • じょうろ
  • スコップ
  • 手袋や軍手

肥料や土

モンステラを育てる時は『水はけのよい用土』を用意しましょう。基本的には園芸店やホームセンターで販売される『観葉植物用土』で問題ありません。

自分でブレンドする場合は、赤玉土7割に対して、腐葉土3割を目安に配合します。加えて水はけがよくなる川砂を入れるのもおすすめです。

また、モンステラは必ずしも肥料を必要としませんが、与えるとぐんぐん成長してくれます。詳しくは後述しますが、緩効性肥料と液体肥料を用意しておきましょう。

育て方と管理のポイント

育て方と管理のポイント

湿気に強く丈夫なモンステラは、室内でも育てやすい植物です。基本的な育て方と管理のポイントを確認して、元気なモンステラを育てましょう。

植え付けや植え替え

購入した苗を植えることを『植え付け』、成長した苗を大きな鉢に入れ替えることを『植え替え』といいます。植物を育てる際に必ず必要な作業です。

まず植え付けですが、購入してきた苗をポットの中から、根と根に絡んだ土(根鉢)を崩さないように取り出しましょう。鉢の中に用土を入れ、根鉢の高さよりやや深めに土を掘り、埋め戻したら完成です。

植え替えは、生育期となる『5月~9月頃』に実施します。小さいうちは年に1回、大きくなったら2~3年に1回のペースで問題ありません。

植え替え方法は、基本的に植え付けと同じです。大きく育ちすぎた場合、鉢に移す時に入りきらなくなった根や葉を切り詰めると、鉢のサイズを小さくできます。

日当たり

熱帯雨林で自生するモンステラは、太陽の強い光が苦手です。直射日光に当たると、葉焼けを起こして枯れてしまう恐れがあります。また、耐陰性のあるモンステラですが、あまりにも日が当たらない環境で育てると、成長に影響を及ぼす可能性もあるのです。

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