ユーカリグニ―の特徴は?お手入れのポイントと魅力をチェック

2020 11/18
ユーカリグニ―の特徴は?お手入れのポイントと魅力をチェック

『ユーカリグニー』は500種類以上あるユーカリの中でも、育てやすく香り高いのが特徴です。基本的な育て方さえマスターしていればぐんぐん大きくなるため、庭のシンボルツリーとしても人気があります。お手入れのポイントや魅力をチェックしましょう。

目次

ユーカリグニーとは?

ユーカリグニーとは?

ユーカリといえばコアラの主食として知られていますが、ユーカリグニーは好んで食べる品種ではありません。数多くある品種の中でも、コアラが好んで食べるのはほんの数十種類といわれています。

では、ユーカリグニーはどのような特徴と魅力があるのでしょうか。ユーカリグニーを育てる上で知っておきたい、基本情報と特徴を紹介します。

ユーカリグニーの基本情報

ユーカリグニーは、フトモモ科ユーカリノキ属に分類される樹木です。『シルバードロップ』『コマルバユーカリ』『サイダーガム』などの別名もあります。

見た目は、銀がかった緑色の葉『シルバーリーフ』が特徴的です。ナチュラルながら上品な雰囲気も漂うため、インテリアの一部として育てる人も多いようです。

花言葉には『記念』『想い出』などがあります。おしゃれな見た目や育てやすさはもちろん、ポジティブな印象の花言葉を持っているため、庭のシンボルツリーにも最適といえるでしょう。

大きく育つ品種で強い芳香がある

ユーカリグニーは、数多くあるユーカリの品種の中でも大きく育つタイプです。育てる環境と基本的な世話さえ行っていれば、ぐんぐん成長して1~2年後には立派な若木になるでしょう。

ユーカリの原産地はオーストラリアやタスマニアなど南半球で、基本的に乾燥を好み湿気を嫌います。しかし、その中でもユーカリグニーは比較的湿気に強いため、日本の気候でも育てやすいのが特徴です。

さらに、ユーカリグニーは強い芳香を放ちます。葉に触れるとすっきり爽やかな香りがするため、見るだけでなく香りを楽しむこともできるでしょう。

耐寒性がある点も大きな特徴

ユーカリの中には寒さに弱い品種もあり、冬など寒い季節に耐えきれず枯れてしまうケースも少なくありません。例えば『レモンユーカリ』は耐寒性が弱いため、寒い地域での地植えは極力避けたほうがよいといわれています。

一方、ユーカリグニーは耐寒性があるため、多少の寒さには耐えられます。四季のある日本で育てることを考えると、この特徴は大きなメリットといえるのではないでしょうか。

ユーカリグニーを育てる 準備編

ユーカリグニーを育てる 準備編

ユーカリグニーを家庭で育てる場合、どのような準備をすればよいのでしょうか。準備段階における二つのポイントを紹介します。

育てる環境や用意する土について把握した上で、着々と準備を進めましょう。

日当たり・栽培環境

ユーカリグニーは、日当たりがよく風が通る場所を好みます。ほかの品種に比べると湿気に強いほうではありますが、決して好むわけではないため、できれば湿気の少ない場所を選びましょう。特に夏の蒸れには注意が必要です。

地植えでも鉢植えでもOKですが、地植えの場合は大きく成長することを見込んで広いスペースを確保しておきましょう。鉢植えの場合は、室外機の前など不自然に風が当たる場所は避けたほうが賢明です。

また、ユーカリグニーは根が浅いため、若木のうちは強風によって折れたり倒れたりすることがあります。どちらの場合も、強い風を受けるような場所は避けるようにしましょう。

水はけのよい土がおすすめ

育てる環境とともに、土選びは重要です。ユーカリグニーは水はけのよい土を好むため、その点を重視して選ぶようにしましょう。土選びをきちんとしておけば、その後の管理がとても楽になるはずです。

土はホームセンターやネットなどで購入できる園芸用培養土で十分です。数多く種類はありますが、カルシウムが配合されたハーブ用の土や、赤玉土に腐葉土を混ぜた土などがおすすめです。もし有機栽培にこだわるなら、有機堆肥を使った土を選んでもよいでしょう。

より水はけをよくしたい場合は、川砂を全体の1割程度混ぜることをおすすめします。鉢植えの場合は、鉢底石を敷いて排水性や通気性のよい状態を保つことが大切です。

ユーカリグニー育てる 実践編

ユーカリグニー育てる 実践編

準備ができたら、次はいよいよ実践です。ユーカリグニーを元気に育てるには、どのような点に注意したらよいのでしょうか。実践編として二つのポイントを紹介します。

水やりは控えめに

ユーカリグニーは乾燥した環境を好むため、水やりは控えめにすることがポイントです。水をあげすぎると根腐れを起こしてしまう可能性があります。

基本的には、土の表面が完全に乾いたタイミングであげるのが最適です。夏は乾きやすく冬は乾きづらいため、水やりの回数は季節によって異なります。日々植物をよく観察していると、水やりのタイミングがつかめてくるでしょう。

夏の季節は土中の温度が上昇して蒸されてしまうため、水やりは少し気温が下がる朝や夕方頃が狙い目です。

コンパクトに育てるなら肥料は控えめ

ユーカリは全般的に、肥料をそれほど必要としない植物です。植え付けや植え替えのときに、ゆっくりと効果が続く『緩効性肥料』を土に混ぜる程度で十分です。

そもそもユーカリグニーの場合、ある程度放っておいても大きくなる傾向があるため、コンパクトに育てたい場合は肥料は控えめにしたほうがよいです。

大きく育てたい場合は、春と秋に肥料を与えるのがおすすめです。ただし冬場は株を休ませる必要があるため、大きくしたい場合でも肥料を与えるのは控えましょう。

剪定で理想の姿に?お手入れの方法

剪定で理想の姿に?お手入れの方法

庭のシンボルツリーとして見た目にもこだわりたい場合は、定期的に『剪定(せんてい)』を行いましょう。理想のユーカリグニーにするには、この作業が欠かせません。

また『摘芯(てきしん)』というお手入れも大切です。この二つの方法をチェックしておきましょう。

剪定におすすめな時期

剪定とは、枝の一部をカットして全体の形を整えたり風通しをよくする作業のことです。剪定せず伸びたままの状態にしておくと、全体的に形が崩れてくる可能性があります。

剪定におすすめな時期は、春と秋の2回です。春は3~5月頃、夏に向けて気温が上がってくる前に形を整えておきます。そして秋は9~10月頃を目安に、夏の間に伸びた枝葉をカットして日当たりや風通しをよくしましょう。

適切なタイミングで剪定を行うと、理想的な形に近づけるだけでなく、枝に十分な水分と養分が行き渡るようになるなど、ほかのメリットもあります。病気や害虫対策にもつながるため、覚えておきましょう。

剪定をする際のポイント

剪定をする際は、全体のバランスを見ながら切っていくことが大切です。ただ伸びた枝を適当に切ればよいわけではないため気をつけましょう。

ポイントは『透かし剪定』を意識することです。透かし剪定とは、枝や葉が密集しているところを適度に切りながら、反対側が透けて見えるくらいになるよう切る方法を指します。

実際に切るときは、葉の付け根となっている節や主根の付け根から切ると上手くいくでしょう。

摘芯をする際のポイント

摘芯とは、枝先についた新芽を摘み取る作業のことです。成長スピードの速いユーカリグニーは摘芯をしないとグングン大きくなってしまうため、適宜行うことが大切です。

この一手間で、ユーカリグニーの成長をコントロールしたり、理想の形に近づけたりすることができます。

枝先の新芽や葉の節をカットするというシンプルな作業のため、初心者でも簡単にできるでしょう。摘芯をする際のポイントは、躊躇せず思い切り摘み取ることです。

ユーカリグニーがパリパリに!枯れる原因は?

ユーカリグニーがパリパリに!枯れる原因は?

育てやすいといわれるユーカリグニーが突然パリパリに乾燥してしまったら、焦ってしまうでしょう。しかし実際のところ、このようなケースは少なくありません。

では、どのようなことがきっかけでユーカリグニーは枯れてしまうのでしょうか。その原因について解説します。

鉢植えの場合は根詰まりに気を付けて

鉢植えの場合、知らない間に根が成長して植木鉢の壁にぶつかり、底のほうで渦巻いてしまうことがあります。これを『根詰まり』といい、このまま放置すると枯れてしまうケースがあるため注意が必要です。

根詰まりを起こすと、十分に水分を吸収できなくなり、根は弱り葉は落ちていきます。その後、ユーカリグニー全体がパリパリになって枯れてしまうというわけです。

根詰まりの原因は、根の成長にあります。定期的に植え替えをしないと、根が成長しずぎて植木鉢のサイズに収まらなくなってしまうのです。できれば半年から一年程度を目安に、植え替えを検討しましょう。

水切れor根腐れになっている

ユーカリグニーは、乾燥した環境を好むため水やりは控えめでOKですが、あまりにも頻度が少ないと『水切れ』になることがあります。反対に過度な水やりによって土中が湿ると『根腐れ』になることもあるでしょう。

どちらの場合も、ユーカリグニーにとってよい環境とはいえないため、枯れる原因になります。

土の表面がカラカラに乾燥している場合は、水やりの頻度を少しだけ増やしてみるようにしましょう。根腐れの疑いがある場合は、早急に土を新しいものに変えることが大切です。

病気や害虫の対処法

ユーカリグニーが枯れてしまう原因の一つに、病気や害虫の存在があります。早期発見で対処できればよいですが、知らない間に被害が広がってしまうと手遅れになる場合もあるため気をつけたいところです。

もし葉が白っぽくなったり、葉脈が透けて見えたりするようなら『クロロシス』という病気かもしれません。主な原因は土中のミネラル不足といわれているため、それらを補う栄養剤を与えて対策をとりましょう。

葉に白い斑点ができた場合は『カイガラムシ』の可能性が高いです。そのままにしておくとすす病を併発することもあるため、早急に対処することが重要になります。殺虫剤を振りかけたり先の尖ったヘラなどで取ったりして、駆除を行いましょう。

葉の付け根に『アブラムシ』がついている場合は、日頃のお手入れで「水や肥料を与えすぎていないか」を確認した上で、殺虫剤などで駆除します。

まとめ

500~1000種類あるといわれるユーカリですが、その中でもユーカリグニーは人気の品種です。その理由として、日本の気候でも育てやすい、見た目がおしゃれで香りも楽しめる、などがあります。

ただし、理想の形に成長させるには、ユーカリグニーの特徴やお手入れのポイントを知っておくことが大切です。基本的な育て方を把握した上で、剪定や摘芯などのお手入れをしながら、元気で立派なユーカリグニーを育てていきましょう。

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