6月に植える野菜一覧!おすすめ品種3選の種まき時期や収穫時期を解説
6月に種まき・苗の植え付けをするのにおすすめの野菜・果物
6月は、夏野菜の苗の植え付けに適した最後の時期です。中旬以降に梅雨入りし、湿度が高い状態が続くと苗が病気にかかりやすくなる点に注意しましょう。夏野菜の種まきや苗の植え付けは、梅雨入り前に済ませておくのをおすすめします。
6月は多くの葉野菜が栽培できるほか、ラッカセイやサツマイモなど秋に収穫する野菜の栽培開始時期でもあります。
6月上旬に種まきまたは苗の植え付け
6月上旬の梅雨入り前の時期は枝豆やラッカセイ、マクワウリと秋キュウリ、ルッコラの種まきに適しています。またサツマイモとタアサイ、ゴーヤの苗植えも6月上旬がよいでしょう。スイカの苗植えは、6月上旬が最後のタイミングです。
6月中旬以降に種まきまたは苗の植え付け
6月中旬以降、梅雨入りして日照時間が少なくなってからはセロリとミツバ、コマツナ、芽キャベツ、水菜などの葉野菜の種まきに適しています。また、トウモロコシとオクラの種まきと苗の植え付けも6月中旬くらいに行いましょう。
オクラ
オクラは独特のネバネバの食感が人気で、ビタミン類やカルシウム、カロテン、鉄などの栄養素を含んでいる野菜です。食物繊維が豊富で、お通じをよくしてくれます。
寒さに弱いため、日本では高知県や鹿児島県など温かい地方で生産されている野菜です。比較的栽培が簡単で、初心者でもたくさんのオクラを収穫できます。黄色いハイビスカスのような花をつけるので、見た目も楽しめます。
オクラの特徴
オクラには「丸オクラ」や「角オクラ」などの品種がありますが、育て方に大きな違いはありません。
家庭菜園で露地栽培すると、人の背丈よりも高くなります。ベランダでプランター栽培するのなら、草丈があまり伸びすぎない品種を選びましょう。たとえば背丈が低い「満天」や「ピークファイブ」は、ベランダ栽培に向いています。
オクラは日当たりと水はけがよい場所を好みます。肥料をよく吸い、元肥が多いとよく生長しますが、実が多くできなくなることも。元肥の化成肥料はほどほどにし、堆肥を多めにしましょう。そして追肥で、肥料を補うのをおすすめします。
オクラの植える時期
オクラは気候にもよりますが、5月中旬から6月末頃までが種まきと苗の植え付けに適しています。
気温が高く安定する前に種をまいてしまうと、苗がうまく育たないことも。種まきは梅雨時期を避け、高温が続く時期に行いましょう。
初心者にはポット植えで販売されている苗がおすすめです。オクラは移植が苦手なので、本葉が2〜3枚ほどの小さめな苗を選びます。多くは3〜4株を1つのポットにして販売されていますが、株分けすると根鉢を崩し、移植後にきちんと育たないおそれも。ポットからそのまま、畑やプランターへ植え付けましょう。
オクラの栽培のコツ
種まきは直まきか9cmのポリポットに行います。土に深さ1cm、直径4〜5cmくらいの穴を開け、4〜5粒入れてから1cmほど土をかけて水やりをしましょう。
種まき後芽が出てから、または苗を植え付けてから約1カ月で花が咲きます。花が咲いたら、支柱を添えて苗を支えましょう。このタイミングで追肥をし、その後10〜14日間隔で定期的に行います。
実がなる頃になったら、株もだいぶ生長します。葉が茂り、混んでいるところは風通しがよくなるように葉を取ります。オクラの実は下からなり始めますが、上の方まで実がなったらその直下の葉だけを残し、株姿を整えましょう。
オクラをプランターで育てるには
1つのポット苗を育てるのに、直径と深さが30cm以上はある大型プランターを用意します。土は野菜用の培養土で問題ありません。
ベランダでのプランター栽培は病気にかかることは少ないですが、害虫に気をつけましょう。栽培初期はガの幼虫やヨトウムシ、アブラムシ、後半はカメムシなどがつくことがあります。水やりなどのお世話のときには葉の裏をチェックし、防除剤を散布しておきましょう。
オクラの収穫時期
オクラは1日でも収穫適期を過ぎると、食べられないほどに実が固くなってしまいます。葉に隠れた場所に実があると見過ごしてしまうこともあるので、花が咲いたら毎日すみずみまで観察します。
オクラのさやの長さは5〜8cmほどが収穫の目安です。収穫期後半になるとさやにいぼが出たり、さやが曲がったりすることがありますが、適期で収穫すれば問題ありません。
オクラは低温に弱いので、冷蔵庫に入れるときは5℃以下にならない野菜庫で保管するか、新聞紙で包んで冷暗所に置きましょう。
枝豆
枝豆は、まだ未成熟で緑色をしている大豆のことです。日本では大豆は縄文中期から後期にはすでにあったことは確認されていますが、いつ入ってきたのかは未だわかっていません。
枝豆専用の品種だけでも400以上もあり、ほかにも未成熟な黒豆や茶豆(大豆の一種)を枝豆として食べるようにもなっています。
枝豆は豆と野菜の両方の性質をあわせもっています。豆同様にタンパク質と食物繊維、カルシウムや鉄分を含んでいるのに加え、β-カロテンやビタミンCなどの豆にはない栄養素も含んでいます。アルコールの分解を促す「メチオニン」も含んでいることが、ビールのおつまみに枝豆が好まれる理由かもしれません。
枝豆の特徴
枝豆は品種によって、収穫までの長さである「早晩性」が異なります。開花と収穫までが早いものから順に、極早生(ごくわせ)から早生(わせ)、中手(なかて)、晩生(おくて)と分かれます。
初心者向けなのは、比較的早く収穫できる早生種です。栽培期間が長くなると、失敗するリスクが高まります。
枝豆は1本の主茎から実を100個近く収穫できます。1枚の葉の付け根にふさになって花が3〜4つ付き、それがやがて実の入ったさやに成長します。
枝豆の植える時期
夏野菜の枝豆は寒さに弱いため、4月から6月くらいまでが種まきに適した時期です。苗から育てることもできますが、マメ類は移植向きでないため、初心者は種から始めるのをおすすめします。
もしも苗から育てるなら、本葉が出始めたばかりの小さな苗を選びましょう。定植させるためには根を動かさず、痛まないようにすることが大切です。
枝豆の栽培のコツ
家庭菜園の露地栽培では枝豆の種をまいたら、鳥害避けに不織布などで種をガードしましょう。病気の心配はほぼないので、芽が出たあとは害虫対策をしながら生長を見守ります。
種まきから50〜60日くらいで花が咲いたら、水やりを欠かさないようにしましょう。水が足りていないと、株は大きくなっても実が育たなくなってしまいます。露地栽培は梅雨時期に雨がしっかり降ることが、実がたくさんできる条件になります。
露地栽培なら、このタイミングで追肥と土寄せも行います。防虫ネットをかけてやり、カメムシに葉をかじられないように、マメシンクイガなどに卵を産み付けられないようにしましょう。
枝豆をプランターで育てるには
枝豆栽培の初心者には、露地栽培よりもプランター栽培がおすすめです。水やりさえ欠かせなければ、あまり失敗せずにおいしい枝豆が収穫できます。
深さ25cmほどの標準的なプランターでOK。ベランダでの栽培なら、種まき後の鳥よけはなくても大丈夫です。土が乾いたら、たっぷりと水やりをしましょう。