バジルの育て方と収穫のコツを徹底解説!おすすめ商品、レシピも
バジルはガーデニング初心者におすすめの植物です。育てたり部屋に飾ったりするだけでなく、食べるのも楽しみ方の一つです。食用可能な分、他の植物に比べてお得といえます。育て方・収穫のコツ・レシピを知り、栽培から調理までバジルを堪能しましょう。
バジルについて知ろう
名前を聞いたり食べたりと、バジルは比較的身近なハーブの一つです。しかし、名前の由来や種類、旬の時期などの詳しいことをあまり知らない人も多いのではないでしょうか。自宅で栽培を始める前に、バジルの基本情報を押さえておきましょう。
ギリシャ語の「王様」が由来
バジルはシソ科・メボウキ属の植物です。メボウキはバジルの和名で、英語では『basil』と表記されます。バジリコ(basilico)はバジルのイタリア語表記のため、両者に違いはありません。
ギリシャ語で『王様』を意味する『バジレウス(basileus)』に、バジルの名は由来するといわれています。高貴な香りがすることから、王様のような高貴な草として名づけられたという説もあります。
バジルの原産地はインドです。高温多湿な環境に強く、日本での栽培にも適しています。ガーデニング初心者でも育てやすいハーブの一つといえるでしょう。
150種類以上あり、食用ハーブとしても人気
一言でバジルといっても、150種類以上があります。バジルは食用ハーブとしても人気で、多くの種類は食用可能です。一般的によく目にするのは『スイートバジル』です。他にも、シナモンバジル・ライムバジル・ブッシュバジルなどの品種があります。
バジルの葉は緑色だけではありません。紫色や黒色などの葉を付けるバジルの品種もあります。カラーリーフとして、部屋のインテリアや庭の植物たちのアクセントにも緑色以外の葉の品種はぴったりです。
バジルに含まれる栄養成分
ビタミン類や各種ミネラルなど、さまざまな栄養成分がバジルには含まれています。そのうち一つに、『β-カロテン(ベータカロテン)』があります。β-カロテンには抗酸化作用があり、アンチエイジングやがん予防を期待可能です。
β-カロテン同様、バジルに豊富に含まれるのが『ビタミンK』です。血液の凝固を促して止血しやすくするほか、骨形成を促したり動脈の石灰化を抑えたりします。骨を丈夫にする効果もあるため、骨粗鬆症の予防を期待できるでしょう。
マグネシウム・カルシウム・カリウムなどのミネラルも、バジルに含まれる栄養成分です。これらのミネラルには、体内の塩分や水分の量を調整したり、骨や歯を強くしたりする効果があります。
7月から9月が旬
種類によって旬の時期が異なります。ほとんどのバジルの旬は、7~9月頃です。旬の時期に大きく育ったバジルを収穫するのであれば、4~6月頃には育て始めるとよいでしょう。
種から育てる場合、20度以上の暖かさがないとバジルは発芽しません。住んでいる地域によっても異なりますが、関東地方や中部地方を例にあげるなら、4月下旬からゴールデンウィーク明け頃に種まきするのがおすすめです。
実際にバジルを購入してみよう
園芸や花の専門店やホームセンター、インターネット通販などでバジルを購入できます。バジルは種からでも苗からでも購入できるため、どれを買えばよいか悩む人もいるでしょう。それぞれの特徴を知り、自宅で育てやすいものを購入しましょう。
種で購入
多くの株を育てられる可能性があるため、種でバジルを購入するのはコストパフォーマンスが高いといえるでしょう。発芽しないリスクもありますが、種で購入すると発芽前の状態から成長を見守れます。種からの栽培は、より愛着がわきやすい栽培方法です。
種から育てる場合、2通りの栽培方法があります。自宅の庭に直接種をまくか、育苗ポットで最初は育ててあとからプランターに植え替えるかの二つです。
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ポット苗で購入
すでに発芽した状態の苗を購入する方法もあります。まいた種が発芽しないリスクを回避できるため、ガーデニング初心者におすすめです。商品によっては、収穫まで植え替え不要の大きめで硬質のポットが付属します。
特に地植えでのバジル栽培を検討している人は、ゴールデンウィーク頃まで苗の購入を待つのがよいです。もしゴールデンウィークまでに苗を購入した場合は、冷える夜間は室内にしまいましょう。
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水耕栽培キットもある
水耕栽培でもバジルを育てられます。水耕栽培とは、土を使わず水と液体肥料だけで植物を育てる栽培方法です。
土を使わないため悪天候などで屋内にしまっても土で汚す心配がなく、虫が付きにくくなっています。ペットボトルを鉢代わりに使えるため、身近なもので始められるのも水耕栽培のメリットです。
水耕栽培向けの商品には、バジルを育てる容器や種、肥料などが一つになった水耕栽培キットもあります。手軽に育てられるため、水耕栽培もガーデニング初心者におすすめといえるでしょう。
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バジルを育てる準備
種や苗を購入する前に、バジルを育てる準備が必要です。土や肥料、置き場所などの環境を整えるだけでなく、よいバジルの選び方を知ることで、健康的でおいしいバジルの収穫につながるでしょう。
バジルの選び方
苗からバジルを栽培する場合、元気なバジルを選ぶことが重要です。インターネット通販ではなく店舗で苗を購入する場合は、自分で苗を選ぶ必要があります。
健康的なバジルを選ぶポイントは、茎・葉・根の3カ所です。茎をチェックするときは、節が詰まっていて太さがあるかどうかを確認しましょう。
葉と根は色を確認します。鮮やかな色の葉と、健康的で白い根が確認できればよいでしょう。苗の状態がよくないと、葉が黄色くなっていたり、根が茶色くなって腐っていたりする場合があります。
置き場所などの環境
置き場所などの環境は、元気にバジルを育てるためには無視できないポイントです。日当たり・風通しともに良好な場所で育てましょう。
大きく育つためにも、バジルには暑さが必要です。直射日光を苦手とする植物もありますが、葉焼けしない程度なら直射日光に当てても構いません。
日本より温暖な地域が原産地のバジルは、寒さに弱いです。日本の冬の気候には耐えられません。本来バジルは複数年にわたって生息する多年草ですが、日本では秋には枯れてしまいます。このことから、日本では一年草としてバジルを扱うのが一般的です。
土や肥料
バジルを栽培する土は、有機質に富んでいて保水力の高いものがおすすめです。地植えの場合、保湿性に長けた培養土を庭の土に加えて耕しましょう。鉢植えの場合、有機栽培用またはハーブ用の土が適しています。