サボテンにはどんな種類がある?名前と特徴を把握して育ててみよう

2020 12/01
サボテンにはどんな種類がある?名前と特徴を把握して育ててみよう

サボテンは、栽培に手間がかからない多肉植物の一種です。最近は、手軽に楽しめるインテリアとして、サボテンを育て始める人が増えています。種類のバリエーションが豊富なので、自分の好みにぴったりの形を見つけてみてはいかがでしょうか。ここではサボテンの種類や、選び方のポイントについて解説します。

目次

サボテンの基本情報

まずは、サボテンがインテリアとしておすすめな理由について解説します。植物を育てた経験が少なく、知識がないという初心者の人でも、サボテンであれば簡単に育てることができるでしょう。

手軽に取り入れやすいグリーン

サボテンはメキシコ・アメリカ・中南米などを原産地にした、多肉植物の一種です。もともと乾燥した地域で生育していた植物なので、乾燥に強く、一般的な植物と比べると水やりの頻度が少なく済みます。室内で育てることも可能なので、忙しい方やガーデニング初心者の人でも栽培しやすい植物といえるでしょう。

また、サボテンがインテリアとして人気を集めている理由の一つが『サイズ感』です。小さい種類であれば、小鉢ほどのサイズしかありません。スペースに困らず、場所も選ばないので、インテリアとしても使いやすいことが特徴です。デスクに飾ったり、玄関に置いたりなど、手軽に緑を取り入れられます。

2000種以上が生息

サボテンは種類が非常に多く、その数は2000種類以上におよびます。大きいものであれば、数mくらいまで育ちますし、窓際や机に置けるくらいコンパクトなサイズの種類もあります。形状も、丸い・円筒状・少し角があるなど、同じサボテンとはいえ、品種が違うだけでフォルムが変わるのがユニークです。

また、一般的にサボテンというと、「とげが鋭い」「緑色をしている」などのイメージを持つ人も多いかもしれませんが、実はそれだけではありません。とげが柔らかい、生えていないものなど、とげの形だけでも様々ですし、白色や赤色をしている少し変わった品種のサボテンもあります。

サボテンは種類のバリエーションが豊富な植物です。栽培だけでなく、お気に入りのサボテンを見つける過程でさえ、私たちを楽しませてくれるでしょう。

とげが柔らかいサボテン

とげがないサボテンは、触っても痛くないので、サボテンのとげとげしい見た目が苦手な人にもおすすめです。また、ペットや小さなお子さんがいる家庭でも安心して育てることができます。ここでは、とげがやわらかいサボテンの種類について見ていきましょう。

平たい形も特徴的『バニーカクタス』

バニーカクタスはその名の通り、うさぎのようなシルエットが特徴的なサボテンです。平たい形をしたサボテンから、丸い耳が生えるように生長していきます。生長の過程でユニークな形になることもあり、長い間楽しむことができる品種です。和名では、『白桃扇(はくとうせん)』といいます。とげが鋭そうな見た目をしていますが、実際に触ってみると柔らかく、刺さってもあまり痛くありません。

また、バニーカクタスは丈夫な品種としても根強い人気を誇ります。小さくてかわいらしさのあるデザインで、育てやすさも大切にしたい人におすすめです。

羽毛のようなとげ『白星』

白星はマミラリア属のサボテンで、綿毛のようなとげが株全体を包んでいることが特徴です。白い羽毛のような繊細なとげを持つため、触ってもふわふわと柔らかく、痛みは全くありません。まるで雪が積もったかのような繊細な見た目をしており、見るだけでなく触っても楽しむことができるのも、人気のポイントといえるでしょう。

白星は、大きくなっても10cmほどまでしか生長しません。比較的丈夫なので初心者でも育てやすく、最初に育てる植物としてもよいでしょう。

美しい花も『宝山(ほうざん)』

レブチア属の宝山(ほうざん)は、直径2~3cmほどの小ぶりなサボテンで、群生して育ちます。他のサボテンと比較すると蕾が開花しやすく、小さくて鮮やかな花を咲かせてくれます。蕾が全て開花するため花を咲かせやすく、上手に育てると、植木鉢の土が隠れるほどに花が咲き乱れることもあります。

一つひとつの花は3日前後で枯れてしまいますが、花がすべて咲き終えるまで1か月間ほど楽しむことができます。簡単に育てられ、初心者でも花を咲かせやすいでしょう。ただ、他の種類と比べて寒さに弱いので、冬に生育する場合は注意が必要です。

とげが鋭いサボテン

ワイルドで荒々しい見た目をした『サボテンらしいサボテン』が好きな方もいるでしょう。そんな方は、とげが鋭い種類を選んでみてはいかがでしょうか。とげの形や生え方も、種類ごとに特徴があって面白いですよ。

放射状に伸びるとげ『日の出丸』

日の出丸はフェロカクタス属で、赤色のとげを放射状に生やしたダイナミックな見た目が特徴です。丸い球状をしていますが、表面は凸凹しています。とげは触ると痛いので、刺さらないように気を付けましょう。

生長すると、ピンク色の花を咲かせます。サイズは大きくないので、室内でも育てることができます。日の出丸は比較的ポピュラーな品種なので、ホームセンターや100円ショップで見かけることも多く、手に入りやすいといえるでしょう。

とげとげしたごつめのデザインで、サボテンらしい見た目が好きな人におすすめです。

色のコントラストが魅力『神仙玉(しんせんぎょく)』

神仙玉(しんせんぎょく)はフェロカクタス属で、赤色のとげと緑色の株のコントラストが美しい品種です。人気の秘密は、生命力に満ち溢れたワイルドなビジュアルです。赤くて少し太いとげがサボテンを覆うように生えており、他のサボテンにはない存在感があります。適切な環境で育てることで、とげの発色も見た目もよくなります。

とげに触れるとけがをする恐れがあるため、人がよく通る場所には置かないようにしましょう。また、寒さと暑さの両方に強い丈夫なサボテンなので、育てやすいといえます。

サボテンらしいフォルム『金鯱(きんしゃち)』

金鯱(きんしゃち)はエキノカクタス属で、知名度の高いポピュラーなサボテンです。丸い球体を金色の細いとげが覆っていることが特徴で、別名『サボテンの王様』とも呼ばれています。頂点からはクリーム色の綿毛が生えており、長年育てるとそこから黄色の花を咲かせてくれます。

非常に丈夫な品種で、野生のものであれば、寿命が100年を超えることもあります。生長が早く、大きい個体であれば1m以上の大きさになることもあります。時間をかけてサボテンの生長を楽しみたい人におすすめの品種です。

金鯱は、市販で見かけることはありますが、実はIUCNの絶滅危惧種に指定されており、自然環境で自生しているものを見つけるのはかなり難しいでしょう。サボテンらしいフォルムをしていることから、長年親しまれている品種です。

とげなしサボテン

サボテンのとげは、元々動物などの敵から身を守るために生えていました。しかし、サボテンの中にはとげが全く生えていないものもあることをご存じでしょうか。とげがないサボテンは、愛らしい見た目をしており、根強いファンも多いのです。

柔らかそうに見える『烏羽玉(うばたま)』

ロフォフォラ属の烏羽玉(うばたま)は、とげがほとんど生えません。丸っこくてツルツルした見た目をしており、とげの代わりに小さく白い綿毛を生やしています。英語で『ペヨーテ』と呼ばれることもあります。

全体的にまんじゅうのような丸みがあり、小ぶりなので室内でも栽培可能です。表面は柔らかく、触っても楽しむことができるでしょう。

烏羽玉は、丸みがある愛らしいデザインで、サボテンのとげが苦手な人からも人気の品種です。丁寧に育てると、白くて美しい花を咲かせることもあります。ツルツルとした、かわいらしいフォルムのサボテンが好きな方は、一度育ててみてはいかがでしょうか。

個性豊かな『ランポ―玉』

ランポ―玉は白い色をしたユニークなサボテンです。頭頂部から稜線(りょうせん)が入っており、全体に凹凸のある丸みを帯びた形をしています。白い斑点や稜線の数が異なったりすることで、個体ごとに個性が出やすいサボテンです。

育て方や環境によって、稜線に合わせてふっくら丸く膨らんだり、ふくらみが少なく星のような形になったりします。丸みを帯びたきれいな形に育てたい場合は、昼と夜の温度差があり、風通しがよい場所に置きましょう。ただし、寒すぎると枯れてしまうため、10度前後を下回らない場所で育てることがポイントです。

一般的なサボテンでは物足りず、変わったデザインを探している人にぴったりです。

花を咲かせてみたい『月下美人(げっかびじん)』

月下美人(げっかびじん)は、一晩だけ美しい花を咲かせるミステリアスなサボテンです。その神秘的な特徴や、美しく可憐な花をつけるビジュアルから、愛好家も多いと知られています。花は強い香りを漂わせ、香りだけで花の開花が分かると言われています。まさに、『月下美人』の名前にふさわしい品種といえるでしょう。

月下美人の花を咲かせるためには、少々栽培に手間をかける必要があります。チッ素・リン酸・カリウムのバランスがよい肥料を与え、シュートと呼ばれる茎を定期的に剪定することが大切です。適切に育てれば、年に数回花を咲かせることも可能です。

月下美人の神秘性に魅力を感じる人は、育ててみてはいかがでしょうか。

サボテンを選ぶときのポイントは?

せっかくサボテンを育てるなら、少しでも長く楽しみたいですよね。サボテンは最初の株選びが重要です。大きさや状態、形などをよく確認し、枯れにくく丈夫なサボテンを選びましょう。

購入時の状態で選ぶ

一見同じように見えるサボテンでも、よく観察するとコンディションに差があることが分かります。サボテンに傷がないか、とげに元気はあるか、色はきれいかなど、じっくりチェックしてみましょう。サボテンの状態は育てやすさに影響するため、購入時に見極めることが大切です。

また害虫がついていないかどうかも非常に重要です。乾燥しすぎていると、ダニやカイガラムシが発生することがあります。サボテンは虫がつきやすく、対処が遅れると繁殖してしまい大変です。購入時には害虫のついていない健康な株を選ぶようにしましょう。

置き場所に合わせたサイズを

サボテンは、品種ごとにサイズが大きく異なります。小さいサボテンであれば、机の上で十分育てられますが、大きなものであれば、スペースが必要です。

ただ、サボテンはどんな場所でもきちんと生育するかというと、そうではありません。たとえば、寒さに弱い品種であれば、冬に屋外に置いていたものを室内に移動させる可能性もあります。このように、サボテンが生育しやすい環境を考慮し、置き場所があるかどうか検討する必要があります。

置くスペースが少ないという人は、できるだけ手間いらずで育てやすい品種を選ぶのがいいでしょう。サボテンの中には日当たりや寒暖差の影響を受けにくい品種もあるので、チェックしてみてください。

好みの形・デザインをチェック

サボテンは2000種類以上存在し、非常にバラエティーに富んでいる植物です。せっかくサボテンを育てるのであれば、好みの形やデザインも踏まえて品種を選んでみましょう。

サイズは手のひらサイズから、大きく成長するものまであるので、インテリアとして買う場合はお部屋の広さに応じて決めてみましょう。形も丸っこいもの、細長いものなど様々です。他にも、とげの生え方や花の色など、サボテンを選ぶ際の決め手となるポイントがたくさんあるでしょう。

サボテンの形は一つひとつ個性があります。ぜひ、自分の好みの種類を見つけてみてくださいね。

サボテンの育て方にコツはある?

サボテンは他の植物と比べると育てやすい植物と言われています。しかし、「サボテンは何もしなくても育つ」という認識は間違いで、正しいサボテンの育て方を知らないと枯らしてしまうことになりかねません。サボテンの栽培を始める前に、適切な育て方について知っておきましょう。

風通し、日当たりのよい場所に置く

サボテンはもともと乾燥した土地で育っていた植物です。そのため、日当たりと風通しがよい場所を好みます。室内であれば、日が入りやすい南向きなどの窓などに置きましょう。

ただし、強い直射日光を当て続けると日焼けをしてしまうので、注意が必要です。日差しの強い真夏日は、レースのカーテンごしに光を当てるなど工夫してみましょう。

温度管理が大切

サボテンは寒い場所が得意ではありません。とはいえ、無理に暖房を使用して室内を暖かくする必要はなく、5度を下回る寒い日であれば、室内で管理するのがおすすめです。冬の昼間は、室内の日当たりがよい窓辺に置いてあげるとよいでしょう。ただし、夜は窓辺に置くと気温が低く、危険なため、窓から離れた場所で管理します。

サボテンは品種によって寒暖差の強さが異なります。寒さに強い品種の中には、0度の寒さに耐えられるものもあります。品種に応じた温度管理を心がけましょう。

また、サボテンは冬に花をつける性質のものが多いです。夏と冬の温度差が少ないと、花が咲かない可能性があるので注意しましょう。

季節に合わせた水やり

サボテンの水やりは、季節によって適切な量や時間帯が変わります。

春と秋は『午前中』がベストです。土が乾いていることを確認したら、鉢底から水が流れるくらいの量を与えてください。

夏は、気温が下がる『夕方~夜間』に水を与えましょう。気温の高い時間帯に水やりをすると、地面の水が蒸発して、サボテンの株に悪影響があります。

冬はサボテンが休眠期に入るため、水自体をそれほど必要としません。土が乾いていたら、『月に1回程度』水をあげてもいいでしょう。寒い日に水を与えると根が腐ってしまう恐れがあるので、なるべく暖かい日に行ってください。水は冷たすぎるとサボテンを傷める原因になるため、15度くらいの水を与えるのが理想です。

まとめ

サボテンは手軽に緑を取り入れられることから、インテリアとして楽しむ人が急増しています。サイズや形もバリエーションに富んでおり、ポピュラーなとげとげの品種だけでなく、とげが柔らかいデザインや、とげの無いツルツルしたものまであり、非常にユニークな植物です。

初心者でも育てやすく、手間いらずなところも嬉しいですね。サボテンはホームセンターや100円ショップでも手に入れることができます。ぜひ、自分の好みの形やデザインを見つけて、育ててみてください。

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