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チューリップの増やし方は?球根を増やす方法やコツを詳しく解説

チューリップを増やす場合、球根を使って育てる方法が一般的です。効率よく増やしていくためには、球根の正しい育て方やコツを知っておくとよいでしょう。チューリップを球根から増やす方法やコツについて解説します。

チューリップは増やせる?

チューリップは増やせる?

チューリップを自分で増やしたい場合、球根を使う方法が一般的です。どのように増やすのか、また球根の寿命について解説します。

球根を育てれば増やすことも可能

咲いたチューリップが枯れる頃、そのまま花を放置していては、球根は育ちません。枯れた花を摘み取って、球根へ養分がわたるようにするのです。

このように球根を育てる方法が、チューリップを増やす方法としては一般的です。球根に栄養分を蓄え、球根が生長すると分球と呼ばれ、球根が二つに分かれます。

球根の小さい方を育てることで、株を増やせます。しかし、小さい球根は開花に必要な栄養が蓄えられていないため、開花させるのはかなり難しいでしょう。

しかし、開花しない球根であっても、球根を大きくすることで、翌々年には開花できる可能性があります。「花が咲かないのは避けたい」という場合は、球根を新しく買う方が確実にきれいな花を育てられるでしょう。

球根の平均寿命は2年

球根の平均寿命は平均で1〜2年といわれています。分球をすることで球根が小さくなり、必要な栄養分が確保できないためです。ただし、球根の育て方や保管方法によっては球根がしっかりと育ち、4年ほどは花を咲かせられます。

難易度は高いですが、自分でチューリップを育て、開花させるのは不可能ではありません。チューリップの花をたくさん増やしたいのであれば、挑戦してみるとよいでしょう。

球根を増やす方法

球根を増やす方法

球根を使ってチューリップを増やす場合、できるだけ元気な球根を大きく育てる必要があります。正しい手入れの仕方と、球根を増やすために必要な手順を紹介します。

花を摘み取る

チューリップを増やしたい場合は、花が咲いたときに早めに摘み取りましょう。花が咲いていると、栄養分が花の方を優先に届けてしまいます。

花を摘み取ることで、花に届くはずだった栄養分を球根に届けられます。球根が大きく育つことで翌年も開花する球根が育てやすくなるでしょう。

ポイントは「花を摘み取るときは手でねじりながら摘む」ことです。ハサミを使うと、雑菌が入り病気にかかる危険性があるため、おすすめできません。葉は光合成で必要になるため、摘み取らずに残しましょう。

摘み取った花は地面には置かず、ゴミ箱などで処分しましょう。地面に置いておくと、チューリップが病気になる可能性があります。

葉が枯れるまで水やりを続ける

球根を大きくするため、チューリップの花が枯れた後でも、葉が枯れるまでは水やりを続けます。葉がある状態であれば、水やりすることで栄養分を球根に届けられます。肥料を与えると根腐れの原因になるため、避けるのがよいでしょう。

葉が枯れてしまった後は球根が休眠期に入り、自分で栄養を届けられなくなります。このときに球根を掘り起こしてください。ここまで水やりをし続けると、大きな球根が育てられるでしょう。

球根を掘り上げて保存する

チューリップの葉まで枯れたら、球根が休眠期に入るため、掘り上げて保存しましょう。花が咲いてから2カ月ほどが掘り起こす時期の目安です。チューリップは湿度に弱いため、土に埋めた状態にしておくと、高い確率で腐敗してしまいます。

球根を傷つけないよう、スコップを使って優しく掘り起こしてください。このとき、枯れた茎と根っこは取り除きましょう。よい球根の条件は茶色の皮がきれいで傷がなく、大きさと重さが十分あることです。腐っているものはきれいに育たないため、この段階で取り除きましょう。

球根を掘り起こしたら、水で洗うのは避け、軍手などを使って土を取り除いてください。その後風通しのよい場所に保管し、翌年の秋ごろに植え付けます。ネットなどを使い、まとめておくと管理しやすいです。複数の品種がある場合、品種を油性ペンなどで記載しておくと、どの品種かすぐわかるでしょう。

上手に増やすコツ

上手に増やすコツ

チューリップを増やしたいのであれば、球根を少しでも大きく育てることがポイントです。球根が大きくなることで栄養分が蓄えられ、開花する確率も上がります。ここでは上手にチューリップを増やすコツを三つ紹介します。

植える時に少し間隔を開ける

チューリップの植え付けをするときは、「球根二つ分の間隔」を開けて植えてください。間隔が狭い場合、球根が大きく育ちにくくなり、翌年以降、開花する確率が下がってしまうこともあります。

目安としては球根の2〜3個分の間隔を開けましょう。深さも球根から2〜3個分です。このとき球根の向きを揃えて植えると、花の方向が揃って見た目がきれいに整います。

花の摘み取りは早めに

球根を育てたい場合は、花を早めに摘み取ることが大切です。花が咲いている期間が長いほど、球根に栄養分が届かなくなります。特に小さい球根は栄養分が少ないため、少しでも早めに摘み取りを行いましょう。

球根を育てたい場合、蕾の段階で摘み取るのがおすすめです。せっかくの花が楽しめないと思う場合は、蕾を何個か残してもよいですが、その分球根が育ちにくくなります。

小さな球根も植えてみる

球根が分球している場合でも、あまりに小さい球根は上手く開花しない可能性があります。しかし、チューリップを増やしたい場合は、小さな球根であってもチャレンジしてみるのもよいでしょう。

小さな球根であっても、育てていけば球根を大きく育てられ、翌年の開花が無理であっても、翌々年には花を咲かせられる可能性があるのです。

大きな球根であれば、肥料は必要ありませんが、小さな球根の場合は栄養分が十分ではないため、肥料を与えると大きく育ちやすくなります。ただし、与えすぎると根腐れするため、与えすぎは禁物です。小さい球根の場合、細かい肥料の加減が難しいですが、過剰な肥料は与えないようにしましょう。

種から増やすことは可能?

種から増やすことは可能?

チューリップは球根から増やす方法が一般的で、種で増やす方法はあまり行われません。種から増やすことはできますが、時間もかかり、育てる難易度が高いためです。種から育てるのが難しい理由と、育てる場合の手順を解説します。

理論上は可能だが難しい

チューリップを種で育てることは、花が咲き終わり、枯れる段階で子房を残しておけば、「理論上は可能」です。それでも難しいのは、残した子房が上手く種にならないケースが多いためで、また採取から5~6年の時間もかかり、あまり効率的ともいえません。

また種がついた場合でも、元々の種の性質と同じものを引き継げるとは限らず、どのような色や大きさの花が咲くか分かりません。そして仮に種ができても、上手く育たない可能性もあるのです。

種からチューリップを育てる手順

種からチューリップを育てる場合、球根を徐々に大きく育てていくことになります。種から育てる場合、1年目は開花せず、茎が細く小さなネギのような大きさまでしか育たないことがあります。

その株を育てると、最終的にマッチ棒の先二つ分くらいの小さな球根ができるため、それを保存しましょう。翌年も同様に育て、少しずつ球根を大きくしていくと、5〜6年後にようやく花を咲かせます。

種の場合は親のチューリップとは異なる花を咲かせることもあります。その可能性を踏まえ、おおらかな気持ちで育てましょう。

以上のように種から育てる場合は最低でも5年の年月が必要です。球根から育てる方が時間も手間もかからないため、球根で増やす方が手軽にチューリップの花を楽しめるでしょう。

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