スズラン(鈴蘭)が見頃になる季節は?種類や花言葉、おすすめの名所も紹介
スズラン(鈴蘭)を楽しみたいと考えているものの「見頃が分からない」と悩んでいませんか?スズラン(鈴蘭)を楽しめるベストな時期と合わせて、おすすめの名所を紹介します。また、鑑賞をさらに楽しめるように、種類や花言葉などもチェックしましょう。
スズラン(鈴蘭)とは?特徴・開花時期・花言葉
スズラン(鈴蘭)といえば、日本でも多く栽培され、観光名所としてもなじみ深い花です。そんな、スズラン(鈴蘭)の特徴と咲く季節をチェックしましょう。
スズラン(鈴蘭)とは?鈴のような白い花
スズラン(鈴蘭)といえば、名前の通り『鈴のような形をした白い花弁』が特徴です。
直径1cmにも満たない小さな花弁が、一つの茎にいくつも連なっており、揺らせばシャランシャランと鈴の音が聞こえてくる気さえします。
そんなスズラン(鈴蘭)は、元々は涼しい地域で自生することから、清楚な見た目とは反対に『とても丈夫な花』でもあるのです。特に寒さに強く、日本では北海道、海外ではスウェーデンのように、寒い地域でも元気に育っています。
ただし、暑さや過度な湿気には弱いため、育てるときは『風通しのよい場所』で管理することが大切なポイントです。
スズラン(鈴蘭)の開花時期
スズラン(鈴蘭)の見頃は『4~6月ごろ』です。開花する時期が丁度、春の始まりであることから『春を告げる花』としても知られています。
気温や育つ環境などに左右されますが、5月ごろにピークを迎えることが一般的です。観光地でスズラン(鈴蘭)の鑑賞を楽しみたい人は、4月末~5月にかけてがおすすめの時期といえるでしょう。
10~12月にかけては、スズラン(鈴蘭)が休眠期に入るため一度枯れてしまいますが、翌年になると再び可憐な姿を見せてくれます。
5月1日はスズラン(鈴蘭)の日
フランスでは、5月1日を『スズランの日』に制定しています。
その背景には、1561年5月1日、当時のフランスを治めていた王・シャルル9世が、側近からスズラン(鈴蘭)の花束を贈られたという出来事があったそうです。
花束に感激したシャルル9世は、幸せのおすそ分けとして、宮廷の女性にスズラン(鈴蘭)をプレゼントしたことから、5月1日にスズラン(鈴蘭)を贈る文化が始まったといわれています。
フランスでは、今でも5月1日に大切な人へスズラン(鈴蘭)を贈る習慣が続いており、この日になると誰でもスズラン(鈴蘭)の花を売ることができるため、町中がスズラン(鈴蘭)の花でいっぱいに埋め尽くされます。
スズラン(鈴蘭)の花言葉と注意点
清楚でかわいらしい印象を与えるスズラン(鈴蘭)は、花言葉もぴったりなものが付けられています。意味を知った上で誰かにプレゼントすれば、すてきな思い出も与えられるでしょう。
また、スズラン(鈴蘭)を扱う際には注意点があります。合わせてチェックしておきましょう。
スズラン(鈴蘭)の花言葉
スズラン(鈴蘭)の花言葉はいくつか存在しますが、中でも代表的なものが以下の三つです。
- 純粋
- 謙遜
- 再び幸せが訪れる
清楚な見た目にちなみ、ピュアな印象の花言葉が付いています。大切な恋人や家族へのプレゼントとして贈るのにぴったりです。
また、やや下向きに花弁を付ける姿が、花嫁姿に似ていることから、結婚式のブーケや花嫁へのプレゼントに使われることも多い花です。
結婚はもちろん、誕生日や記念日のような幸せなタイミングにスズラン(鈴蘭)を贈れば、花言葉のように、さらに幸せを届けられることでしょう。
スズラン(鈴蘭)には毒性がある
美しい花言葉を持つスズラン(鈴蘭)ですが、『花・葉・根に毒性がある』ことは注意したいポイントです。特に、根と花に多くの毒が含まれており、誤って口にすると、頭痛や吐き気などの体調不良を起こす恐れがあります。
多量に摂取すると命に関わる危険性もあるため、扱うときは手袋や軍手をするなど、素手でスズラン(鈴蘭)に触れないように注意しましょう。
また、小さな子どもやペットは、気つかずに口にしてしまう可能性も考えられます。手の届くところに置かない・食べ物の近くに飾らない・花にやる水はすぐに捨てるなど、管理には細心の注意を払うことが大切です。
スズラン(鈴蘭)の種類・品種は大きく分けて2つ
スズラン(鈴蘭)は大きく2種類あり、日本に自生する種類を『ニホンスズラン』、園芸・観賞用として親しまれている『ドイツスズラン』といいます。それぞれの特徴や違いをチェックしましょう。
ニホンスズラン
ニホンスズランは、主に北海道や本州北部に自生する『アジア原産のスズラン(鈴蘭)』です。ドイツスズランが変異した種類と考えられており、花弁が比較的小ぶりな作りになっています。
また、花弁が葉の下に隠れるように咲き、奥ゆかしい印象を与えることも特徴です。その姿が頭を下げて大切な人を待つ姿を思わせることから『君影草(キミカゲソウ)』と呼ばれることもあります。
しかし、育てにくいため園芸店や花屋で流通はほとんどありません。鑑賞を楽しみたい場合は、日本内にあるスズラン(鈴蘭)の名所に足を運ぶのが定番です。
ドイツスズラン
一方、ドイツスズランは『ヨーロッパ原産のスズラン(鈴蘭)』で、聖母マリアが流した涙がスズラン(鈴蘭)の花になったという説があることから『聖母の涙』と呼ばれることもあります。
ニホンスズランよりも花弁が大きく、長さ10~20cm程の広い葉よりも上に咲きます。二つの品種を並べると、ドイツスズランの方が大きいことが分かるでしょう。
また、比較的育てやすい品種で『日本で流通しているすずらんのほとんどはドイツスズラン』です。
ニホンスズランとドイツスズランを『見分けるポイントは花弁の中』にあります。ニホンスズランは中が真っ白ですが、ドイツスズランは中に赤い点が付いているので、注意して見てみるとよいでしょう。
スズラン(鈴蘭)の名所を見に行こう
4~6月にかけては、スズラン(鈴蘭)が楽しめるシーズンです。日本にはたくさんの名所がありますが、その中でもおすすめの名所を四つ紹介します。
清楚な白で染まり、透明感のある甘い香りが漂うスズラン(鈴蘭)の名所を楽しみませんか?
北海道『芽生すずらん群生地』
日本でスズラン(鈴蘭)を楽しむのであれば、北海道は外せません。中でも『芽生すずらん群生地』は、約15万ヘクタールと日本一の広さをほこるスズラン(鈴蘭)の群生地です。