観葉植物の肥料の種類と与え方。季節ごとの頻度や注意点は?

2020 7/15
観葉植物の肥料の種類と与え方。季節ごとの頻度や注意点は?

観葉植物を育てていると、葉に元気がないときや、健やかな成長のために植え替えるときなど、肥料が活躍する場面は多いでしょう。肥料は種類によって与え方が異なります。この記事では、観葉植物の肥料の与え方について詳しく紹介します。

目次

肥料を与えて観葉植物を元気に育てよう

比較的簡単に育てることができる観葉植物ですが、水をあげているだけでは枯れてしまったり、元気がなくなってしまったりすることがあります。そのようなことが起こらないように、観葉植物にも肥料を与える必要があるのです。

まずは、肥料の基礎知識について押さえておきましょう。

肥料はなぜ必要なの?

そもそも、なぜ肥料は必要なのでしょうか。水だけではなく肥料が必要な理由は、植物が育つ環境にあります。

植物は光合成をすることで栄養を作り出します。しかし、リビングやオフィスなど、観葉植物が育てられることの多い室内では、成長に必要な日光や温度が不足するのです。

室内では光合成ができず十分な栄養を作り出せないため、足りない栄養を土から吸収できるようにするのが肥料の役割です。

生育に欠かせない3大要素

肥料には、植物が成長する際に欠かすことができない3つの要素が含まれています。

1つ目は、『P(リン)』です。リンには、花や実のつきを良くする効果があります。リンが不足してしまうと葉と根の数が減ってしまい、葉の色が徐々に悪くなってくるでしょう。

2つ目は、『N(窒素)』です。窒素には、葉や茎の成長を促す作用があります。窒素が不足してしまうと葉が小さくなり、色も薄くなってしまうのです。さらに、茎も成長を止めてしまうため、観葉植物自体が大きくなりません。

3つ目は、『K(カリウム)』です。カリウムには、株を丈夫にする効果があります。カリウムが不足してしまうと、全体的に弱々しい株になってしまうのです。

マグネシウム、カルシウム、硫黄も大切

肥料には、3大要素のほかにも『微量要素』と呼ばれるものが含まれています。それが『マグネシウム』『カルシウム』『硫黄』の3つの要素です。この微量要素は、3大要素の次に大切な要素だとされています。

『カルシウム』は、細胞と細胞を結び付ける働きがあり、植物全体を丈夫にする作用があります。『マグネシウム』は、リンを吸収するサポートをし、植物内の酵素を活性化させる作用があるのです。また、『硫黄』は、根の発達を助ける作用があります。

どれも植物の成長には欠かせない要素です。覚えておきましょう。

コーヒーの粕が肥料になる?

肥料として販売されているもの以外にも、肥料と同じような役割をする意外なものがあります。その1つが『コーヒー粕』です。

コーヒー粕は活性炭に似ています。表面に細かい隙間があり、土に混ぜると、通気性の改善や微生物の居所を作る効果があります。

プランターや鉢植えに土を用意する段階から、しっかりと土にコーヒー粕を混ぜ、十分発酵させれば、肥料として使えるのです。家庭でコーヒー粕が出たときは、処分する前に試しに肥料として使ってみてはいかがでしょうか。

有機肥料と無機肥料って何?

観葉植物の肥料には、『有機肥料』と『無機肥料』の2つのタイプがあります。有機肥料と無機肥料には、どのような違いや特徴があるのでしょうか。注意点や特徴について紹介していきます。

有機肥料の特徴

『有機肥料』とは、油かすや鶏の糞、魚や骨の粉など、天然の養分からできている肥料です。肥料を与えると土の中の微生物が肥料を分解し、その後発酵します。それを植物が吸収するため、効果があわれるまでに時間がかかるのが特徴です。

においや害虫に注意

有機肥料に使われている材料は前述したように、鳥の糞や魚の身を粉にしたものなどが基本です。そのため、肥料自体のにおいがきついケースがあります。

また、天然の養分を使っているため、その養分に害虫がついてしまうのです。そのため基本的には、室内での使用はおすすめしません

無機肥料の特徴

『無機肥料』は、化学的に合成された養分からできている肥料です。成分量が高く、速効性があるものが多い点に加え、有機肥料に比べてにおいが気にならないという特徴があります。

一般的には、3大要素を混ぜ合わせて形成した『化成肥料』と呼ばれるものが使われており、有機肥料に比べ、室内での使用に向いている扱いやすい肥料です。

肥料の種類

肥料は、土に混ぜるものと考える人が多いかもしれません。しかし、土に撒くタイプのものや液体タイプのものなど、種類はさまざまなのです。ここからは、肥料の種類について紹介していきます。

それぞれに特徴があるため、ぴったりの肥料を見つけて使用するようにしましょう。

固形肥料 錠剤、撒くタイプなど

1つ目は、『固形肥料』と呼ばれる錠剤タイプの肥料です。固形肥料は、土に撒いて使用します。規定の量を土の中に埋めたり、土の上に置いたりするだけなので、扱いやすいのが魅力です。

鉢の中の水分によって少しずつ肥料が溶け出し、約2~3カ月、あるいは、数年間効果を発揮します。与えたときから緩やかに肥料の効果があらわれ、ある程度の期間効果が持続してくれる『緩行性』の肥料です。

液体肥料 スプレー、薄めるタイプなど

『液体肥料』は、スプレータイプや水で薄めて使うタイプです。手軽で使いやすく、与えてからすぐに効果が発揮されます。しかし、水と一緒に流れ出すのも早いため、効果の持続期間は1週間程度だとされています。

スプレータイプの肥料は、葉に吹きかけるだけですぐに効果を発揮してくれる、手間のかからない肥料です。持続力は短いですが、与えるのが簡単なのが魅力でしょう。

肥料の与え方

ここまで、肥料の大まかな種類や特徴をまとめてきました。ここからは肥料の与え方について紹介します。肥料には、さまざまな与え方があり、適切なタイミングを覚えておく必要があるのです。

苗を植えるときに混ぜる元肥

『元肥(もとごえ)』とは、観葉植物だけでなく、植物全般の種を植えるときや、植え替えるときに土に混ぜ込む肥料のことを言います。元肥は、植物が成長する土台となる土に混ぜ込む肥料なので、別の言葉では『基肥(きひ)』とも言われているのです。

元肥は、植物が成長していくうえで肥料切れを防ぎ、成長を途切れさせないための大切な働きをします。3大要素を含んだ肥料を混ぜ込むことで、より効果を発揮するのです。

しかし、植物の根が肥料に直接触れてしまうと、植物に害が生じる可能性があります。元肥をするときは、混ぜ込んだ肥料の層の上に、少量の土をかぶせてから植物を植え付けてください。肥料に直接触れることがないので安心です。

生育中に与える追肥

『追肥(ついひ・おいごえ)』とは、元肥を行った後の植物に対して、追加する肥料のことを言います。追肥の目的は、成長する植物に必要な養分を適切に補うことです。

追肥には、速効性のある液体タイプの肥料や、錠剤タイプの肥料を使用するのがおすすめです。混ぜ込む手間も必要ないので楽に作業ができるでしょう。

植物の成長次第で必要な肥料の量が変わってきますので、花の色や葉の色をしっかりとチェックしてからあげる必要があります。

観葉植物ごとの肥料の選び方

ここまで肥料の与え方について紹介してきました。しかし観葉植物には、どんな肥料を与えても良いというわけではありません。観葉植物の種類やサイズによって、与える肥料は異なるのです。

肥料に含まれる3大要素(窒素・リン・硫黄)の量は、肥料によってさまざまで、この3大要素の配合量によって、肥料の選び方が変わってきます。

もともとの植物のサイズや成長具合など、植物の状態に合わせた肥料の選び方を紹介していきます。

小型の観葉植物

小型の観葉植物は、そもそもの栄養の吸収量が低いです。そのため、小型の観葉植物には、3大要素の含有量が少なく、濃度が低い肥料を選んであげるといいでしょう。

目安として、3大要素『窒素:リン:硫黄』の割合の数値が10以下になるものは、濃度が低い肥料だとされています。濃度の濃い肥料は観葉植物から元気を奪う可能性があるので、小型の観葉植物には濃度が薄めのタイプを選んでください。

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大型の観葉植物

大型の観葉植物は、小型の観賞植物に比べ栄養の吸収量が高いです。そのため、大型の観葉植物には3大要素の含有量が多く、濃度が高い肥料を選んであげるといいでしょう。

3大要素『窒素:リン:硫黄』の割合の数値が10以上になるものが、濃度が高い肥料の目安です。

小型から育てた大型の場合、いつまでも同じの濃度の肥料を与え続けてしまいがちです。栄養不足になってしまいますので、サイズに見合った濃度の肥料を与えましょう。

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人気の観葉植物に使用できる肥料

観葉植物に使用できる肥料のなかでも、特に人気を集めている肥料があります。『HYPONeX(ハイポネックス)』の肥料です。

HYPONeXの肥料には、3大要素を含有している基本的なものはもちろん、植物の成長に必要な15種類の栄養素をバランス良く配合しているものもあります。

また、においが少なく清潔なのもうれしいポイントです。玄関やベランダ、部屋の中でも安心して使用できます。

季節ごとの肥料を与える頻度

肥料は季節ごとに与え方が違うことをご存知でしたか? さまざまな種類や与え方がある肥料ですが、いつでも同じように与えれば良いわけではありません。

ここからは、季節ごとに違う肥料の与え方について紹介していきます。

春はやや間隔をあけながら

観葉植物が成長を始めるのは、春の新芽が出る頃です。この時期は成長期手前のため、観葉植物自体の養分の吸収量もまだ多くありません。

したがって、春にあげる肥料の頻度は2カ月に1回程度が目安です。土の上の置く錠剤タイプの肥料(緩効性の肥料)を追肥します。

観葉植物が成長期に入ってきたら、速効性のある肥料も与えていきましょう。水やりをするときに、2週間に1回程度のペースで、活力剤や液体タイプの肥料をあげてください。

夏や秋は回数が多め

夏は、ほとんどの観葉植物が1番成長する季節です。成長を促すよう、春に続いて追肥をしていきます。暑くなるにつれて肥料の分解も早くなりますので、引き続き水やりと一緒に2週間に1~2度程度、活力剤や液体タイプの肥料を与えると効果的です。

秋も、ゆっくり効果を発揮する肥料を追肥していきます。徐々に気温が下がり始め、観葉植物の新芽の成長が止まってきたら、土の上に置いておくタイプの肥料を取り除きましょう。

その後は、規定濃度よりもさらに半分の濃度にした液体タイプの肥料を、約2週間に1回程与え、量を減らしていきます。

冬は基本的に肥料なし

冬は休眠期と呼ばれ、観葉植物の活動が活発ではなくなるので、肥料を与えなくても大丈夫です。

しかし、暖房などで室内の温度が高い状態で、観葉植物の新芽に成長が見られた場合については注意してください。規定濃度の1/4の濃度にした液体タイプの肥料を、引き続き約2週間に1回程度与えましょう。

注意点は?

肥料には、メリットもあるのと同時に注意しなければいけないポイントがいくつかあります。

観葉植物に肥料を与える際の注意点をしっかりと確認したうえで、上手に肥料を与えながら観葉植物を育てましょう。

与えすぎない

観葉植物は、少ない栄養でも元気に成長すると言われています。したがって、『適度な量を与える』のが重要です。肥料の与えすぎは、観葉植物の命を奪うことにつながりかねません。

緩効性の肥料は2カ月に1度程度、1週間ほどで水に流されてしまう速効性の肥料は、適度に繰り返し与えることが大切です。

植物の葉が硬くなったり丸くなったりしてきたら、肥料の与えすぎが考えられます。肥料を与えるのを少し控えるようにしましょう。

肥料焼けを起こす

肥料を与えすぎてしまったときに、『肥料焼け』という症状を起こすがあります。肥料焼けとは、余分な肥料により、植物に悪影響を及ぼしてしまう状態を言うのです。

肥料焼けを起こすと、肥料に含まれる栄養分などが、根の水分を吸収する機能を傷めてしまい、成長を阻害してしまいす。また、根にはほとんど影響せずに、葉だけを傷めるケースもあるようです。

重症の場合は植物が枯れてしまうこともあるため、十分に注意をしましょう。

カビを発生させてしまう

肥料焼けのほかにも、肥料によってカビが発生してしまう場合があります。カビは、栄養分があるところを好みます。そのため、地面に置くタイプの肥料を与えすぎてしまうと、植物が吸収しきれずにカビが発生してしまうのです。

万が一カビが発生してしまった場合は、表面の土を変えたり、土をアルコール消毒したりする方法で対処しましょう。

弱っているときの肥料はNG

弱っている観葉植物を見ると肥料をあげたくなりますが、無闇に与えると、植物を傷めてしまう恐れがあります

弱っている植物は、根が傷んでいる可能性も考えられるのです。根に損傷がある植物に肥料を過剰に与えると、肥料焼けを起こす恐れがあるので注意しましょう。

弱っている植物の場合は、水不足や水のあげすぎ、根詰まりを起こしていないかなど、まず生育環境を確認します。環境を整えてから直接根に影響を与えないよう、規定量よりも薄めた液体肥料を葉にスプレーしてください。

植え替え直後も避ける

植物を植え替えた後、すぐに肥料を与えることも好ましくありません。これも、植物を植え替えると少なからず根が傷んでしまうためです。

新しい環境に植物が慣れた頃に、追肥を行います。2週間程度を目安とすると良いでしょう。

スーパーバイネなど活力剤はOK

「元気がない植物に肥料を与えてはいけないのであれば、どうやって元気な状態に戻してあげればいいのか」という問題が発生します。そんなときに活躍してくれるのが『スーパーバイネ』などの『活力剤』です。

スーパーバイネは、『キトサンオリゴ糖』という天然成分を使った活力剤のため、肥料焼けを起こす心配がありません。

天然由来の活力剤であるスーパーバイネは、根を丈夫にしたり、光合成の活発化を促して株を元気にしたりする効果があります。植物が弱ってしまったときは、天然成分でできた活力剤を試みましょう。

  • 商品名:スーパーバイネ2kg
  • 価格:3800円(税込)
  • 公式サイト:商品ページ

まとめ

自宅で簡単に育てられる観葉植物ですが、肥料を使うことでより元気な植物に育ちます。肥料にはそれぞれ特性があり、季節によっても使い分ける必要があるのです。

また、植物が弱っているときなど、肥料を与えてはいけないタイミングもあります。意外と知られていない肥料の与え方の注意点などに気をつけながら、適切な量・時期を守り、観葉植物を健やかに育てましょう。

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