カスミソウとはどんな植物?種類や花言葉、育て方を紹介
カスミソウはヨーロッパやアジアを原産国とする、ナデシコ科のカスミソウ属に分類される初夏の花です。毎年5~7月頃に開花を迎え、白、ピンクの小ぶりで可愛らしい花を咲かせます。花束や寄せ植えなどで、周りの花を引き立てる上で取り入れやすい植物です。
カスミソウとはどんな花?
カスミソウはアジア、ヨーロッパ一帯を原産国とするナデシコ科のジプソフィラ属に分類される植物です。
独特な香りがするのが特徴のため、他の花と一緒に植えたり合わせたりする場合は匂いの配慮が必要です。
カスミソウの詳しい基本情報を押さえて、栽培や購入時の参考にしましょう。
カスミソウの基本情報
カスミソウは、5~7月頃に草丈が見頃を迎える、アジア、ヨーロッパ一帯を原産国とするナデシコ科のジプソフィラ属に分類される植物です。
草丈が1m程まで育ち、白やピンク色の小ぶりで可愛らしい花を咲かせます。
カスミソウは別名で「花糸撫子(ハナイトナデシコ)」「ジプソフィラ」、学名で「Gypsophila」、英名で「Baby’s breath,Gypsophila」、和名で「霞草(カスミソウ)」「宿根霞草(シュッコンカスミソウ)」と呼ばれています。
耐寒性に強く、耐暑性に弱い、耐陰性は普通の植物です。
カスミソウの特徴
カスミソウは一年草と宿根草の2種類に分類されます。
高温多湿を苦手とし、移植栽培には向かない植物です。
カスミソウには独特な匂いがあるため、他の花と一緒に栽培する場合や花束や添え花として利用する場合は、匂いに十分な配慮が必要とされています。
植物を育てるには一般的にさまざまな肥料を使用しますが、カスミソウには肥料は必要なく、肥料を使用しなくても花を咲かせる特徴があります。
カスミソウの開花時期・見頃
カスミソウは草丈が1m以上に育ち、初夏に咲く花です。
5~7月頃に見頃を迎え、出回り時期は5~8月、最盛期は6月です。
花持ち期間は4~7日程度です。
カスミソウの花言葉と由来
カスミソウの花言葉と由来はいくつかあり、カラーによっても異なります。
購入時や贈り物としてプレゼントする際の参考にしましょう。
カスミソウの花言葉
カスミソウの全般的な花言葉には「清らかな心」「無邪気」「親切」「幸福」があります。「清らかな心」は、カスミソウの小ぶりで小さな純白の花が奥ゆかしく見え、可憐な花を咲かせることから由来しています。
英語の花言葉は「everlasting love(永遠の愛)」「purity of heart(清らかな心)」「innocence(純潔)」です。
ピンク色のカスミソウの花言葉は「切なる願い」「感激」です。
カスミソウの花名の由来
カスミソウの学名「Gypsophila(ギプソフィラ)」は、石灰質の土を好むという語源からきています。ギリシア語の「gypsos(石灰)」「philios(愛する)」が合わさり、「Gypsophila(ギプソフィラ)」と呼ばれています。
和名の霞草(カスミソウ)の由来は、細かく分かれた枝先に小ぶりで繊細な花をたくさん咲かせる様子が春霧のように見えることからきています。
カスミソウの英名、ベイビーズブレス(baby’s breath)は、「愛しい人の吐息」「赤ちゃんの吐息」という由来があります。
カスミソウの種類・品種
カスミソウは地中海沿岸からアジアにかけて約125種が分布されている植物です。
ムラリス「ジブシー」シリーズ
ムラリス「ジブシー」シリーズ(Gypsophila muralis Gypsy Series)は、草丈が約10〜15cmの矮性品種です。
湿気に非常に弱い品種のため、風通しがよく雨に当たらない場所で鉢植えにて栽培しましょう。
カスミソウ コベント・ガーデン・マーケット
カスミソウ コベント・ガーデン・マーケット(Gypsophila elegans Covent Garden Market)は、一年草で成長が非常に早いのが特徴です。
草丈は1m程になり、こぼれ落ちた種からも芽が出る品種です。
箱根カスミソウ
箱根カスミソウ(Gypsophila paniculata)は草丈が1m程に育つ、主に切り花用として使われている高性種です。