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アガパンサスとは?花の特徴・花言葉・育て方・手入れ方法を紹介!

アガパンサスの基本情報や特徴

アガパンサスの基本情報や特徴

アガパンサスは、涼感ただよう花を多数咲かせる美しい姿と、深い緑の厚みがある葉を茂らせる力強さをあわせ持っています。植えっぱなしのままでも元気に育つほど手のかからない多年草で性質も強いため、公園の花壇などに用いられるほかフラワーアレンジメントの花材にも利用されています。

基本情報

科・属ヒガンバナ科アガパンサス属 ※科名:ネギ科、ユリ科で分類される場合もあります。
和名紫君子蘭
英名African lily(アフリカンリリー)
学名Agapanthus
花の色青紫,白,複色
原産地南アフリカ
開花時期5月下旬~8月上旬

ヒガンバナ科アガパンサス属のアガパンサスは、南アフリカが原産の多年草です。和名は紫君子蘭といい、英名ではAfrican lily(アフリカンリリー)と呼ばれています。ユリに似た花を咲かせることから、ユリ科に分類されていた時期もありました。経緯は不明ですが、日本に渡ってきたのは明治の中頃です

アガパンサスの特徴

原産地の南アフリカでは10~20種類の原種が自生しており、園芸品種は300種類以上が育成されています。花の形は、花筒が短いものから細長いもの、ラッパ状のものや深い切れ込みが入ったものなど多様性があります。また、株の大きさも草丈が1mを超える大型のものから草丈30cm程度の小型種までさまざまです。品種によって常緑性のタイプと冬に地上部が枯れる落葉タイプ、その中間のタイプがあります。

花名の由来

アガパンサスという花名はギリシャ語で愛を意味するagape(アガペー)と、花を意味するanthos(アントス)の組み合わせからつけられました。古代ギリシャにおいてagapeが意味する愛は情熱的なものではなく、無償の愛や自己犠牲的な愛を表現したものです。

アガパンサスの開花時期や見頃の季節

アガパンサスの開花時期や見頃の季節

アガパンサスの花は、庭に咲いていても室内に飾られていても涼しげで美しいものです。シーズンを逃さないように、開花時期や切り花の出回り時期、花色などを確認しておきましょう

開花時期

アガパンサスが花を咲かせるのは、5~7月です。梅雨時の花であるアジサイと開花時期が重なり、6月の末頃に見頃を迎えます。

花色

アガパンサスの花色には、青や紫、白があります。また、珍しいものでは褐色の花もあります。

切り花の出回る時期や花もち

アガパンサスの切り花は、4~9月頃に出回ります。水あげも花もちも良く、順々に咲いていく蕾を長く楽しめます。季節の他の花と合わせるのはもちろん、シンプルにアガパンサスだけで生けるのもおすすめです。

アガパンサスの花言葉と由来

アガパンサスの花言葉と由来

アガパンサスについている花言葉は、花名に由来するものや花の姿に由来したものです。ラブレターの代わりに、アガパンサスの花が贈られることもあります。しっかりと花言葉を確認しておきましょう。

花言葉

アガパンサス全般には、「愛の始まり」「恋の訪れ」「優しい気持ち」「ラブレター」などの花言葉があります。また、白い花には「誠実な愛」、青紫の花には「知的な装い」という花言葉がついています。

花言葉の由来

アガパンサス全般につけられた花言葉は、花名のギリシャ語での意味「愛の花」に由来するものです。ヨーロッパでは古くから想い人や恋人に贈る花として親しまれていたことから、「ラブレター」という花言葉もついています。また、「知的な装い」は、青紫色の花が凛として知性を感じさせるような姿であることが由来です。

アガパンサスの種類・品種

アガパンサスの種類・品種

原種だけでも20種類近く、園芸品種では300種類を超えるアガパンサス。どのようなものがあるのかを知れば、育てる際に選びやすくなります。ここでは、主な原種と、代表的な園芸品種を紹介します

原種のアガパンサス

アガパンサスの原種には、「プラエコクス・オリエンタリス」や「イナペルツス」「アフリカヌス」などがあります。それぞれの特徴を見ていきましょう。

プラエコクス・オリエンタリス

ケープ東部が原産でプラエコクスの亜種。草丈は60cm~1.5mとほかの原種に比べて大きく、多花性で1本の茎から100輪以上の花をつけることもある。この亜種から、多くの園芸品種が派生している。

イナペルツス

落葉タイプのアガパンサスで、草丈は90~120cmほど。白や青紫色の花は筒状で、先端を少し開いて咲く。蕾のときは上を向いているが、花が開くと下向きになる特徴がある。

アフリカヌス

常緑タイプで草丈は60cmほど。明治時代に日本に渡ってきた品種で、1本の茎に20~30輪の花を咲かせる。

園芸種のアガパンサス

主な園芸種のアガパンサスには、「リリプット」や「シルバー・ベビー」「ストリーム・ライン」「紫式部」などがあります。

リリプット

小型品種で、鮮やかで濃く青い花を咲かせる。冬季は地上部が枯れる落葉タイプ。

シルバーベビー

草丈40cmほどで花を咲かせるわい性種。花色は白で、花びらの縁にうっすらと青が入る。

ストリーム・ライン

小型の品種で、スカイブルーの花びらの中央に青いラインが入る。

紫式部

草丈は90~110cmほどと大き目で、ひときわ目を引く濃い青紫の花を咲かせる。

アガパンサスの手入れの方法や増やし方

アガパンサスの手入れの方法や増やし方

アガパンサスは、主に苗と根茎から育てます。植えっぱなしのままでもよく育ちますが、株を充実させ花づきを増やすには手入れが必要です。植え付けや日々の手入れに加え、アガパンサスの増やし方を確認しておきましょう。

地植えの場合

アガパンサスは基本的に土質を選びませんが、過湿が苦手です。植え付は、水はけがよい場所を選びましょう。植え付けの適期は、4月中旬~6月上旬頃です。土壌には堆肥や腐葉土を混ぜ込んでおきましょう。

苗から育てる

苗が入ったポットと同じ程度の深さで穴を掘り、水はけをよくするために苗を少し盛り上げた状態で植えます。複数の苗を植え付ける場合は、15~20cmの間隔をあけてください。植え終えたら水をたっぷりと与えます。苗をポットから引き抜く際は、根を傷つけないように注意し、根鉢を崩さずにそのまま植えましょう。

根茎から育てる

根茎の場合は植え付け用の穴を浅めに掘り、先端を地表から少し出すように植え付けます。複数の根茎を植える場合は、苗と同じく間隔をあけてください。水やりは、土が乾燥しない程度に与えます。暖地では秋(9月中旬~10月中旬)にも植え付けができます。その場合は、霜や寒さを防ぐためにワラや腐葉土で土の表面を覆っておきましょう。

地植えの場合、植えつけ時以外の水やりは必要ありません。追肥をしなくても問題なく育ちますが、春と秋に化成肥料を少量与えると花づきがよくなります

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