オリーブの特徴まとめ|目的別のおすすめ品種9選と選び方・育て方
オリーブを上手に育てるポイントや、注意点を見ていきましょう。
樹形を整える剪定や摘芯
オリーブは日本の気候でも育てやすい木ですが、剪定することでより丈夫に育ちます。余分な枝や古くなった枝を取り除けば風通しがよくなり、病害虫の発生を予防できるでしょう。
成長が早い品種は春に1回、緩やかに成長する品種でも、2年に1回は剪定をしましょう。剪定する時期は、生育が穏やかになる『2~3月頃』がおすすめです。
生育が盛んな5~10月に、伸びすぎた枝があれば切りそろえて構いません。ただし、厳寒期は木が休眠しているため、枝を切ると弱ってしまうことがあります。
また、生育期に新芽に養分をとられすぎないように、新しく伸びた枝先を切ることを「摘芯」といいます。枝先にわたる養分が脇芽に向かうようになるので、適宜行いましょう。
病害虫に注意
オリーブは丈夫な性質を持っていますが、病害虫が発生すると弱ってしまいます。病害虫をそのままにしておくと、最悪、枯れることもあるので注意しましょう。
木の枝や幹に白い汚れがついていたら、「カイガラムシ」の食害が疑われます。歯ブラシなどでこすり落とすか、枝を切って対処しましょう。
ほかにも、樹皮に「オリーブアナアキゾウムシ」が発生することがあります。株元をよく見て、おがくずのようなものが落ちている場合、オリーブアナアキゾウムシが発生している可能性が高いです。
毎日、木の様子をよく観察していると、病害虫が発生しても初期の段階で対処しやすくなります。いつもと変わった様子がないか、気にかけてあげましょう。
まとめ
オリーブは地中海沿岸部に自生する常緑高木で、約6000年前にトルコやシリアなどで栽培が始まりました。古くから人々の生活を支えてきた樹木として、神話の世界にも登場します。
日本でも明治期から栽培され、小豆島が名産地として有名です。オリーブの品種は1000種類以上におよびますが、日本で栽培されている品種は約60種類となっています。
たくさんの品種があるので迷ってしまいますが、基本的には育てたい場所に合った種類や、目的に合ったものを選びましょう。
実を収穫したい場合、2種類以上の品種を植えることがおすすめです。枝が伸びすぎたら剪定し、病害虫を見つけたら早い段階で処理すれば、健康的な姿に育てられるでしょう。