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イチジク(無花果)とは?花の特徴・花言葉・育て方・手入れ方法

イチジク(無花果)とは?花の特徴・花言葉・育て方・手入れ方法

「不老不死の果物」とも呼ばれるいちじく。以前はお庭のシンボルツリーとして育てていた方も多かったようですが、お花を見たことはありますか?いちじくのお花はどこなのか、いちじくの栽培方法や品種とともに解説します。

目次

イチジク(無花果)の基本情報・特徴

イチジク(無花果)の基本情報・特徴

つぶつぶの触感と上品な甘みが魅力のイチジクは、受粉が必要なく、1本で実がなるのでご家庭でも育てやすい果樹といえます。果実の収穫が他の果物に比べて比較的早く、植え付けから2年目で収穫できる場合もあります。実は一日に一つなると言われるほど次々となり、収穫を楽しむことができるでしょう。

科・属クワ科イチジク属
和名無花果(いちじく)
英名Fig tree
学名Ficus carica
花の色- 
※実の内側に花が咲く
原産地アラビア半島南部・地中海沿岸地方
開花期6~9月

イチジク(無花果)には花がない?

イチジク(無花果)には花がない?

イチジクの花を見たことがありますか?イチジクは漢字で「無花果」、花のない果実と書きます。一見、外からは花が咲いていないように見えるのですが、実の中で白い花をたくさん咲かせています。私たちが食べている果実は、実は大きくなった花房なのです!イチジクを切った際に見えるブツブツがイチジクの花に当たる部分です。花らしい花を咲かせないことから、「無花果」という漢字が当てられるようになりました。

イチジク(無花果)の花言葉と由来

イチジク(無花果)の花言葉と由来

イチジクの花言葉は「豊富」「子宝に恵まれる」「実りある恋」です。

イチジクが一本の木にたくさんの実を付けることが由来となって、上記の花言葉がつけられました。

イチジク(無花果)の育て方・栽培方法

イチジク(無花果)の育て方・栽培方法

イチジク(無花果)を育てるポイント

日当たりの良いところで育てる

イチジクは日当たりの良い所を好みます。日当たりがなくても木は育ちますが、実がおいしくなりませんので、しっかりと日に当てましょう。寒さに弱いため、関東以北で育てる場合、鉢植えにして真冬は室内に移動させるとよいでしょう。

肥料切れに注意する

イチジクは新梢を伸ばしながら実を付けます。生育も旺盛ですので植え付けの際の元肥、育てている途中の追肥を忘れずにあげましょう。

害虫対策を行う

いちじくは比較的害虫に強い植物ですがカミキリムシには注意が必要です。幹にカミキリムシの幼虫が入るとたちまち枯れてしまうので、穴が開いている、木くずが落ちている場合には殺虫剤を使って退治しましょう。成虫は卵を産み付ける可能性があるので駆除します。

イチジク(無花果)の育て方

いちじくの植え付けは12~3月の寒い時期に行います。関東以北の寒い地域は、暖かくなり始める春前に植え付けるのが良いでしょう。苗木はコンパクトで根がしっかり張っているものを選び、ひょろひょろと背だけが高くなっているものは避けます。

地植えの場合

水はけのよい果物用の培養土、または、赤玉土7:腐葉土3の割合で混ぜ合わせたものを準備します。油かすを元肥として混ぜておきましょう。植え付けは、深植えにならないよう根を広げて植えます。植えた後は50cmほどの高さで切り詰めます。倒れないように支柱、添え木にゆるく結びます。

鉢植えの場合

深さのある鉢に1株ずつ植え付けていきます。鉢は8号以上がよいでしょう。プランターでも育てることができますが通気性、吸水性、排水性に優れる素焼きの鉢やテラコッタがおすすめです。地植えと同様、果物用の培養土か、赤玉土7:腐葉土3の割合で混ぜた土に植え支柱、添え木にゆるく結びます。

鉢植えの場合、通気性を良くする、根詰まりを防ぐために植え替えが必要です。生育状況にもよりますが、通常は2~3年に一度、11月~3月に植え替えます

イチジク(無花果)の水やり

地植えの場合

自然に降る雨や地中に水分があるので、土が湿っている場合は水やりは不要です。しかし、夏場は水切れに注意が必要です。天気のいい日が何日も続いて土が乾いている場合は、根に水が行きわたるようにたっぷりと水をあげましょう。

鉢植えの場合

土の表面が乾燥したら、鉢の底から水が流れ出るほどたっぷりと水をあげましょう。表面が湿るほどしか水をあげないと、根まで水分が行きわたらない可能性があります。土の表面や中が湿っている場合は水やりはしなくても大丈夫です。水をあげすぎると根腐れする原因になります。

イチジク(無花果)の肥料

イチジクは新梢を伸ばしながら実を付けるので、肥料食いのいい植物です。肥料切れに注意しましょう。

地植え、鉢植え共に11月~1月に元肥を、6月、8月、9月には追肥を与えます。元肥には効果の続く有機肥料、追肥には吸収されやすい緩効性化成肥料がよいでしょう。

イチジク(無花果)の剪定方法

イチジクの剪定時期は12月〜2月です。秋果、夏果、秋夏兼用種によって選定方法が変わります。剪定ばさみ、軍手を準備しましょう。

秋果

秋果物は春に成長した新梢に実がなります。そのため剪定はシンプルで、前年の枝を2~3芽残るようにして切り戻します。

夏果

前年に伸びた枝の先端に芽が越冬し、翌年の6月下旬~7月上旬に実が実ります。そのため、先端をすべて切り落としてしまうと実が取れません。一つの枝に5つほど花芽がつくようにして先を切ります。そのほかの剪定では、夏果の剪定は込み入った枝を間引くといった剪定が必要です。

秋夏兼用種

秋夏兼用種は、夏果は2年前の枝に、秋果物は新しい枝に花芽がつくのが特徴です。秋果の収穫のため、新梢の剪定はせず、他の枝を2~3芽残して剪定します。

注意すべき害虫や病気

カミキリムシ

幼虫は木に穴をあけ中を食い荒らし、ひどい場合には気を枯らせてしまいます。幼虫が食い荒らした後には木くずやフンが残るのですぐに殺虫剤で駆除しましょう。葉を食べる成虫にも注意が必要です。

うどんこ病

白い粉の様なカビが葉に発生する病気です。地面に近い葉がなりやすいのが特徴です。発生してしまった場合は重曹を500倍~1000倍に希釈するか、お酢を約20倍希釈したものをスプレーしましょう。

うどん粉病になるとすぐに植物が枯れてしまう、というわけではありませんが、光合成ができなくなることで生育不良になったり、果物の味が悪くなったりします。水はけが悪いことや風通しが悪いこと、土壌の窒素が多いことなど複数の原因が考えられますので、間引きや剪定、定期的な散水などで予防しておきましょう。

さび病

カビの一種で、はじめは葉の裏に細かい黄褐色の斑点ができ、黄色の粉状となり飛び散ります。さら赤褐色の錆のような斑点から黒い斑点ができ、葉が早くに落ち実が大きく育ちません。8月下旬に発生することが多いので、8月上旬に薬剤を蒔いて予防するとよいでしょう。風通しを良くするために剪定も行いましょう。

イチジク(無花果)の増やし方

イチジク(無花果)の増やし方

挿し木

イチジクは挿し木で簡単に増やすことができます。

成功率が高いと言われている、前年に伸びた枝の中間部分を挿し穂として使いましょう。枝は2~3節を目安に切り、幹に近い方の枝を鉛筆のようにとがらせて削ります。こうすることで発根する面積を増やすことができます。土に植える前に切り口を水につけて水揚げしておきましょう。

赤玉土または鹿沼土を用意し、枝が半分ほど埋まるように植えます。水切れがないよう、たっぷりと水を与え、発根するまでは明るい日陰で管理します。芽がついてきたら発根したと考えていいでしょう。徐々に日光に当たる場所へ移します。十分に発根したところで鉢や地面に植え付けます。

イチジク(無花果)と同じクワ科の植物

イチジク(無花果)と同じクワ科の植物
ガジュマル

ガジュマル

沖縄ではキムジナーという精霊が住んでいると言われ、「精霊の住む樹」「多幸の木」として親しまれています。風水的には金運アップの効果があるとされています。花言葉は「健康」です。

ベンジャミン

光沢のある葉が人気の観葉植物です。イチジクと同じように、隠頭花序といって実の様な花を咲かせることがあります。花言葉は「信頼」「友情」「永遠の愛」です。

イチジク(無花果)の食べ方

イチジク(無花果)の食べ方

イチジク(無花果)に含まれる栄養と効果

ペクチン

イチジクは便秘改善の効果水溶性食物繊維のペクチンを多く含んでいます。ペクチンは善玉菌のエサとなり乳酸菌を増やすことで腸の動きを活発にし、腸内環境を正常化してくれます。

カリウム

カリウムは体内の余分なナトリウムを輩出してくれるので、むくみ解消や血圧を下げる効果が期待できます。高血圧の予防にもなるでしょう

フィシン

フィシンはたんぱく質分解酵素で、肉や魚の消化を助けます。胃もたれや二日酔い防止の効果が期待できるでしょう。

植物性エストロゲン

イチジクの種の部分には植物性エストロゲンが含まれており、ホルモンバランスを整えたり、生理痛など女性特有の悩みを緩和する効果が期待できます。

イチジク(無花果)の選び方

皮にハリがあり、ぽってりと丸く、少し裂け目ができているものを選びましょう。

皮にシワがあるものは鮮度が低い可能性があります。皮の貼り具合だけでなく、イチジクの切り口が乾燥していない新鮮なものを選びましょう。実の先が裂けるのは熟し始めて食べごろの合図です。大きく避けているものは熟しすぎているので避けましょう。

イチジクは傷みやすい果物なので、長時間室温に置かないようにしましょう。ビニール袋に入れて冷蔵庫で保管し、できるだけ早めに食べましょう。数が多くて食べきれない場合は冷凍保存します。皮をむいてラップにくるんで冷凍すると、解凍したときに食べやすいでしょう。

イチジク(無花果)の食べ方

生で食べる場合は、実の付け根から皮をむいて食べます。消化促進、二日酔いに効くフィシンは熱すると効果がなくなってしまうので、この二つの効果を望む場合は生でそのまま食べるのがおすすめです。

コンポートや甘露煮にする場合は煮汁にペクチンやカリウムが溶け出しているので、煮汁もいただくといいでしょう。

イチジク(無花果)の豆知識

イチジク(無花果)の豆知識

イチジク(無花果)は人類が最初に育てた果物?

イチジクは紀元前2700年のアラビア半島で栽培されていたという記録があり、なんと6,000年近くも昔から栽培されていたという事になります。そのほかにもエジプトのお墓の壁画にイチジクの収穫が描かれていたり、砂糖が珍しい時代にはいイチジクを甘未として使われていたと言われています。日本には中国を経由して1600年代半ばに伝来し、品種改良が進んでいます。

食べているところは実じゃない?

イチジクの実として紹介してきましたが、冒頭でも触れたように、イチジクの実は厳密には隠頭花序(いんとうかじょ)と呼ばれる花にあたる部分です

イチジク(無花果)という名前の由来は?

イチジクの名前の由来は中国語名の「映日果(えいじつか)」がなまったもの、一日に一つ実が熟すことから「一熟(いちじく)」、さらにそれがなまって「イチジク」になったとも言われています。

漢字の「無花果」は先にご紹介したように、一見すると花を咲かせていないように見えることから当てられました。

ちなみに、イチジクにまつわる迷信として「イチジクを庭に植えると子どもに恵まれない」というものがあります。これは「無花果」から「種ができない」=「子孫ができない」という発想から生まれたと言われていますが、根拠のない迷信です。花言葉の「子宝に恵まれる」と全く正反対の迷信ですね!

イチジク(無花果)の種類・品種

イチジク(無花果)の種類・品種

夏果

キング

実は70~80gと大きく、糖度は20℃前後あるので味も比較的よい部類に入ります。熟しても皮が色付かず黄緑色のままなのが特徴です。熟しても実の先が裂けにくいのですが、熟すと中は他のイチジクと同じように赤くなります。

秋果

蓬莱柿(ほうらいし)

1600年代にポルトガル人によって中国のイチジクが持ち込まれたと言われており「蓬莱柿」として日本各地に広まっていきました。色づきが浅いので「白イチジク」とも区別されます。アメリカが産地の桝井ドーフィンと区別するのに「日本いちじく」とも呼ばれます。耐寒性が強く、収穫量の多い品種です。雨で実が裂けやすいので、実がなった後は雨除けをした方が良いでしょう。9月上旬~11月に収穫できます。

イスラエル

黄緑色の実で甘みが強く、皮ごと食べられる品種で、別名ドリーミースイートとも呼ばれます。耐寒性が高く、育てやすい品種です。

秋夏兼用種

(桝井)ドーフィン

1909年に桝井光次郎氏がアメリカから持ち帰った品種で、日本で最も多く栽培されている品種と言われています。桝井ドーフィンと呼ばれることもあり、育てやすく、実の持ちが良いことから日本で広く栽培されるようになりました。夏果と秋果で大きさがことなり、夏果物は100~200g、秋果は一回り小さい50~110gほどです。

ブラウンターキー

6月下旬~7月下旬と8月下旬~10月下旬に収穫できます。樹勢があまり強くないので、スペースがあまり取れない場所でも育てることができます。1節に実が2つなる枝が多いのが特徴です。実は小ぶりで夏果は80g程、秋果は50g程ですが味はいいと評判です。イチジクの中では比較的寒さに強い品種です。

まとめ

イチジクは女性に嬉しい栄養素がたくさん含まれた果物です。痛むのが早いので、お家で育てて新鮮なうちに収穫できるのもイチジクを育てる魅力の一つですね!早ければ植え付けから2年目で実を収穫できるかもしれません。お庭のシンボルツリー、または鉢植えでイチジクを育ててみませんか?

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