おすすめのバジルの種類を三つ紹介。特徴や育て方のポイントも解説

2020 11/18
おすすめのバジルの種類を三つ紹介。特徴や育て方のポイントも解説

バジルは種類が豊富なハーブです。葉の形や色・香りなどに違いがあるため、利用したいシーンに合わせてぴったりの種類を選びましょう。ハーブ栽培初心者でも挑戦しやすいのも特徴といえます。代表的な品種と育て方のポイントを見ていきましょう。

目次

バジルの基礎知識

バジルの基礎知識

シソ科の仲間であるバジルは、熱帯アジアやアフリカなど広い地域に分布しています。日本でも栽培可能で、和名では『めぼうき』と呼ばれる植物です。

イタリアやフランスでは料理に欠かせないハーブとされていますし、タイ料理に使われる品種もあります。世界中で利用されているバジルには、どのような特徴があるのでしょうか?

特徴は「香り」

バジルの特徴としてまず挙げられるのは香りです。ジェノベーゼソースにたっぷり使われているため、イタリア料理の香りをイメージする人も多いのではないでしょうか。

同じシソ科でも大葉とは異なり、爽やかさの中に甘みも感じられる香りで、ほのかな苦味があるのも特徴です。

この特徴的な香りには『リナロール』という成分が含まれていることが判明しています。心を落ち着け、リラックスしたいときにぴったりの香りです。

また、種類によっては、柑橘類やスパイスのような香りがするバジルもあります。

原産地はインド

イタリア料理に使われることが多いハーブのため、イタリア原産というイメージがあるかもしれません。しかし、実際のバジルの原産地は『インド』です。

ヨーロッパに伝えられたのは、アレキサンダー大王が持ち帰ったから、という説があります。その後、16世紀ごろにはイギリスに、17世紀ごろにはアメリカに伝わったそうです。

また、日本には江戸時代に漢方薬の一種としてやってきました。

使われていたのは、葉ではなく種です。種が水を吸水したときのゼリーが、目の中に入ったゴミを取る目薬として利用されていました。和名でめぼうきと呼ばれる理由です。

実はとっても種類が多い?

ピザやパスタに飾り付けられているバジルだけが、バジルの種類ではありません。シソ科の植物は他の品種と交雑しやすいという特徴を持っているため、バジルの種類は『150以上』もあるのです。

栽培がしやすいハーブのため、その分変種も登場しやすいといえます。葉が小さいタイプや紫色のタイプなど見た目が違うものや、香りの種類・強さが違うものなど、さまざまです。

代表的な種類と特徴

代表的な種類と特徴

さまざまな種類があるバジルですが、中でも代表的な品種を紹介します。それぞれどのような特徴があるのか見ていきましょう。

スイートバジル

最もよく知られていて、食用に用いられることも多いのが『スイートバジル』です。単にバジルというときには、ほとんどの場合、スイートバジルを意味しています。タイではホーラパーと呼ばれることもあります。

爽やかで甘みを感じさせる香りが、イタリアンといったヨーロッパの料理に合います。寒さに弱いため冬には枯れてしまいますが、丈夫で栽培しやすいため、初めて育てるハーブにもぴったりです。

ブッシュバジル

スイートバジルの変種で、全体的にコンパクトな作りをしているのが『ブッシュバジル』です。葉の大きさも草丈もこぢんまりしています。

枝分かれしやすく、こんもりと茂る見た目のかわいらしさから、ガーデニングのアクセントとしても人気です。省スペースで育てやすい点も魅力といえます。

小さな見た目ですが香りは強く、ハーブティーやスパイスとして利用されることが多い種類です。

紫バジル

紫バジルは、その名のとおり紫色の葉をしているバジルです。シソに青ジソと赤ジソがあるように、バジルにも緑だけでなく紫色をした種類があります。

アメリカで作られた『ダークオパールバジル』は、茎や葉が全体的に赤紫色をしているバジルです。花は淡いピンクで、香りはスイートバジルに似た優しい香りをしています。

『パープルラッフルバジル』は、紫バジルの中で最も濃い紫色の品種です。大きな葉は周囲が波打ち、花は穂のような形のピンクをしています。

インパクトのある鮮やかな色で、サラダのアクセントにもぴったりで、ベビーリーフとしても利用できます。

アジアでよく使われる種類と特徴

アジアでよく使われる種類と特徴

イタリア料理のイメージが強いバジルですが、アジアでもよく使われるハーブです。スイートバジルの香りとは異なる、エスニックな雰囲気の香りが特徴的なバジルの種類を紹介します。

レモンバジル

シトラスバジルやメンラックと呼ばれることもある『レモンバジル』は、タイ料理によく使われる種類です。サラダやスープの薬味として、人気があります。

小さい葉は、スイートバジルのような味わいがした後、爽やかな柑橘系の香りが広がるのが特徴です。魚料理や鶏料理にプラスすることで、柑橘系の爽やかな風味がプラスされます。

ホーリーバジル

『ホーリーバジル』はタイではガパオと呼ばれます。人気のタイ料理ガパオライスは、ホーリーバジルを刻んで入れることから、ガパオライスという名前なのです。

縁がギザギザした葉は、果物とお香のような強い香りが特徴といえます。インドの伝統的な医学であるアーユルヴェーダでは、ホーリーバジルを不老不死の霊薬として使用してきたという一説もあります。

また、インドのヒンドゥー教では、寺院や家の周りに、神様へのささげものにするためのホーリーバジルが植えられていたそうです。そのため、神聖な植物とされています。

古くからアジアで親しまれてきたバジルの種類です。

タイバジル

タイではホーラパーという名前で親しまれている『タイバジル』は、グリーンカレーを始めとするタイカレーに欠かせないハーブです。クローブやアニスのような甘さとすっきり感のある香りがします。

ホーリーバジルとよく似た見た目の葉ですが、光沢があるのが特徴です。また、茎と花は紫色をしています。

育てるのにおすすめの種類三つ

育てるのにおすすめの種類三つ

紹介したバジルの種類の中から、自宅で栽培するのにぴったりの3種類を紹介します。使い勝手がよく、見た目もかわいらしいバジルを育て、日々の料理や寄せ植えのアクセントに役立てましょう。

料理に使うなら スイートバジル

最初は、バジルの代表である『スイートバジル』が向いています。パスタやピザはもちろん、焼き肉や焼き魚の仕上げに使うのもおすすめです。料理の仕上げに生の葉をちぎって加えるだけで、香り高く仕上がります。

他にも、トマトとの組み合わせがよいことで有名です。トマトを使った料理にはもちろん、トマトと同じ鉢に植えることで、病害虫を防いだり成長を助けたりするコンパニオンプランツ(共存作物)としても役立ちます。

肥料を吸収しやすくよく育つため、大きく育ち過ぎて倒れないよう注意しましょう。

寄せ植えのアクセントにも ブッシュバジル

『ブッシュバジル』は、草丈15~20cmほどの小さくかわいらしいバジルです。こんもり丸く成長する姿が、プランターで寄せ植えするときにアクセントになります。

葉の大きさはスイートバジルの1/10~1/5ほどです。小さなサイズを生かし、サラダ・パスタ・ピザなどの飾りにそのまま散らすのが向いています。サンドイッチにプラスしても、味が引き締まりおすすめです。

また、枝を4~5cmカットし、柑橘系のジュースに飾ると、バジルの爽やかな香りとおしゃれな見た目を楽しめます。

料理にも観賞用にも パープルラッフルバジル

プランターに1株植わっているだけで印象的な雰囲気を作れる『パープルラッフルバジル』は、深い紫色が鑑賞用にも美しいバジルです。

葉の縁が波打ち、ギザギザ切れ込みがある様子も、寄せ植えにアクセントを加えます。見た目のよさだけでなく、食べやすい味わいや香りも魅力です。

スイートバジルのように、甘く爽やかな香りのため、料理やハーブティーにも向いています。オイルや酢に漬けて色を楽しみながら料理に生かすことも可能です。

上手な育て方のポイント

上手な育て方のポイント

バジルを上手に育てるためには、ポイントを押さえて栽培することが大切です。環境を整え適切な水やりをすることで、順調にバジルを育てられます。

好む環境を整えよう

まずはバジルが育ちやすい環境を整えましょう。日当たりと風通しのよい場所が向いています。ただし、直射日光に強く当たり過ぎると、葉が焼けることがあるため注意しましょう。

枯れることもあるため、明るい半日陰に置くと管理しやすくなります。バジルは、暖かい気候で育ちやすく、発芽するには気温20度以上であることが条件です。

そのため、気温が下がることもある4~5月の夜には、室内に入れて育てます。寒さに合うと、葉が黒っぽく変色することもあるため注意が必要です。

バジルには有機質たっぷりで、中性から弱アルカリ性の土が向いています。市販のハーブ培養土や、赤玉土小粒:腐葉土=7:3に苦土石灰を少量混ぜたものが向いています。

水やりのタイミング

水やりの仕方も重要なポイントです。鉢植えの場合には、土が乾いたら鉢底から水が出るくらいたっぷり水やりをします。土が湿っている場合、水やりをする必要はありません。

気温が上がり切る前の午前中が、水やりをするベストタイミングです。

春から初夏にかけては、種まきに向いています。その後の水やりで注意すべきなのは、土を乾燥させないことと、種が流れないよう静かに水やりすることです。

また、梅雨時には土がはねて株元が傷むため、マルチングや室内での管理が向いています。生育期である夏はバジルが水をよく吸収するため、水切れを起こしていないか、小まめなチェックが大切です。

まとめ

バジルは種類が多く、約150以上もの品種があります。中でも代表的なのがスイートバジルです。爽やかさと甘さを感じさせる香りが、イタリア料理やフランス料理によく合います。

他にも、ブッシュバジル・紫バジル・レモンバジル・ホーリーバジル・タイバジルといった種類が代表的です。

それぞれ異なる香りや見た目をしているため、利用したい料理や、鉢植えの雰囲気に合わせて選びましょう。

初心者でも比較的育てやすいハーブですが、ポイントを押さえて栽培すると、元気に育てられます。環境を整え、季節に合った水やりの仕方を意識することで、上手にバジルを育てましょう。

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