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カモミールの育て方と栽培方法|種まきや植え替え時期を紹介

カモミールの代表的な種類には、ハーブティーとして楽しまれているジャーマンカモミールと、アロマに用いられることが多いローマンカモミールがあります。カモミールの種まきや苗植え、育て方とともに、カモミールの楽しみ方も紹介します。

カモミールとはどんな花?

カモミールとはどんな花?

カモミールを大別すると、ジャーマンカモミールとローマンカモミールがあり、ハーブティーやアロマなどで広く活用されている植物です。日本でも流通するカモミールとはどんな花なのか詳しく見ていきましょう。

カモミールの基本情報

カモミールの基本情報は以下の通りです。

科・属キク科シカギク属、キク科ローマンカミツレ属
和名カモマイル、カミツレ、ローマカミツレ
英名German chamomile、Roman chamomile
学名Matricaria recutita(マトリカリア・レクティタ)、 Anthemis nobilis(アンテミス ノビリス)
花の色白と黄色
原産地ヨーロッパ、アジア、北アフリカ
開花時期3〜5月(ジャーマンカモミール)、 6〜7月(ローマンカモミール)

カモミールの特徴

カモミールは日本でも人気のハーブの一種で、リンゴのような芳香があり、語源はギリシャ語の「chamaimelon(大地のリンゴ)」に由来します。初心者でも育てやすく、ガーデニングでも親しまれているハーブの代表格といえます。

カモミールの開花時期や見頃の季節

カモミールでも、ジャーマンカモミールは3〜5月、ローマンカモミールは6〜7月が開花時期です。春先に花を咲かせるのがジャーマンカモミールで、ローマンカモミールは夏が見頃の季節になります。

カモミールの種類・品種

カモミールの種類・品種

カモミールを大きく分けると、ジャーマンカモミールとローマンカモミールに分類されます。ほかにも、ノンフラワーカモミールやダイヤーズカモミールといったローマンカモミールの園芸品種も多数流通しています。

ジャーマンカモミール

ジャーマンカモミールは、ドイツを中心としたヨーロッパやアジアに分布する一年草の植物です。背丈が高く、60cmほどまで成長し、春から夏にかけて小さな白い花を咲かせます。アロマにも用いられますが、主にハーブティーとして使用され、日本でのカモミールはジャーマンカモミールを指します。

ローマンカモミール

ローマンカモミールは、ヨーロッパや北アフリカに生息する多年草の植物です。夏から秋にかけて白い小花を咲かせ、30cmほどの低い背丈のため、グランドカバーとして用いられています。ハーブティーには適さず、主にアロマテラピーで活用されています。

ジャーマンカモミールとローマンカモミールの違いは?

ジャーマンカモミールとローマンカモミールは、背丈の高さや花のつき方、香りを発する部位によって見分けられます。ジャーマンカモミールは背丈が高く、中央の黄色い部分が盛り上がるように成長します。どちらもリンゴのような甘い香りを発しますが、香りがするのは花のみです。ローマンカモミールは背丈が低く、花の中央は盛り上がらず横に広がりながら大きくなります。花と葉茎からも香りがします。

カモミールを育てる時に必要な準備

カモミールを育てる時に必要な準備

カモミールは丈夫で育てやすい植物ですが、自宅で育てる時に必要な準備を紹介します。

日当たり・置き場所

カモミールは日当たりのよい場所を好みます。ジャーマンカモミールは、開花時期が初夏までなので、日の当たる場所に置いていても問題ありません。ローマンカモミールは夏場も花を咲かしているため、暑さや湿気で枯れてしまわないよう、直射日光が当たらない半日陰の場所で育てるようにしてください。

用土・土作り

カモミールは蒸れを嫌うため、水はけのよい土で育てる必要があります。鉢植えではハーブ用の培養土が適していますが、自作の場合は、過湿になりにくい赤玉土(小粒)6に対して、水はけをよくする腐葉土3と、土壌改良効果のあるパーライト(小粒)1の割合でブレンドした用土を使うとよいでしょう。

カモミールの育て方と栽培方法

カモミールの育て方と栽培方法

カモミールの種まきと苗植えの時期や育て方を確認しておきましょう。

ジャーマンカモミールの種まきと育て方

ジャーマンカモミールは春(3~4月)または秋(9~10月)に種まきをします。丈夫に育てるには、直接地面に種をまかず、苗ポットで苗まで育ててから植え替えるのがおすすめです。日当たりの良い場所で乾燥しない程度に水やりをし、本葉が数枚出てきたら、地面や鉢に植え替えましょう。

ローマンカモミールの苗植えと育て方

ローマンカモミールは春から初夏(3〜6月)にかけて種からではなく苗から育てます。水はけのよい弱酸性の用土を使い、鉢植えまたは地植えで管理します。成長が進むと密集して根詰まりや根腐れしやすいので、定期的に植え替えを行ってください。

カモミールを育てるときの注意点

カモミールを育てるときの注意点

カモミールは繁殖力が強く丈夫な植物ですが、いくつか育てる際の注意点があります。高温多湿を嫌う性質があるので、乾燥気味に育ててください。

カモミールを育てる時に気をつける病気や害虫

カモミールには、アブラムシやハダニが発生する場合があります。湿度が高く、風通しが悪い環境や、肥料の与えすぎなどで害虫が発生するといわれています。気をつけるべき病気は特にありません。

カモミールの夏越しと冬越し

カモミールは蒸れを苦手とし、水はけのよい場所が適しています。水を与えすぎると、根腐れが生じる場合もあるため、土が乾く前に少しずつこまめに与えるのが肝心です。夏場は地表面より温度を低く保てるハンギングバスケットや棚の上で育てると夏越ししやすくなります。耐寒性が高いカモミールは冬越しの対策は特に必要としませんが、土が凍結しないよう水やりは少なくて大丈夫です。

カモミールの効果・効能と楽しみ方!ハーブティーやアロマも

カモミールの効果・効能と楽しみ方!ハーブティーやアロマも

カモミールは、古くから身近なハーブであり、ハーブティーや入浴剤、アロマとして利用されています。薬効があるとされており、リラックス作用や鎮静作用があるため、ストレスや緊張を和らげる効果があるといわれています。苦みの少ないジャーマンカモミールはハーブティーで、ローマンカモミールはアロマテラピーで楽しめます。

まとめ

カモミールの代表的な種類には、ジャーマンカモミールとローマンカモミールがあります。カモミールの種まきや苗植え方法を知り、自宅でハーバルライフを楽しんでみませんか。

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