初心者でも育てやすいサボテン。選び方やおすすめサボテンを紹介
サボテンといえば、育てやすい上におしゃれなインテリアにもなるため人気の高い観葉植物です。種類が豊富にあるため、どれを購入すべきか迷ってしまう人は多いのではないでしょうか。サボテンの特徴や選び方、そしておすすめのサボテンを紹介します。
サボテンは人気の観葉植物
観葉植物にはさまざまな種類がありますが、その中でもサボテンは人気の高い植物の一つです。育てやすさや見た目のかわいさ、そしてバリエーションの多さが人気の秘密といえそうです。
まずは、サボテンの特徴についてチェックしていきましょう。
原産地と特徴
サボテンの原産地は、アメリカ・メキシコ・中米などです。その種類は約2000以上といわれていますが、基本的に砂漠のような乾燥した土地やほとんど雨が降らない地域でも生きられるのが特徴です。
一般的に、サボテンといえば「過酷な環境でも育つ」というイメージを持っている人が多いでしょう。実際、サボテンは茎に水をためておける機能が備わっているため、ほかの植物が育ちにくいとされる場所でも生き延びることができます。
また、サボテンには葉がありませんが、それにもきちんとした理由があります。過酷な環境でも生き延びるため、蒸散作用のある葉ではなく、そこから進化させてトゲを持つようになったといわれているのです。
手軽さと高いインテリア性
サボテンは、ほかの観葉植物と比べて手入れなどの手間がかからないため、長期的に育てやすい植物です。そのため、初めて観葉植物を購入する人も、気軽に始めやすいのでしょう。
大きいものから小さいものまで、花が咲くタイプもあれば特徴的なトゲを持つタイプもあります。
デスクの上に置くなら小さめのかわいらしいサボテン、玄関やリビングに飾るなら大きめのシンプルなサボテン、というように置く場所のイメージに合わせて選ぶことも可能です。
サボテンは高いインテリア性を持っているため、育てるだけでなく飾る楽しみもあることから、一度サボテンの魅力を知ると、いろいろな種類を集めたくなる人は多いようです。
サボテン購入の際にチェックするポイントは?
種類豊富なサボテンの中から自分にぴったりのものを選ぶ場合、どのような点に注目するとよいのでしょうか。サボテン購入時のチェックポイントを三つ紹介します。
置く場所とサイズ
まず、置く場所に合ったサイズを選ぶことが大切です。
例えば、ダイニングテーブルの上やトイレの棚などに置きたい場合は、手のひらサイズの小さいものがおすすめです。リビングなど広々とした場所に飾る場合は、存在感のある大きなものを選んではいかがでしょうか。
狭いところにギュッと押し込むように置いたり、広い空間にポツンと置いたり、サイズを間違えるとイメージしていた雰囲気とかけ離れてしまいます。
品種や見た目も大事ですが、くれぐれもサイズには注意しましょう。
トゲの種類と花の有無
サボテンといえばトゲが付いているものが多いですが、トゲにも種類があります。大きく分けると、触るとチクリと痛そうな『鋭いタイプ』とふわっとした雰囲気のある『柔らかいタイプ』の2種類です。
サボテンならではの南国っぽさを味わいたいなら鋭いタイプ、癒しを求めるなら柔らかいタイプがおすすめです。
サボテン初心者の場合は、トゲが刺さる心配がなく手入れしやすい柔らかいタイプがよいのではないでしょうか。
さらに、サボテンには花を咲かせる品種があるため、トゲの種類だけでなく花の有無もチェックしましょう。ピンクや黄色など鮮やかなカラーが多く、開花時期は普段と違った雰囲気が楽しめます。
健康状態を確認
サボテンを選ぶときは、健康状態にも気を付けましょう。
まず、カイガラムシ・アブラムシ・ハダニなどの害虫が付いていないかをチェックします。一見小さなゴミのようですが、実は害虫というケースもあるため注意が必要です。
ほかの植物と比べて強いとはいえ、最初から害虫が付いているサボテンを選んでしまうと、そのあと被害が拡大して枯れてしまう場合もあります。
さらに、「表面がふっくらとして張りがあるか?」「形が歪んでいないか?」「緑色が濃いか?」という点も確認しましょう。張りや色をチェックして、元気そうなサボテンを選ぶことが大切です。
サボテンの育て方とお手入れ方法
比較的育てやすいサボテンですが、環境や水やりなど基本的な育て方は把握しておく必要があります。まずは、サボテンに適した栽培環境からチェックしていきましょう。
栽培環境
サボテンは、明るく風通しのよい場所を好みます。レースカーテン越しに日光が当たる窓辺などに置くと元気に育つでしょう。
ただし、品種によって耐えられる暑さや寒さは異なるため、あらかじめ確認することが大切です。
注意したいのは、雨や寒さです。サボテンは雨にあたると腐ったり、寒さによって弱ったりする可能性があります。基本的にどのような環境下でも生きられる強い植物ではありますが、ベランダなど室外に置く場合は気を付けましょう。
また、真夏の直射日光にも注意が必要です。品種によっては日焼けを起こすことがあるため、5~9月ごろは置き場所を変えるなど対策をとりましょう。
水やり方法
サボテンは乾燥に強い植物なので、こまめに水やりする必要はありません。基本的には、土の表面が完全に乾いてから水やりするとよいでしょう。
季節ごとの目安として、生育期である4・5・6・9・10月は土の表面が乾いた翌日にたっぷり水をあげます。生育が緩やかになる7・8月は乾いてから3日後、生育が止まる3・11月は2週間に1回程度で十分です。
それ以外の月は、3~4週間に1回程度を目安に水をあげましょう。水をあげすぎると根腐れの原因になるため、あまり神経質になりすぎないことが大切です。
肥料の与え方
一般的に植物を育てるとき肥料は欠かせませんが、サボテンは必ずしも必要としません。肥料を与えなくても元気に育つ場合がほとんどです。
ただし、「サボテンをもっと大きくしたい」「花を咲かせたい」という場合は、肥料を与えることをおすすめします。生育期である春と秋に、回数を分けて少量ずつ与えましょう。
水やりと同様に、肥料も与えすぎると根腐れにつながるため注意が必要です。