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蓮(ハス)の特徴まとめ|種類・開花時期・誕生花・花言葉、睡蓮との違いも

注意が必要なのは、種から育った蓮は、親と異なる花が咲く可能性がある点です。どのような花が咲くかも楽しみに栽培したい場合には向いていますが、育てたい蓮の種類が決まっている人には向いていません。

苗を購入する

二つ目は『苗』を購入して栽培する方法です。種から育てる方法よりも一般的に行われています。蓮の苗はレンコンの状態で販売されています。ただし、購入する季節によって状態が異なる点に注意しましょう。

冬や春先くらいまではレンコン部分だけで販売されているものもありますが、春の植え付けの時期が過ぎてからは、ポット苗として土に植え付けられて販売されているものが増えます。

種から栽培する方法との違いは、親と同じ花が咲くという点です。育てたい品種や花の色・形が決まっている場合には、苗から栽培するのが向いています。

蓮(ハス)の育て方

蓮の育て方

スムーズに蓮を育てるには、年間スケジュールを意識しながら育て方のポイントを押さえることが大切です。基本の育て方を確認し、きれいな花を咲かせましょう。

蓮(ハス)を育てる時期と植え付けタイミング

まずは、下記の蓮栽培の年間スケジュールを確認します。1年間のスケジュールがどのように進むのかを確認することで、どの時期に何をすべきかがはっきりするからです。

  • 3~4月:植え付け・植え替え
  • 4~9月:月1回の追肥
  • 7~8月:開花

1年間を通して行うのは、藻や雑草の駆除です。不要なものを小まめに取り除くことで、病害虫を防ぐことにもつながります。黄色くなった葉を取り除く作業も実施しますが、8月中は栄養供給のために取り除きません。

また、開花期の7~8月には、花がらを取り除きます。不要な部分に栄養が供給されるのを避け、より多くの花を咲かせるためです。

蓮(ハス)を育てるときに必要な準備物

大型から中型の蓮を育てるときは、鉢に土を入れ植え付けます。一方、小型の蓮には、水を入れる鉢と、土を入れて蓮を植え付ける容器の二つが必要です。

小さな蓮を鉢に直接植えるには、小さな鉢を用意します。しかし、それでは水温が安定しません。夏は高温になり、冬は凍ってしまいます。

そこで、二つの容器を使い水温を安定しやすくする『二重鉢』という方法で植え付けるのです。

蓮を植え付ける土は、田んぼの土が向いています。田んぼの土が手に入らない場合には、蓮用の培養土が便利です。また、自分で配合するなら、荒木田土:黒土:ふるいにかけた腐葉土=6:2:2に肥料を配合して使います。

培養土や配合した土を使うときには、水を加えてよく練る下準備が必要です。

蓮(ハス)の種まきや苗植えの時期と方法

種まきで蓮を栽培する場合には『4~5月』が適期です。蓮の種は硬い殻に覆われているため吸水できません。そこで、種のとがっていない方を、金属製のやすりを使い中身が見えるくらい削ります。

そして、水を入れた透明な容器に沈め、根と葉が出るのを待ちます。植え付けは、水に入れてから約2週間後を目安に行います。葉が2~3枚開き、根が5cmほど出てきたらよい頃合いです。

苗から育てるには『3~4月』に植え付けをします。鉢の2/3ぐらいまで土を入れ、新芽を上向きに苗を置き、土をかぶせましょう。

このとき、苗がポットの土に植えられているタイプの場合、ポットの土とともに植え付けます。最後に、水を鉢にたっぷり注げば完成です。

蓮(ハス)の水やりと肥料の管理方法

蓮の栽培に水は欠かせません。土の面から最低でも10~15cm以上水がある状態を保ちます。放っておくと、蒸発や蓮の吸収により水が減るため、小まめに継ぎ足すことが大切です。

継ぎ足しには、バケツにくみ、水温を上げた水を使います。このとき、鉢から水があふれるように継ぎ足すと、表面に浮く汚れを取り除けます。

また、継ぎ足すことで、鉢の中の有用なバクテリアや微生物を増やし、水を腐りにくくすることにもつながるのです。

肥料には、緩効性の化成肥料か、骨粉と油かすを同量混ぜて水で練ったものを使います。まずは、元肥として植え付け前に土に混ぜ込みましょう。葉が出てきてから地上部が枯れるまでは、1カ月に1度追肥します。

蓮(ハス)を上手に栽培するコツと注意点

栽培のポイント

上手に育てるためには、栽培のポイントを守ることが大切です。蓮がどのような環境を好むのかを知ることで、スムーズに大きくなる状態を作り出せます。

蓮(ハス)栽培は日当たりが重要

ポイントとしてまず挙げられるのは日当たりです。『1日中日が当たる場所』で管理するのが重要といえます。日当たりが悪く、半日以上日陰になる場所では、順調に育ちにくく、花付きも悪くなります。

1日中日当たりのよい場所がないという場合には、時間帯によって鉢の位置を移動させて管理する方法もあります。

日当たりさえよければ、室内やベランダでも栽培可能です。南向きでよく日の当たる場所を選び、栽培しましょう。

蓮(ハス)の病気と害虫予防と対策方法

きれいな花を咲かせるためには、病害虫の被害に遭わないよう、予防や対策をすることが大切です。代表的な病害虫への対策を紹介します。

地中の菌が根や茎に侵入することで腐っていく『腐敗病』は、乾燥がきっかけで起こる病気です。そのため、鉢の水が常にたっぷりある状態を維持します。

また、葉が黄色く変色する『鉄欠乏症』は栄養素を含む肥料で対策可能です。予防策として鉄くぎを水の中に沈めておく方法もあります。

蚊の幼虫の『ボウフラ』対策には、ボウフラをエサにするメダカの力を借ります。鉢の中でメダカを飼い、ボウフラを食べてもらうのです。

葉や茎から栄養を吸う『アブラムシ』は、見つけたらガムテープや駆除剤で取り除きます。

蓮(ハス)の株分け方法と時期

春に植え付けした蓮は、1年後の3~4月に株分けをします。土に埋まっているレンコン状の苗を掘り出し、水洗いをしてから、新芽の出ている部分を3~4個に切り分けるのです。

そして、切り口に消毒薬を塗り、新芽を上にして植え付けます。

新芽が出ていない場合には、レンコンをカットしてから水に浮かべて、日当たりのよい場所に置いておく方法を取ってもよいでしょう。芽が出てきてから植えれば、無駄がありません。

蓮(ハス)の季節別の管理方法・ポイント

季節ごとの管理のポイント

蓮の栽培方法は、季節ごとのポイントを押さえることも大切です。そのときどきに合った管理をすることで、元気な蓮を育てられます。

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