バジルの育て方と収穫のコツを徹底解説!おすすめ商品、レシピも

2020 11/18
バジルの育て方と収穫のコツを徹底解説!おすすめ商品、レシピも

バジルはガーデニング初心者におすすめの植物です。育てたり部屋に飾ったりするだけでなく、食べるのも楽しみ方の一つです。食用可能な分、他の植物に比べてお得といえます。育て方・収穫のコツ・レシピを知り、栽培から調理までバジルを堪能しましょう。

目次

バジルについて知ろう

バジルについて知ろう

名前を聞いたり食べたりと、バジルは比較的身近なハーブの一つです。しかし、名前の由来や種類、旬の時期などの詳しいことをあまり知らない人も多いのではないでしょうか。自宅で栽培を始める前に、バジルの基本情報を押さえておきましょう。

ギリシャ語の「王様」が由来

バジルはシソ科・メボウキ属の植物です。メボウキはバジルの和名で、英語では『basil』と表記されます。バジリコ(basilico)はバジルのイタリア語表記のため、両者に違いはありません。

ギリシャ語で『王様』を意味する『バジレウス(basileus)』に、バジルの名は由来するといわれています。高貴な香りがすることから、王様のような高貴な草として名づけられたという説もあります。

バジルの原産地はインドです。高温多湿な環境に強く、日本での栽培にも適しています。ガーデニング初心者でも育てやすいハーブの一つといえるでしょう。

150種類以上あり、食用ハーブとしても人気

一言でバジルといっても、150種類以上があります。バジルは食用ハーブとしても人気で、多くの種類は食用可能です。一般的によく目にするのは『スイートバジル』です。他にも、シナモンバジル・ライムバジル・ブッシュバジルなどの品種があります。

バジルの葉は緑色だけではありません。紫色や黒色などの葉を付けるバジルの品種もあります。カラーリーフとして、部屋のインテリアや庭の植物たちのアクセントにも緑色以外の葉の品種はぴったりです。

バジルに含まれる栄養成分

ビタミン類や各種ミネラルなど、さまざまな栄養成分がバジルには含まれています。そのうち一つに、『β-カロテン(ベータカロテン)』があります。β-カロテンには抗酸化作用があり、アンチエイジングやがん予防を期待可能です。

β-カロテン同様、バジルに豊富に含まれるのが『ビタミンK』です。血液の凝固を促して止血しやすくするほか、骨形成を促したり動脈の石灰化を抑えたりします。骨を丈夫にする効果もあるため、骨粗鬆症の予防を期待できるでしょう。

マグネシウム・カルシウム・カリウムなどのミネラルも、バジルに含まれる栄養成分です。これらのミネラルには、体内の塩分や水分の量を調整したり、骨や歯を強くしたりする効果があります。

7月から9月が旬

種類によって旬の時期が異なります。ほとんどのバジルの旬は、7~9月頃です。旬の時期に大きく育ったバジルを収穫するのであれば、4~6月頃には育て始めるとよいでしょう。

種から育てる場合、20度以上の暖かさがないとバジルは発芽しません。住んでいる地域によっても異なりますが、関東地方や中部地方を例にあげるなら、4月下旬からゴールデンウィーク明け頃に種まきするのがおすすめです。

実際にバジルを購入してみよう

実際にバジルを購入してみよう

園芸や花の専門店やホームセンター、インターネット通販などでバジルを購入できます。バジルは種からでも苗からでも購入できるため、どれを買えばよいか悩む人もいるでしょう。それぞれの特徴を知り、自宅で育てやすいものを購入しましょう。

種で購入

多くの株を育てられる可能性があるため、種でバジルを購入するのはコストパフォーマンスが高いといえるでしょう。発芽しないリスクもありますが、種で購入すると発芽前の状態から成長を見守れます。種からの栽培は、より愛着がわきやすい栽培方法です。

種から育てる場合、2通りの栽培方法があります。自宅の庭に直接種をまくか、育苗ポットで最初は育ててあとからプランターに植え替えるかの二つです。

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ポット苗で購入

すでに発芽した状態の苗を購入する方法もあります。まいた種が発芽しないリスクを回避できるため、ガーデニング初心者におすすめです。商品によっては、収穫まで植え替え不要の大きめで硬質のポットが付属します。

特に地植えでのバジル栽培を検討している人は、ゴールデンウィーク頃まで苗の購入を待つのがよいです。もしゴールデンウィークまでに苗を購入した場合は、冷える夜間は室内にしまいましょう。

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水耕栽培キットもある

水耕栽培でもバジルを育てられます。水耕栽培とは、土を使わず水と液体肥料だけで植物を育てる栽培方法です。

土を使わないため悪天候などで屋内にしまっても土で汚す心配がなく、虫が付きにくくなっています。ペットボトルを鉢代わりに使えるため、身近なもので始められるのも水耕栽培のメリットです。

水耕栽培向けの商品には、バジルを育てる容器や種、肥料などが一つになった水耕栽培キットもあります。手軽に育てられるため、水耕栽培もガーデニング初心者におすすめといえるでしょう。

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バジルを育てる準備

バジルを育てる準備

種や苗を購入する前に、バジルを育てる準備が必要です。土や肥料、置き場所などの環境を整えるだけでなく、よいバジルの選び方を知ることで、健康的でおいしいバジルの収穫につながるでしょう。

バジルの選び方

苗からバジルを栽培する場合、元気なバジルを選ぶことが重要です。インターネット通販ではなく店舗で苗を購入する場合は、自分で苗を選ぶ必要があります。

健康的なバジルを選ぶポイントは、茎・葉・根の3カ所です。茎をチェックするときは、節が詰まっていて太さがあるかどうかを確認しましょう。

葉と根は色を確認します。鮮やかな色の葉と、健康的で白い根が確認できればよいでしょう。苗の状態がよくないと、葉が黄色くなっていたり、根が茶色くなって腐っていたりする場合があります。

置き場所などの環境

置き場所などの環境は、元気にバジルを育てるためには無視できないポイントです。日当たり・風通しともに良好な場所で育てましょう。

大きく育つためにも、バジルには暑さが必要です。直射日光を苦手とする植物もありますが、葉焼けしない程度なら直射日光に当てても構いません。

日本より温暖な地域が原産地のバジルは、寒さに弱いです。日本の冬の気候には耐えられません。本来バジルは複数年にわたって生息する多年草ですが、日本では秋には枯れてしまいます。このことから、日本では一年草としてバジルを扱うのが一般的です。

土や肥料

バジルを栽培する土は、有機質に富んでいて保水力の高いものがおすすめです。地植えの場合、保湿性に長けた培養土を庭の土に加えて耕しましょう。鉢植えの場合、有機栽培用またはハーブ用の土が適しています。

食用にバジルを栽培するなら、化学肥料より有機肥料がよいでしょう。緩効性肥料を植え付け時に与えたあとは、5~9月頃にかけてハーブ用の肥料を与えます。このときの頻度や量はパッケージの記載通りで構いません。

成長の早いバジルの栽培は、肥料切れに注意が必要です。肥料切れを起こすと、葉が変色したり落ちたりしてしまいます。ただし、肥料切れを恐れて過剰に肥料を与えると、バジルの豊かな香りが損なわれる恐れもあります。

バジルの育て方

バジルの育て方

栽培する環境が整ったら、早速育ててみましょう。バジルの育て方を押さえるのが、ガーデニング初心者でもうまく育てるコツです。

種まきや植え付け

バジルの発芽や生育には、20度以上の温度が必要とされています。種まきも植え付けも、暖かさの安定する5月以降がよいでしょう。

種をまく場合、最初から地面に植えるか、苗になるまでポットで育ててから植え替える方法があります。どちらの方法にせよ、種同士の間隔は約2cm以上開けて重ならないようにまき、たっぷり水分を与えましょう。数枚の葉が出たら間引くとよいです。

植え付けの場合、根と根に絡んだ土(根鉢)を崩さないよう気を付けながら苗を取り出しましょう。根鉢の高さより少し深めに土を掘って用土を埋め戻します。用土に肥料を含まない場合は、緩効性肥料を与えて水をたくさん与えます。

水やりはたっぷり

バジルは乾燥に弱く、水を好む植物です。たっぷり水を与え、水切れを起こさないよう注意しましょう。土の表面が乾いてきたタイミングで水を与えます。鉢植えの場合、鉢底から水が流れるくらいの量が目安です。

水やりの時間帯は、涼しい朝のうちが適しています。特に鉢植えの場合、真夏は水切れを起こしやすいです。バジルがぐったりしているときは、気温の下がる時間帯にもう一度水やりをするとよいでしょう。

地植えの場合、バークチップや腐葉土を地表面に敷いてマルチングするのがおすすめです。マルチングすると、乾燥だけでなく病害虫の予防にもつながります。

害虫とその対策

バジルにつきやすい害虫は、『ベニフキノメイガ』『ヨトウムシ(夜盗虫)』『ハダニ』などです。高温多湿に強いベニフキノメイガの幼虫は、成長期のバジルを食害する害虫として知られています。

ベニフキノメイガの成虫とヨトウムシは、バジルの葉に産卵します。3~10月頃に発生するハダニは、葉を白く弱らせ、枯らせる恐れがあるため注意が必要です。

食用としてバジルを楽しむなら、殺虫剤を使わないオーガニックな対策がよいでしょう。防虫ネットで物理的に害虫をしのいだり、こまめに収穫して風通しをよくしたりするのがおすすめです。

トウガラシ・ニンニク・レモンなどの汁を使ったスプレーなら、食用のバジルにも安心して使用できます。

収穫時のポイントをチェック

収穫時のポイントをチェック

栽培だけでなく、収穫にもいくつかのコツがあります。収穫時のポイントをチェックし、より大きくておいしいバジルを育てましょう。

収穫の目安と摘芯

収穫量を増やすには、『摘芯(てきしん)』と呼ばれる作業をしましょう。『芯止め』や『ピンチ』と呼ばれることもあります。摘芯とは、茎の先端をカットすることです。これによって、脇芽の成長を促進させます。

バジルの収穫時期は、7~10月頃です。大きく育った葉から順次収穫すると、その間に小さい葉や芽が育つため、収穫サイクルを短くできるでしょう。収穫時期に約3~4回摘芯を繰り返すと、バジルの収穫量を増やせます。

バジルがつぼみを付けるのは、6~8月頃です。つぼみを見つけたら、花を咲かせる前に摘芯しましょう。つぼみが開花すると花に栄養を持っていかれるため、葉が硬くなってしまいます。

摘芯や切り戻しの手順

バジルの栽培には、摘芯以外にも『切り戻し』と呼ばれる作業があります。伸びすぎた枝や茎を切り落とし、成長を促すのが切り戻しです。切り戻しは剪定(せんてい)の一種で、株全体の形を整える意味合いを含む点が摘芯との違いです。

摘芯のタイミングは、茎が約20~30cmに育った頃です。地面から少し上の部分を園芸用ハサミで切るか、手で摘み取りましょう。地面から2~3節目辺りがカット位置の目安です。

切り戻しのタイミングは、開花前の時期です。7月上旬頃が目安といえるでしょう。茎や葉を全体的に切り落とし、約1/3~半分に葉のボリュームを減らします。重なった葉の間が蒸れやすい季節のため、害虫対策としても有効です。

挿し木での増やし方

バジルを増やす方法に『挿し木(さしき)』があります。株を増やす他に、翌年栽培する株を得るためにも挿し木は有効です。

元気な葉を約4~5枚付けた茎をカットし、地面に埋まる位置に付いた葉を取り除きます。蒸散を防ぐため、大きな葉は半分に切りましょう。

約1時間水あげしたあと、切り口に発根促進剤を塗った挿し木を湿らせた土に挿します。土を被せれば完成です。水耕栽培の場合、水揚げのあとは水を入れた容器に挿し木を入れましょう。

挿し木を成功させるコツは、挿し木も道具も清潔に保つことです。新しい用土や鉢を用意し、切れ味のよい清潔なハサミやナイフで切りましょう。水耕栽培の場合、水は適宜入れ替える必要があります。

バジルの保存方法

バジルの保存方法

収穫したバジルは新鮮なうちに食べましょう。とはいえ、一度に使い切るのは難しい場合も少なくありません。バジルの保存方法を押さえ、新鮮なバジルを長持ちさせながらおいしく味わいましょう。

冷蔵保存のポイント

バジルの保存方法の一つとしてあげられるのが、冷蔵保存です。冷蔵保存の場合、約1週間の保存が可能になります。

ペーパータオルを湿らせて保存容器に敷き、バジルを入れましょう。バジルの葉は繊細なため、押し込まずにやさしく入れます。端が折れた状態で保存するのも好ましくないため、ゆとりのあるサイズの保存容器を選びましょう。

バジルの上に湿らせたペーパータオルを乗せ、葉を濡らしたペーパータオルで挟みます。保存容器のフタを閉めて冷蔵庫にしまえば、保存完了です。

冷凍保存のポイント

よりバジルを長持ちさせるのであれば、冷凍保存がよいでしょう。冷凍保存の場合、約3週間保存できます。

バジルを軽く洗い、ペーパータオルでしっかり水分を拭き取りましょう。数枚を葉同士が重ならないように並べ、まとめてラップで包みます。ラップで包んだ葉を保存容器に入れ、フタをして冷凍庫に入れれば完成です。

冷蔵保存同様に、保存容器の大きさはゆとりのあるものを選びましょう。解凍せずに凍ったまま料理に使うことで、見た目や食感が劣化したり香りが逃げたりするのを防げます。

塩漬けもあり

バジルの保存方法には、塩漬けもあります。半年から1年ほど保存可能で、冷蔵・冷凍より長期間バジルを楽しめるのがメリットです。

洗った葉の水分をペーパータオルでよく拭き取り、保存容器にバジルと塩を交互に重ねてフタをしましょう。変色や腐敗を防ぐため、冷蔵保存します。約2日~1週間で塩にバジルの香りが移れば完成です。

バジルと塩をそれぞれ単体で使っても、一緒に使ってもよいでしょう。塩抜きをしてから使えば、塩分が気になる方でも安心です。塩抜きの方法は、熱湯に数秒入れたバジルをザルにあげ、軽くかき混ぜながら流水で塩分を落とします。

保存にも向いたおすすめレシピ

保存にも向いたおすすめレシピ

サラダのように生で食べる方法もバジルにはありますが、少し手を加えることで保存も可能になります。日常に取り入れやすい簡単おすすめレシピを実践し、自宅で栽培したバジルを思う存分堪能しましょう。

オイル漬けでサラダなどに

イタリア料理と相性抜群のバジルは、同じくイタリアンで頻繁に用いられるオリーブオイルに漬けるのがおすすめです。バジルの芳醇な香りをまとったオリーブオイルは、パスタやサラダなどさまざまな料理で活躍するでしょう。

バジルの葉を洗ってしっかり水気を拭き取り、密閉可能な瓶に入れます。輪切りにした赤唐辛子と薄切りにしたニンニクを一緒に入れ、瓶にオリーブオイルを注いで保存しましょう。

バジルの葉は傷んでしまうため、漬けてから約1週間で取り出します。取り出したバジルは調理して有効活用しましょう。オリーブオイルの保存期間は約1カ月が目安です。

バジルペーストでパスタやピザに

たくさん葉を収穫したときは、バジルペーストにしましょう。パスタやピザはもちろん、カルパッチョやサラダにかけてもおいしく味わえます。

きれいにバジルを洗い、水気を切りましょう。なめらかな食感にするためには、茎や硬くなりすぎた葉を使わないのがポイントです。松の実・クルミ・ニンニクなどはみじん切りにします。切った材料とバジル、粉チーズをフードプロセッサーで混ぜれば完成です。

作ったバジルペーストは、冷蔵保存で約1週間、冷凍保存で約1カ月保存できます。冷蔵保存の場合は、保存容器や瓶に入れましょう。冷凍保存の場合は、小分けにしたものをラップで包み、さらにジッパー付きの食品保存用袋に入れます。

まとめ

栽培や鑑賞だけでなく、食べても楽しめるバジルは、ガーデニング初心者でもトライしやすい植物です。土に植えるだけでなく水耕栽培もできるため、部屋を汚さず室内で植物を育てたい人にもおすすめできます。

基本的な知識・育て方・収穫のコツ・保存方法を知り、自宅で育てたバジルを最後まで楽しみましょう。

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